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城の崎にて - 『Sugarなキモチ 第46回』

2019-11-22

テーマ:Sugarなキモチ

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温泉に入った後の火照った頬が感じるような、風の涼やかな気持ち良さを大切にして生きていたいSugarです。

兵庫県豊岡市の城崎温泉に、夫婦で行ってきました。
志賀直哉の小説『城の崎にて』を、学校の授業で読んだ時の衝撃がずっと残っていて、「行ってみたいな」と思い続けていた場所でした。

この町の美しさは、建物や橋のモノクローム的な色合いに、柳の緑、というシンプルさにあるような気がします。その中にあって、移ろう季節の花の美しさはより際立ち、空とそれを映す水面の色がその日の表情を決めている感じがしました。

ちなみに、志賀直哉が小説を書くのに闊歩していた当時の町の様子は今とは違うようで、大正14年に発生したマグニチュード7.0の北但大震災以後に、住民の人たちの努力によって新しい美しさが作られていったようです。志賀直哉も、もし今の城崎を見たら、小説のトーンが少し違うものになったかもしれませんね。

さて、城崎では“外湯巡り”というのが一般的で、浴衣姿で旅館を飛び出し、下駄をカランコロンと鳴らしながら町の中に点在する温泉を渡り歩きます。

旅館にチェックインした時に、QRコードが書かれたカードをネームホルダーに入った状態で渡されました。フリーパスとしてそれを入り口でピッと機械にかざせば一回一回代金を払わずに巡ることができるのです。
風情ある町並みの中に、こうした技術が取り入れられているのを見て、そのコラボレーションに強烈に“現代”を感じるとともに、テーマパークに来たようなワクワク感がありました。

温泉が旅館の中で完結するのではなく、“外湯巡り”であったことで、大切な気付きもありました。

文頭で風の気持ち良さについて書きましたが、ツンとした秋の夜の寒さを感じた“行く道”と、火照った体に涼やかだと感じた“帰る道”とでは、外気温はきっとそれほど変わってないのに、まるで世界が変わったかのように気分が違うのです。

「自分の体温を上げれば、自分以外の存在の在り方や感じ方が変わるんだなぁ。心もきっと情熱を燃やしていれば、全てを涼やかな風として受け止めることができて、風が味方になるんだろうなぁ。」と思えてくるのでした。

この風の存在は音楽にも通じ、いつだって情熱を燃やし心の温度が高い人の方が、素晴らしい気持ち良さに出会えるのだと思います。
いつもポカポカの心でいたいですね。

Sugar

シンガーソングライター、コラムニスト、ボーカル講師、パン作り講師、京都の町のイベントプロデュースに携わるなど、現在活動は多岐にわたる。慶應義塾大学在学時から活動し、TV番組等にも出演。2017年秋からはSugar.songwriterとして京都を中心とした音楽活動を開始。大の愛犬家。2018年には日韓国際結婚。
website https://sugarmusic.theblog.me
instagram sugar.songwriter

 
 
 
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