ギターのノブが好き

こんにちは、Cheenaです。
私のTwitterアカウントをフォローして下さっている皆様なら薄々感づいていらっしゃるかもしれません。
私は、ギターのノブに、非常なこだわりを持っています。

弦の振動を電気信号に変換し、その波形を変化させ、出力する、というある種の機械としてのエレキギター。
木材から切りだされ、華麗な装飾を施され、見た目で、音で、人の心を揺さぶる、芸術品としてのエレキギター。

その２つの特性が最もよく現れる部分が、ノブだと私は考えています。
なぜなら、ノブは本来装飾を必要としない部分です。
ポットの軸の保護のためのカバー、径を大きくすることによる操作性の向上、それがノブに求められる最低限の要求であって、これを満たすものであればシンプルな円柱形でも問題はないはずです。
しかし、実際にはノブには多種多様な選択肢があり、今では１つ１０００円を優に超える町工場製のハンドメイドノブやアートノブも出てきています。
機能性と芸術性の交差点、それこそがノブなのです。

今回は、私が特に愛するノブをいくつか紹介していこうと思います。

■ スピードノブ

SCUD ( スカッド ) / KB-110

Gibson系ギターに搭載されることが多い、大振りで太いノブです。
その太さゆえ、非常に軽く回すことができ、微調整も効くことが魅力です。
また、カラーバリエーションが意外と豊富で、ブラックやアンバー、ゴールドを基本にホワイト、クリアなどの少々特殊な色も選択することができます。
ノブ内部に目盛りが刻印されていることも特徴であり、後述するポインターワッシャーとの相性が良いノブの１つでもあります。

ALLPARTS ( オールパーツ ) / PK-0140-031 Set of 2 Vintage-style Bell Knobs Clear

また、スピードノブの派生にベルノブというものがあり、その名の通りハンドベルの形をしています。こちらは形状はストラトキャスターのハットノブに似て上部が絞られていますが、滑り止めの刻みや天面の文字はありません。

■ ランプシェードノブ

Paul Reed Smith(PRS) ( ポールリードスミス ) / ACC-4246

PRSのギターに搭載される、天面が正多角形になっているスピードノブの派生系です。
2つセットで4000円という、値の張るノブではありますが、見た目だけでこれを選択する理由としては十分でしょう。

■ モッキンバード

FERNANDES ( フェルナンデス ) / MGKNOB BK

モッキンバードに搭載される、正7角形の外周と金属の天面をもったノブです。
同じように金属天面をもつリフレクターノブとは違い、いかにも工業品然とした見た目で、載せるギターは選びますが合うギターには非常に合います。

MONTREUX ( モントルー ) / Metric Reflector Knob Volume BK (Silver Top)

ちなみにリフレクターノブはこちら。
スカート付きストレートノブとでも言うべき形をしており、どことなくビザールめいた見た目が魅力的です。
ハットノブと同じように天面にVolume/Toneの刻印も入っています。

■ -HATA-ローレット・ハットノブ

HATA ( ハタ ) / ローレット・ハットノブ Titan

東京下町の町工場から、アルマイト処理されたメタルノブが出ています。
シルバーとブラックはサウンドハウスで取り扱っていますが、オーダーメイドや期間限定品、その他楽器パーツはHATA公式サイトから注文できます。

■ 番外編 ①：ポインターワッシャー

SCUD ( スカッド ) / HK-40H

画像のような、目盛りを指す針がついたワッシャーをポインターワッシャー、またはノブポインターと言います。
目盛りのついたノブ、特にスピードノブやベルノブのついたギターに搭載されることが多く、ポットのナットにポット付属のワッシャの下に挟み込むことで固定します。
このワッシャーは実は精密な音作りにはかなり役立つもので、ノブの回り具合を数値化して把握することができるため、もし手が触れて回ってしまっても復元できるなどの利点があります。

■ 番外編 ②：Loknob

LOKNOB ( ロックノブ ) / Loknob Big Black & Silver

エフェクター用として、万が一のノブの回転を防ぐためのノブがあります。
下側のギザギザの部分はエフェクター側にテープで固定され、上側は引き上げてから回すことで調整ができます。
こちらは1つ1500円を超えるので、必要な場所にだけ設置する人が多いようです。

■ 番外編 ③：スプリットシャフトスペーサー

ESP ( イーエスピー ) / SPLIT SHAFT SPACER 1.0mm

メタルノブは、一部を除いて芋ネジで固定するように出来ていますが、この芋ネジの位置がシャフト溝に対して並行にならなければネジを締める時にシャフトが曲がってしまいます。
これを回避するためにシャフトに差し込むのがこのパーツで、MontreuxやESPから一枚数十円で販売されています。
ESPからは厚さ1.5mmと1.0mmのものが用意されており、ポットの規格に応じて選択できます。

■ 余談：楽器ごとのノブの選び方

ギターやベースには、見た目とは別の問題で適合しないノブが存在します。
ストラトキャスターを例に説明すると、ブリッジのすぐそばに設置されたハットノブを頻繁に動かすことを想定して付けられたことは有名な話ですが、今では少々邪魔なものとして扱われています。
ここに、大きめのノブ、例えばソンブレロノブやメタルストレートノブを設置してしまうと、さらに演奏性は悪くなってしまいます。
また、ジャズベースは基本的にコントロールプレートに3つのノブと1つのジャックを設置しています。
ここに径の大きなスピードノブなどを設置すると、1つを回した時に隣に指が当たってしまうということがあります。 このように、ギターにはそれぞれの径や高さによって適合するノブがあります。

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ギターノブについて書いてみました。
サウンドハウスのノブの取り揃えは非常に幅広く、アートノブ系のものも多数そろっています。 一番シンプルで簡単、そして音に影響しない改装も楽しいでしょう。
それでは、良い楽器ライフを！

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