こんにちは!
“ギタリスト専門整体師”のフジオカタクトと申します!
まだまだ寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
さて今日は「骨盤底機能障害」について考えていきたいと思います。 まず「骨盤底機能障害」というものを聞いたことがありますか?
ギターには全く関係なさそうな響きですが、10年先も安心してギターを弾きたいなら今からでも知っておいて損はない大切なお話です。僕の体験談も交えて、話半分で結構ですので読んでみてください。
また今回はおしもの話になりますので、苦手な方はご注意くださいませ。
「骨盤底機能障害」とはざっくりいうと骨盤底筋群という筋肉の筋力低下によって生じる様々なおしものトラブルのことを言います。
そもそも骨盤底筋群ってなに?
よく“インナーマッスル”なんて言い方をしますが骨盤底筋群もそれの仲間です。
「群」なので複数の筋肉の総称ですが細かいことは省きます。主に排尿や排便をコントロールしたり内臓を内側から支えている筋肉のことだと思ってください。かなりアバウトに言うとうんちやおしっこを我慢するときに力が入る筋肉だと思ってください。

写真の青くなっている部分が骨盤底筋群です。
「骨盤底機能障害」は産後の女性に多くみられる症状ですが、実は出産に関係なく男女誰にでも共通する問題なのです。骨盤底筋群の機能は年齢とともに低下していきやすいと言われています。
症状としてあげられる問題は大きく分けて7つあります。
尿失禁
頻尿(過活動膀胱の1つ)
便秘
便失禁
性機能障害
腰痛・仙腸関節痛
尾骨痛・肛門痛・会陰痛
歳をとってくるとおしっこのキレが悪い、尿漏れがするといったトラブルは「骨盤底機能障害」の症状のうちの1つということです。
今回は一番身近なトラブルとして、「尿失禁」を取り上げてお話ししていきたいと思います。
尿失禁と一括りに言っても症状は様々です。男性に多いのが、排尿症状である尿勢低下、残尿感。女性に多いのは、蓄尿症状である腹圧性尿失禁と言われています。
実は僕も2年ほど前に急におしっこのキレが悪くなり、残尿感を感じるようになったことがあります。
今はなんとか治りましたが「まだ20代なのに残尿感を感じるなんて今後が心配だ…」と当時は結構ショックでした。笑
この経験から「骨盤底機能障害」によるトラブルに年齢は関係ないということを身をもって体験しました。
「骨盤機能障害」になる原因とは。
先ほども書きましたが、「骨盤機能障害」は骨盤底筋群の筋力低下が原因で生じる場合と神経系の障害が影響する場合があります。
出産後や加齢により骨盤底の筋力は低下しますが、それらに限らず運動不足や普段の姿勢が悪い場合も筋力低下の原因になると僕は考えています。

このような姿勢をスウェイバック姿勢といい、簡単にいうと「猫背」+「骨盤後傾」が重なった姿勢になります。「いつもこんな姿勢になってるわ〜」と心当たりがある人も多いのではないでしょうか。現代人はこのような姿勢の人が多いと言われています。
この姿勢は腹筋群や骨盤底筋群に力が入りにくい姿勢となり、力の抜けた状態のこれらの筋肉に内臓の重みや腹圧がかかると筋肉がどんどん伸びていってしまいます。
つまりスウェイバック姿勢がデフォルトの状態になってしまうと腹筋群や骨盤底筋群を使わなくなってしまい、結果、筋力低下を引き起こす原因となってしまいます。
年齢が若くても姿勢が悪く、骨盤底筋群に力が入りにくい姿勢ばかりとっているとだんだん衰えてきてしまう可能性がある、ということです。
どうやって改善する?
こればっかりは人によって原因となっている部分が異なってくるため一概には言えません。
しかし共通して言えることはあります。
骨盤底機能障害を改善していくには筋力低下を起こしやすい骨盤底筋群と腹筋群を鍛えていくことが1つのポイントになります。
ただ筋肉量が増えれば良いのか、と言われるとそうではありません。「腹圧を維持した状態を保てる身体を作る」ことが大切になります。
「腹圧」とはお腹の中にかかっている圧力のことです。

簡単に説明すると、人間の腹部は「①腹筋群」「②横隔膜」「③多裂筋」「④骨盤底筋群」の4つの壁によって囲われています。これらがバランスよく体幹を支えることで身体を安定させているということです。
しかし現代人はこのうちの①と④が弱くなりやすいという話を先ほどしました。するとどうなるでしょう。4つの壁で支えられていた体幹が2つの壁で支えないといけなくなり、腹圧も逃げてしまい体幹を支えきれなくなってしまいます。 なので、「腹圧を維持した状態を保てる身体を作る」ためには①と④を鍛える必要がある、ということです。
ちょっとややこしい話になってしまいました。
長くなってきたので、次の機会に体幹トレーニングの方法をまとめてコラムにしてみたいと思います。
これを機に「骨盤底筋群」「骨盤底機能障害」という言葉だけでも頭の片隅においていただけるととても嬉しいです。
ややこしい話に最後までお付き合いくださりありがとうございました!
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