QSCと聞いて、思い浮かべるのは「パワーアンプ」という方も多いのではないでしょうか。 コスパに優れたQSCサウンド「GXシリーズ」、良いパワーアンプ=重いという概念を覆し大ヒットした、軽量かつ高音質のパワーアンプ「PLXシリーズ」、軽量、高効率なクラスDアンプと最先端DSPを搭載した「GXDシリーズ」、そして伝統と最新、すべての技術が結集して誕生したパワーアンプの最高峰、フラッグシップモデル「PLDシリーズ」。このQSCのパワーアンプを搭載したスピーカーが、全米でベストセラーとなり、今も頂点に君臨している「Kシリーズ」です。
ここ数年、パッシブよりもパワードという傾向があります。それはきっと「設置が簡単」「機材が少なくて済む」「アンプとスピーカーの組み合わせを気にしなくても良い」というメリットが現代のニーズに合っているからだと思います。
ひと昔前は、スピーカーのエンクロージャー内の限られたスペースにアンプを搭載するため、十分なパワーを持たせることができませんでした。しかし、今はトランス不要のクラスDアンプが主流になり、小型、軽量化が進んだことにより、1000Wクラスのモデルがスタンダードになりました。
そんな中、新たに登場したのが「Eシリーズ」ということで衝撃を受けたのです。これはただ事ではないと思いました。QSCが満を持して送り出したパッシブスピーカー。早速、入荷したばかりの「Eシリーズ」をチェックしてみました。

見てください。
この堂々たる佇まいを!
第一印象は、スキがない。例えるなら宮本武蔵のあの構えを彷彿とさせる雰囲気です。
ラインナップは、10インチ、12インチ、15インチの2ウェイ・フルレンジ、18インチ・サブウーハーの4モデル。「Kシリーズ」と異なるのは、木製キャビネットでしっかりとした重量があることです。(10インチのE10で20kg)やはり土台がドッシリしていれば自然と音に迫力が加わります。

分厚いパウダーコートのスチール製スピーカーグリルは、堅牢の一言。ちょっとやそっとの衝撃ではビクともしません。

そして、少しアールの付いたグリル形状は、強度が高いだけではなく、積んだりした時にぶつかりにくく、傷がついたり、凹んだりしにくいというところも特徴です。

「Eシリーズ」に採用されているハンドルは、スピーカー側に手がぶつからないくらい余裕のスペースがあるので握りやすく、運びやすい形状になっています。

そしてこれが「テクスチャーペイント」です。ボコボコした模様のこの塗装は耐久性が高く、所謂売れているスピーカーはこの仕上げを採用しています。
「Eシリーズ」は、いろいろな設置方法に対応することができるオプションも充実しています。

フルレンジは、天吊、壁掛けが可能なヨークブラケット(別売)、ワイヤーで吊下げ可能にするアイボルトキット(別売)も用意しています。

スピーカースタンドにマウントする場合は、水平、10度下向きのどちらかを選択することができるデュアルアングル・ポールマウントソケットを採用。設置する場所、観衆のいるエリアに合わせたセッティングが可能です。

サブウーハーE18SWには、ディスタンスロッドが付属し、フルレンジをサテライトマウントすることができます。

E10は、メインスピーカーとしてだけではなく、横置きにしてフロアモニターにも使用可能です。
肝心のサウンドというと。。。
さすがQSC!
フルレンジモデルは、「Kシリーズ」と同じDMTTM (Directivity Matched Transition)ウェーブガイドを採用していることもあり、音の広がり方が自然で低域とのバランスも最高の一言です。低域側も、バーチ材を使用した重量級のエンクロージャーにより、10インチモデルでも、他の同インチモデルでは聴くことができない迫力のサウンドを出力します。「Kシリーズ」の洗練されたサウンドに低域が追加された印象です。サブウーハーは、18インチ1発ですが、エンクロージャーがとにかく大きい。この量感たっぷりの地を這うようなローがフルレンジと合わさると、それはもう無敵な感じになります。
フルレンジだけでも、バランス良く鳴り、レンジも広いので、スピーチ、カラオケ、発表会などの小規模イベントはもちろん、サブウーハーを追加してライブ、ダンス、クラブなど重低音が必要とされる中大規模まで、あらゆる用途にお薦めすることができます。
QSC Eシリーズは、好評発売中のデジタルミキサー「TouchMix」とDSP内蔵パワーアンプ「GXDシリーズ」、「PLDシリーズ」と組み合わせることにより、細かな設定をすることなく、最高のパフォーマンスを発揮することができます。



TouchMix
良い音=たくさんの機材を用意しないといけない、セッティングが大変という時代は終わりを告げたと言っても過言ではありません。
パッシブスピーカー選びに迷ったら
QSC「Eシリーズ」
これからはこの選択で間違いありません。
