こんにちは。こちらに投稿させていただいておりますYoshitakaと申します。
コロナ禍でアコースティックギターの人気が高まっているようですが、アコギ購入にあたってピックアップの無い純アコースティックギター(以下アコギ)とピックアップ付きのエレクトリックアコースティックギター(以下エレアコ)のどちらにするか、悩みます。以下アコギ好きの感想として徒然なるままに書いてみます。
1.ピックアップの発展
私がアコギ弾き始めた昔は、はっきり言って生音とラインの音はまったく違っておりました。なのでアコギとエレアコは違う楽器、みたいな印象さえ持っておりました。ですので生音重視だとアコギ、ライン出力だとエレアコと棲み分け、という感じでした。
昨今 LR Baggs Anthem や Fishman Rare Earth Blend のようなマイクをブレンドしたピックアップの出現でより生音に近いラインアウトが可能になったと思っています。
■ L.R.Baggs ( エルアールバックス ) / Anthem アコースティックギター用ピックアップ
■ FISHMAN ( フィッシュマン ) / Rare Earth Mic Blend Active Soundhole Pickup
私は現在 Rare Earth Blend をメインに使っていますが、取り付けて初めてステレオで出力したとき感動しました。
なので、今は好きなアコギを購入して、どうしても必要になった時に後付けでピックアップを取り付ければサウンド的には(個人差ありますが、ある程度)満足いくのではと思う次第です。ただ、後付の場合は付けてみないとわからないという点はありますし、ピックアップ取付により生音が落ちるのではという点は気になると思います。(マグネットタイプだとトップ板の振動に、アンダーサドルのピエゾだとサドルとブリッジ間のダイレクトな音伝達に影響がありそうです。)ですので完全生音重視の方はピックアップ無のアコギでライブはマイクが良さそうです。
2.エレアコを選ぶ理由
エレアコを選ぶ理由は、ヤマハやタカミネのようにエレアコ専用設計でハウリングに強いこともありそうですが、それとは別にカッタウェイボディはほぼエレアコであるということがあるのではと思っています。ハイポジションの演奏が有利になるのでアコギでもリードプレイがメインであればエレアコかなと思います。反面胴鳴りは減少すると思うのでストローク、アルペジオなど弾き語り伴奏であればアコギが良いかもと思ったりします。ただ、あくまで個人的ですがカッタウェイはかっこいいと思っています。
■ TAKAMINE ( 高峰 ) / PTU131KC Natural
3.エフェクターの発展
かつて、エレアコのピエゾ音はある意味、そういうモノと割り切らざるところがありました。しかし昨今は TC ELECTRONIC / BodyRez のように、ピエゾ臭さをなくし生音に近づけるという製品も登場しピエゾ搭載エレアコであっても生音に近づけることが出来つつあるのはありがたいです。加えてアコースティックギター専用アンプもデジタル技術を使って進歩している印象があり、ラインアウト時、よりアコースティックなサウンドに近づける気がしています。
■ TC ELECTRONIC ( ティーシーエレクトロニック ) / BodyRez アコースティック・ピックアップ・エンハンサー
4.つまるところ
結局のところ生音に拘るのであればアコギを、ラインアウトに拘るのであればエレアコということになりそうですが、ギターという趣味性の高いものです。ライブ即戦力を目指すか、一生モノとして長く付き合うかなどもあるかと思います。ピックアップ、エフェクター、アコギ専用ギターアンプで、ラインアウトでのサウンドもよりアコースティックになっている昨今、良い時代になったと思っています。またエレアコ、カッタウェイギターでもピックアップなどを最小重量に抑えて生鳴り感を重視する傾向もメーカーによっては見られるのもありがたいですね。