BOSS ( ボス ) / BD-2W オーバードライブ
みなさんどうもこんにちは、ギター講師のきとうです。
今回は、タイトルの通りBOSSの「BD-2W」についてご紹介したいと思います。
ただ、技クラフトシリーズのブルースドライバーが発売されたのは昨日今日の話ではなく1年以上前の話じゃないですか?
なので、スペック面などをお伝えしても正直「知ってます」感があると思います。
ということで、今回はギター講師目線で具体的にどんなジャンルで使えるのか、どんな場面で使いやすいのかについてお話していこうと思います。
1. BD-2Wがハマるジャンル
それでは早速解説していきましょう。
BD-2から正常進化した技クラフトシリーズのブルースドライバー。
通常版も個人的には好きなのですが、BD-2Wになってからはかなり守備範囲が広くなったと感じています。
・ジャンル①:ブルースやブルースロック
これは当たり前ですよね。ブルースドライバーがブルースに合わなないわけがないでしょう。
しかし、今回はStandardモードに加えてCustomモードが追加されています。
Customモードではローエンドが豊かになり、高音のキンキンする成分が抑えられています。そのためJohn Mayerのようなポップながらもブルースを背景に持つ音楽とはかなり食べ合わせが良くなりました!
・ジャンル②:J-POPやPOPS
J-POPと一言いっても多岐に渡るので一概には言えませんが...
例えばMISIAさんのようなメロウでギターが高音に寄るようなギターの場合、かなり有用なんじゃないかな?なんて思っています。
ブルースドライバーを9時前後にして本当に僅かにクランチ気味にしておいて、ボリュームペダルやノブでクリーンで制御する。そんな運用にもバッチリハマるペダルだと思います。
・ジャンル③:ガレージロックや0世代ロック
正直、0世代のギタリストからするとこの使い方が一番ピンと来ます(笑)
Standardモードにして、ゲインとトーンはマシマシで!
耳をつんざくような鋭角サウンドにブルースドライバーはぴったりです。Number GIrlやbloodthirsty butchersのリードギタリストとしても知られる田渕ひさ子さんも通常盤のブルースドライバーを愛用されていることからも食べ合わせの良さがうかがえます。
2. BD-2Wがハマる弾き方・用途
次に、具体的にどんな弾き方がハマるのか?考えてみましょう。
・弾き方・用途①:ロックカッティング
Standardモードでゲインは2時以上、トーンは3時付近で鳴らしてみると...
まさにNumber Girlを彷彿とさせるジャッキジャキのサウンドを作ることができます。
ジャズマスターやテレキャスターのような高音域が出やすく、軽快なサウンドメイキングが得意なギターとの相性は言わずもがな良好です♪
・弾き方・用途②:ブルースソロ
ブルースドライバーなので合うのは当たり前。そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにそうなんだけど、従来のブルースドライバーよりも懐が深いのがBD-2Wとなっています。ブルースと聴くと「フェンダーアンプ一択!」という方も多いですよね。僕もまさにそうです。
そんな時に、BD-2Wはフェンダーアンプ / トランジスタに関わらずいわゆる「ツイードアンプ」的なテクスチャーを付加することができるようになっています。
ゲインは上げすぎずに1時前後でトーンノブは2時周辺。Customモードでストラトやテレキャスター などを弾いてみるとかなりピンと来ると思います。
・弾き方・用途③:手元で作れるクランチ
たまに練習やライブでこう思ったりしないでしょうか?
「あと気持ちだけゲインが欲しい...」
意外とそんな用途にも使いやすいのがブルースドライバーです。ゲインを12時以下にすると、かなりギター弾きにとってお得なことが起こります。
強くピッキングすると歪んで、弱くピッキングするとクリーンになることです。かなりタッチに対して反応が良いBD-2Wなので、このようにスイートスポットが分かればかなり強い味方になってくれるはずです。
「ピッキングが強くてコントールできない」?
そんな方はギターのボリュームを抑えることでたやすく対応することができます。
ギターアンプもそうですけど、クランチとクリーンの中間サウンドで最も気持ちいい音なんじゃないかな?と個人的には思ったりしています。

ということで、今回はBD-2Wを用途やジャンルで分けて弾きやすい音について深掘りしてみました!
通常少しでも違和感があるとすぐに売りに出してしまうきとうですが...
BD-2Wに関しては結局丸一ヶ月練習やスタジオで使いっぱなしなのでおそらく「定番のいい音がする歪み」として長期間にわたって僕のペダルボードに鎮座してくれるんじゃないかな?なんて思っています。
それではまた!
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