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もうすぐ春。ギターを買おう!

2025-01-31

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

まだまだ外は寒いが、もうじき新年度。
新しい楽器が欲しくなる季節!

ギターを選ぶのは初心者でも上級者でも大変。
お金に糸目を付けなければ簡単に自分に合ったギターを買えるものだろうと初心者は考えるかもしれない。

だが、ギター歴が長い人は予算が潤沢にあったとしても、選択肢が多いので『相棒』を見つけるのが難しいのだ。

では本題。初心者がギターを買う時、何を基準に選べば良いか?
少し難しい単語が出るかもしれないが、好きになればすぐにわかると思う。

まず頭に入れて欲しい3要素。

ギター選びには価格と言うハードルを除いて、【ルックス】【サウンド】【プレイアビリティ】が挙げられる。これは今回のコラムで最も重要なポイントだ。

【ルックス】は、ギターの形や色など見た目全体の事、
【サウンド】は、ギターから出る音の嗜好、
【プレイアビリティ】は、ギターを弾く上での操作性の事を指す。

結論から先に言えば、初心者は原則【ルックス】から選べば良い。

ギターを弾きたくなった動機が、好きなギタリストの映像を観て、その弾いているギターに惹かれるケースが多々あるからだ。

ほかにも、たまたま楽器店に入って興味が湧いた、サークルに入って先輩のギターを見て憧れた、最近はYouTube 等の動画を観て、またはインターネットで検索して、という理由も多いだろう。

数年前、『ぼっち・ざ・ろっく』というアニメに影響されて、Gibsonレスポールカスタム・タイプやYAMAHAのパシフィカを購入したギタリストも多くいた。パシフィカは今でも良く売れている機種だ。

各言う私も、リッチー・ブラックモアの音楽に感銘し、雑誌のカラーページで彼の弾く白いストラトキャスターを見てそれと同じルックスのコピーモデルを購入した。

とにかく「ルックス=見た目」は初めの一本を選ぶのに重要な要素だ。


サウンドハウスのサイトで【ギター】のカテゴリーを見てみよう。
ストラトキャスター、テレキャスター、レスポール、セミアコ、フルアコ、ジャガー、ムスタング、変形ギター、多弦ギター、シグネチャーモデルなどカテゴライズされており、自分の好みのギターを探しやすいはず。

ギター|サウンドハウス

サウンドハウスのホームページを開くと、具体的に、視覚で容易にギターを選べる。

ギターの画像をクリックしてみると、その系統のギターの一覧が出てくる。
私のリッチー・ブラックモアモデルは、シグネチャーギターから選んだのだ。

市販されているほとんどのギターは上記のカテゴリーに当てはまるので、この中からお気に入りのギターがきっと見つかるだろう。

⇒ ギターページはこちらから

ギターのカラーに悩む人は多いと思う。直感や憧れのギタリストと同じ色をお勧めするが、迷ったらサンバースト(茶色系)、ホワイト、ブラックが飽きが来なくて良いおすすめだ。


そして【価格】。

今回、春本番前この記事を書いているのも、今のうちからお金を貯めれば、選べるギターの選択肢がより広がる可能性があると思うからだ。

おこづかいを貯めたり、春休みにアルバイトしたり、少しでも貯金出来れば予算が増やせる。学生なら春休みは比較的長い。私などは昔、短期のバイトで一月みっちり稼ぎ、日本製フェンダーを一本買った。


欲しいギターの形が決まった。お金も貯まった。

次に考えて欲しいのは【サウンド】だ。せっかくルックスの良いギターを選んでも、アンプにプラグインし、出る音が期待はずれだと元も子もない。

再びサウンドハウスのギターサイト「ピックアップ」を見よう。細長い形のシングルコイルと四角いハムバッカーに大別される。

ギターピックアップ|サウンドハウス

この2つのピックアップの違いが、エレキギターのサウンドを大きく分ける。シングルコイルは比較的繊細で、綺麗な音が特徴だ。対してハムバッカーは力強く、太い音が身上だ。

大まかな説明だが、基本は上記になる。
ギタリストはだいたいどちらかを好む。両方を好むギタリストも存在するが、「どちらかというと私は○○派」と思っている人も少なからずいる。私ははじめからシングルコイル派だ。

