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“姿勢”は意識してはダメ?【ギタリストは知っておきたいカラダのこと】

2021-02-22

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

こんにちは!
“ギタリスト専門整体師”のフジオカタクトと申します!

こちらで投稿してきたコラムの数も気付けば50を越えており、これもひとえにサウンドハウスさんと読んでくださっている方々のおかげです。ありがとうございます!
そんな僕のコラムを今まで読んでくださっている方は「姿勢が大切」という事を何度も目にしてきたことと思います。
今日はそんな“姿勢”について相談を受けた際に考えたことをシェアしたいと思います。

質問の内容はこうです。
「ギターを練習していると肩や首周りが疲れてくる。肩こりがなかなか治らないのは姿勢が悪いからなのか。」

結論からいいます。
「姿勢が良くても肩はこります!」

以上!…ではなく、じゃあ“姿勢”は意識しなくても良いのか?ということと、肩こりなどの不調と姿勢に関してもう少し掘り下げて考えていきたいと思います。
こちらのコラム( 関連記事『疲れやすいのは巻き肩のせい?今一度あなたの姿勢を見直した方がいい理由【ギタリストは知っておきたいカラダのこと】』)も合わせて読んでいただけると理解が深まるかと思います。よろしくお願いします!

なぜ肩は凝るのか

肩が凝るのは姿勢が大きく影響しているのは確かです。姿勢を保持するために肩周囲の筋肉を使いすぎることで疲労が蓄積し肩こりを引き起こしているからです。

僕のコラムでは何度も書いているのですが、「良い姿勢=正しい姿勢」ではなく「良い姿勢=楽ちんで安定した姿勢」のことだと僕は考えています。
体には負担がかかると必ず症状として違和感や痛みが生じます。
「良い姿勢」を保つために姿勢を意識することはとても良いことだと思いますが、「良い姿勢」も長時間とると疲労は蓄積しますし痛みなどの症状が出てきます。
どんな姿勢でも長時間同じ姿勢をとるならば、それは肩こりや腰痛といった不調の原因にもなってきます。また「良い姿勢」を意識しすぎるがあまり筋肉を固めてしまい、逆に体へ負担を与えてしまうことだってあります。

では“姿勢”は意識してはダメなのでしょうか?

僕は意識してはダメ、とまでは思いません。

  • どんな姿勢をするとどんな疲れが出るのか
  • 体のどのあたりが疲れてくるのか

このことを意識し、「今の姿勢は体にとって楽なのか」を意識して感じることが大切だと思います。それができるようになれば、体の負担が少ない姿勢を自ら選んでとることができるからです。
何より大切なことは体の負担が蓄積しないようにすることです。

ではどんな姿勢でも楽ちんなら良いのか?と言われるとそうではありません。
「楽ちんで安定した姿勢」というのは「体にかかる負担が最も少ない姿勢」のことだと思います。

ギターから脱線しますが、現代病とも言われる“ストレートネック”はパソコンやスマホの位置に自分の姿勢を合わせていくことで、首が前方に突出した猫背の姿勢になっています。

この“ストレートネック”という姿勢も作業を始めたときはなんともなくても、体に負担のかかる姿勢ですので時間と共に不調が出てきます。ではどうすれば良いか、というと環境を変えることで自分の姿勢も負担の少ない方へ変えていけば良いのです。

一番大切なのは、「同じ姿勢を取り続けない」ということです。モニターやスマホの位置を目線まで上げるだけでも首や肩にかかる負担は軽減します。その姿勢も疲れてくると思うので、角度を変えてみたり肘をテーブルについてみたり工夫する必要があります。 つまりは「体にかかる負担が最も少ない姿勢」は変化するので、肩こりなどの不調を減らしたいならその時々の状況に合わせて自らが姿勢を変えていく必要があるのです。

ここまでの話をまとめます。
肩こりや体の不調が治らないのは「体にかかる負担が最も少ない姿勢」をとれていないからです。それらを避けるには体に疲れが蓄積されないよう、姿勢を変えて対応していくことが大切です。

またまたややこしい話ですみません。
でもこの考え方はギターに限らず、日常生活や仕事の場面でも共通して言えることだと思います。
体の悩みを抱えている人は少なくありません。一番近くにいる自分自身が寄り添ってあげて、解決していければ良いですね。

もし姿勢のことや体の不調といったことでお悩みの方は、ぜひ僕の公式ライン(https://lin.ee/6AGJ9JX)からお気軽にご相談ください!僕にわかる範囲ではありますがお答えさせていただきます( ^ω^ )
それではー!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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フジオカタクト

2018年より関西を中心に活動中。 BABY BABYというアコースティックユニットでギターを弾きながら作業療法士というリハビリの仕事をしています。 リハビリで学んだボディマッピングの視点から、ギタリストなら知っていて損はないカラダのことをテーマに執筆していきます。 思ったように体が動かなくてギターが弾けない!という方は必見です! また音楽活動を通じて感じたことや愛する機材についても時々発信していきます。
website https://babybaby1992kobe.wixsite.com/babybaby
twitter https://twitter.com/tak__tyy
twitter https://twitter.com/babybaby1992

 
 
 
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