照明やスピーカーなどを架設するのに用いる鉄骨のような構造物「アルミトラス」。サウンドハウスでは形状や大きさの異なるトラスを多数ラインナップしており、様々な用途にお使いいただけます。

中でも、サウンドハウス以外ではあまりお目にかかれないのが三角トラス。
四角トラスにはないシャープなルックスは、オブジェやイベントブース、店舗などにもおすすめできるアイテムです。
そんな三角トラスに関するお問い合わせで最も多いのが
「コーナーの部材(パーツ)がいろいろあって、どれを選んだらいいかわからない!」というもの。
数多くのコーナー部材を用意し、様々な形に柔軟に対応できるのがサウンドハウスのトラスシステムの魅力。しかし、こと三角トラスのコーナー部材となると上向き・下向き、そしてそれぞれに右用・左用と膨大な種類の部材があり、たしかに初見では組み立て方がわかりにくいのも事実……
また、お問い合わせいただいても口頭や文章だけではお伝えしにくい内容でもあります。
そんなわけで本稿では、三角トラス コーナー部材の選び方について解説していこうと思います!
今回は「三角トラスセット ボックス型」を例に解説します。
STAGE EVOLUTION ( ステージエボリューション ) / 三角トラスセット ボックス型
このセットでは、コーナー用の部材として「TRUSS3/L31(以下L31)」と「TRUSS3/L32(以下L32)」という2種類の部材が用いられています。 この2種類どこが違うの?チョイスを間違えると組み立てられないの?という話になると思いますが、結論から言ってしまうと「L31かL32どちらかだけでも組み立てることはできます」。
では何が違うのか?「柱の向き」が違います。
まずこちらがL31とL32を組み合わせた場合のイメージ。
赤い三角形で柱の向きを示しています。

ワイド側の正面に、三角形の底辺が揃っているのがわかるかと思います。
次に4つのコーナーすべてにL31を使った場合のイメージ

柱の向きが箇所によってばらばらになっています。
もちろんこちらの方が良いという人もいるでしょうし、強度的にはほとんど差はありません。
L31とL32の使う箇所を変えればこの通り。

ボックスの短辺側に、三角形の底辺を揃えることもできます。
どちらにせよ、柱の向きを揃えるにはL31とL32 の2種類のコーナーを使うことが必要になってきます。
単にオブジェ的にトラスを組み上げるだけなら大きな問題にはならないかもしれませんが、イベントのブースとしてタペストリーや看板を掲げたい といった状況になると、底辺が揃っている方が作業しやすいです。ステージとして使用し、バックドロップを掲げる場合にも同様です。

こういうやつ。
底辺が揃っていれば

こんな感じで掲げられますが、底辺が揃っていないと

このようにちょっと片方にずれてしまい、ロゴなどをきっちりかっちり真ん中にもってきたい場合はおすすめしません。
ステージとして使用を検討している方には、L31とL32を組み合わせることをおすすめします!
というわけで今回は、ごくごくシンプルな使い方を例にコーナー部材の違い、選び方を紹介しました。
この記事で、少しでも取っつきにくさが払拭できたら幸いです!