そのほかに「木材の種類」でもサウンドは変わってくる。一般的に値段の高いギターは良い木材を使用している。

木材は人間に例えれば、体そのもの。パーツは洋服に例えたら良いか。パーツは変える事が出来ても、木材は原則変えられない。なので、ここは自分で調べるなり、ギター専門店の担当の人に尋ねてみることをおすすめする。

例えば「○○さんのギターの音が好きなのです」と言えば、経験豊富な店員さんなら、あなたの嗜好がだいたいわかるだろう。


またギターは軽い方が良い。

『軽いギターは家で楽しむ分には良いが大規模なライブにはパンチに欠ける』と某ショップのマスタービルダーがセミナーで発言していたのを聞いたが、私達はライブハウス、もしくは学園祭のステージが主だ。

なので基本、軽いに越したことはない。だいたい基準として4キロを越えるギターは重い部類に入る。これは大抵のギタリストが口を揃えて言う事だ。軽いと快適である。


ルックスもサウンドもだいたい決まった。
初めてのギター選びの詰めは【プレイアビリティ】操作性だ。

どんな弾き方をしたいか?エレキギター特有のアーミングを思いっきりしたいか?ネックは太目?細め?音色を手元で色々変えたいか?速弾き用に特化したいか?ボリュームを変えやすくしたいか?

初心者がまず考えて欲しいのは、座って弾きやすいか?←これは意外と重要な事である。長時間練習する時実感するはず。

また「私は手が小さいから細目のネックにしたいです。手の大きい人が羨ましいです」と言う人がいるが、手の大きさはあまり関係ない。指のストレッチで大抵解決するからだ。

私も男性にしては小さい手であるし、某大御所ジャズギタリストの手も大きくない。
逆に海外では手が大きくて悩むプレイヤーもいる位だ。「ハイフレットが弾きにくく、指が細かったら良いのに、、、」と真剣に悩んでいる人も。

【プレイアビリティ】は弾き慣れてくるうちにわかるものだが、初めてでもトレモロアームが付いている、ついていないは重要だろう。ルックスがガラッと変わるし、後からアームを取り付けることは可能だが、最低でも50,000円以上かかってしまうし、サウンドも少なからず変化する。


なるべくギターの勉強を楽しくしよう。昨今は書店が少ないのでギターの知識を総合的に得るのが難しいが情報量は昔と変わらないと思う。

楽器店の書籍コーナーでムックなどをもとめるのをお勧めする。電子書籍でも良いがなるべく広範囲のギターをカバーしたものが良い。あまりにマニアックな書籍はまだ必要ないと思う。

私がギターを選ぶ時に見る書籍の一例

ただし、【プレイアビリティ】は奥が深い選択肢なので、こだわるギタリストは追求して良いだろう。

と言うのも、『ぼっち・ざ・ろっく』からギターに入り、ギターが大好きになり、ギター雑誌やムックを買い漁り、ネットでコラムを見て、たった数年でエレキギターの世界を専門的に会得した20代のギタリストも中にはいるからだ。

以上である。

ギターを選ぶのは難しいが楽しい。新しく出逢う良き友達であり、恋人だ。
お気に入りのギターを手に入れた時の嬉しさは格別。
ギターケースを背負い、街を歩く気分は言葉に表せないほど颯爽と気持ちが良い。

さあ!ギターを弾いてみよう。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Realize

リッチーブラックモアのアルバム『Diffcult to Cure』の『第9』アレンジを聴いてファンになり、『Spotlight Kid』を聴いてストラトキャスターに目覚める。以後様々なストラトを手にし、20年以上ストラトオンリーで毎月ライブ活動を行っている。
ストラトに対するこだわりは強く、『ギターマガジン』、米国誌『VINTAGE GUITAR MAGAZINE』に所有ストラトが掲載されたことがある。翻訳書として、2002年Fender Accessories Catalogue等に掲載されている『The Fender Stratocaster』第4版がある。
ストラトへの改良は外見からみたら何処を変えたかわからないのがポリシーである。

 
 
 
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