「北欧といえば?」と質問されたとき、インテリアとか北欧神話と答えた人は普通の人です。
フィヨルドとかムンクと答えた人は北海道民かどうでしょう藩士でしょう。
同じ質問をしたとき、イングヴェイとかアーチエネミーとかソナタアークティカとか答え出したらその人はメタラーです。その人の私服を思い起こすと黒ばっかりではないでしょうか?
実は北欧は知る人ぞ知るヘヴィメタル大国!国内チャートにヘヴィメタルバンドがランクインしたり、CMでヘヴィメタルバンドが使われたり、しまいには子供向けヘヴィメタルバンド(http://www.hevisaurus.com/)までいます。そんな北欧ですから、土着のメロディーや文化を取り入れたバンドもたくさんいます!
特に存在感があるのがバイキングメタルと呼ばれるジャンルのバンドたち。デスメタルスタイルのサウンドに乗せて、バイキングや北欧神話などをテーマにした歌詞を歌うバンドが多いです。
今回はそんなバイキングメタル・バンドのおすすめを紹介させていただきます!
Amon Amarth / Twilight Of The Thunder God
スウェーデン産バイキングメタル・バンド。前身となるバンドが1988年に結成され、1992年に現在のバンド名へ改名。2018年現在10枚のオリジナル・アルバムをリリースする大御所バンドです。バイキング船をモチーフにしたステージセットを組んだり、北欧神話に登場する雷の神・トールの持つハンマー”ミョルニル(ムジョルニア)”を持ってステージに現れたりと楽曲だけでなくステージングでもバイキングメタルの世界観を表現。骨太なサウンドと勇壮なメロディーは日本でも人気があり、4度の来日公演や日本独自のベスト盤のリリースなどを行っています。
Ensiferum / From Afar
こちらはフィンランド産バイキングメタル・バンド。2004年にメロディック・デスメタル・バンドNortherのボーカル:ペトリ・リンドロスをフロントマンとして迎え入れ、現在も精力的な活動を続けています。ペトリはルックスも手伝って日本での人気が高く、Ensiferumに専念するためNortherを脱退したときには日本のデスメタラーがざわついたのを今でも覚えています。
同郷のバンドChildren of Bodomからの影響を感じさせるボーカルスタイルと、キラキラしたシンセやストリングスの導入が印象的です。
Turisas / Stand Up And Fight
こちらもフィンランド産のバイキングメタル・バンド。赤と黒の「ウォーペイント」で身を包み、異様な雰囲気を放つビジュアルをしています。日本のバラエティ番組で取り上げられたことがあるため、その見た目だけは見覚えがあるという人もいるのではないでしょうか。
音楽性はバイオリンとキーボード(時期によってはアコーディオン)を擁するフォークメタル寄りのスタイル。デスメタル的な要素はかなり希薄なため、見た目に反して今回紹介するバンドの中では、最も耳馴染みが良いかもしれません。
Equillibrium / Wirtshaus Gaudi
こちらは(厳密には北欧ではありませんが)ドイツ産のバイキングメタル・バンド。民族音楽を取り入れたメロディー、シンフォニックなサウンド、ゲルマン神話などをテーマにした歌詞が特徴です。2001年に結成され、2006年にメタルレーベルの大手ニュークリア・ブラストと契約。
2008年に出世作となる2nd『Sagas』をリリースし、その後メンバーチェンジを繰り返しつつ活動を続けています。『Sagas』収録の「Blut Im Auge」(https://youtu.be/Yom8nNqmxvQ)のようなシンフォニック・デス/ブラックスタイルの楽曲がやはり真骨頂だとは思いますが、今回はコミカルなPVが印象的なこちらの曲を紹介します。
前回の宣言通り、よりエクストリームなバンドを中心に選んでみました。いかがでしたでしょうか。
さて、今回紹介したバイキングメタル・サウンドの根底にあるのはIn Flamesに代表されるメロディック・デスメタルの音作りだと個人的には思っています。
そんなエクストリームでハードなサウンドを作るのにおすすめしたい機材がこちら↓
ハイパワー&ノイズレスなピックアップの代表格”EMG / 81”
■EMG / 81
迫力のある低域と鋭い高域が特徴のPeaveyアンプをシミュレートした”AMT ELECTRONICS / P2”
■AMT ELECTRONICS / P2
ブースターとして使用すれば、中域をプッシュし芯のある分厚いサウンドを作れる”MAXON / OD808”
■MAXON / OD808
ヨーロッパ、北欧と紹介してきました。次はまた違った地域を取り上げるかもしれません。世界もメタルの裾野もまだまだ広い!お楽しみに!