新型コロナウィルスの影響により、世界各地でコンサートやライブなど、多くの芸術活動が中止となりました。感染症への懸念が長期化する中で、芸術活動の在り方も大きく変化していくことが予想されます。
新型コロナウィルスの主な感染経路は主に「飛沫感染」と「接触感染」と言われています。
管楽器は口を付けて演奏するため、特に「飛沫感染」のリスクが懸念されています。 そこで、各楽器メーカーやオーケストラで実際に検証された結果についてまとめましたので、ご紹介します。
◆ ヤマハ株式会社(協力/新日本空調株式会社)
管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験 発音方式の異なる5つの楽器(フルート、アルトサクソフォン、トランペット、ソプラノリコーダー、鍵盤ハーモニカ)について、飛散距離や左右への広がりなどを観測した実験結果です。比較の対象として、くしゃみと発声が取り上げられています。
○ 実験概要
○ 発音源付近のズーム
○ 飛沫の距離
○ 飛沫の左右の広がり
◆ アウロス トヤマ楽器製造株式会社 (協力/新日本空調株式会社)
リコーダー演奏時の飛沫可視動画と感染症対策
アウロス トヤマ/リコーダー演奏時の飛沫可視動画と感染症対策
◆ クラシック音楽公演運営推進協議会
クラシック音楽公演における新型コロナウィルス感染拡大予防ガイドライン 手洗い、手指の消毒や非接触の検温、スタッフのマスク着用など各地のデパートなどで行われている感染対策をはじめ、出待ちや花束の自粛要請、時間差退場やリハーサル時の対策など観客、スタッフ、出演者それぞれのガイドラインが示されています。
クラシック音楽公演における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン
コロナ禍の中、文化芸術活動よりも人命が優先されるのは、当然のことです。 しかしながら、自粛期間中、私たちの心を癒してくれたのは数々の音楽やエンタメのコンテンツであったはずです。 オンラインでの無観客ライブやソーシャルディスタンスを保ちながらコンサートを再開するアーティストもおり、一刻も早く安全で安心できる芸術活動が再開できるよう、祈るばかりです。