音楽関係の機材って本当にたくさんあるので目移りしちゃいますよね。
新商品やあまり有名ではないメーカーの機材なんか調べているだけで楽しくなってしまいます。
今回はそんな数ある機材の中から複数の機能を持ち、コスパに優れた機材を紹介していきます。
ZOOM ( ズーム ) / H4nPro Black ハンディレコーダー
音圧の高い録音が手軽にできるレコーダーが販売されて十数年が経ち、バンド練習の録音は手軽なものになりました。
ZoomのH4nPROもそのレコーダーとして売れ続ける人気商品です。
しかし、2万円オーバーの価格はバンド練習の録音に使うレコーダーとしては他製品と比較するとちょっとお高めです。
XYステレオマイクを搭載しているので音像がわかりやすいというのもありますが、少し高めの価格はレコーダーとしての機能以外にもたくさんの便利機能を備えているからです。
■ エフェクトとアンプモデルを搭載
Zoom社は安価ながら値段以上のサウンドを出してくれるエフェクターで有名ですが、同社のG5n(約3万円)と同等のギターアンプモデル、B3(約2万円)と同等のベースアンプモデルを内蔵しています。
さらに50種類のエフェクトも内蔵しているのでちょっとしたマルチエフェクター感覚です。
プリプロなどの簡易的なレコーディングであればこれだけでじゅうぶんという人も多いでしょう。
■ オーディオインターフェースとしても
H4nPROのアンプモデルでは物足りないという人は、パソコンに入れてあるアンプシミュレーターのソフトなどを使いたいと考えるでしょう。
その場合もH4nPROはオーディオインターフェースとして活躍してくれます。
キャノンにも対応しているのでマイクを取り付けてボーカルや生楽器を録ることも可能です。
また、本体装備のXYステレオマイクを利用して、マイク+オーディオインターフェースとして利用することもできます。
ヘタなマイクを使うくらいならH4nPROのマイクを使った方が綺麗に録れるでしょう。
■ MTRとしても
4トラックではありますが、MTRとしてパンチイン・アウトやミックスダウンといった作業を行うこともできます。
外部マイクを使えば2トラック同時録音までできるので、ギターやシンセなどで左右に振った効果なども再現することができます。
DAWソフトを利用するのが一般的になったものの、パソコン操作が苦手な人はまだまだ多いのも事実です。
H4nPROならMTR機能を使ってパソコンを使わずに全パートのレコーディングをすることが可能です。
Line 6 ( ライン6 ) / Sonic Port VX オーディオインターフェイス マイク内蔵
H4nPROはオーディオインターフェース機能も持ったレコーダーでしたが、Sonic Port VXは基本機能がオーディオインターフェースで、それ以外に便利機能を持つ製品です。
iPhoneやiPad対応をセールスポイントとしていますが、実際の魅力はそれだけではありません。
■ コンデンサーマイク搭載
モノラルとステレオを切り替えられるコンデンサーマイクを搭載しています。
iPhoneやiPadに対応しているので、マイクを用意しなくてもガレージバンドなどで手軽に高音質な録音をすることができます。
LINE6の公式YouTubeチャンネルには外部マイクを使わず、Sonic Port VXだけで録音した動画がアップされています。
仮歌くらいならもはやマイクは必要ないんじゃないかと思ってしまいます。
■ POD2.0と同等のMobile PODが使える
筐体の形状から【そら豆】の愛称で大ヒットを遂げたPOD2.0と同程度の性能を持つMobile POD(ソフトウェア)を使うことが可能です。
少し古い製品ではありますが、発売当時はプロのサウンドが自宅で出せると話題にもなりました。 最新のLINE6製品には敵わないまでもデモ音源を作るくらいなら全く問題ありません。
BOSS ( ボス ) / KATANA-AIR ワイヤレスギターアンプ
チューブアンプのような迫力と表現力を持ったデジタルアンプとして名高いKATANAシリーズのワイヤレスモデルです。
WAZAアンプの下位モデルとしての位置づけですが、KATANAシリーズは低価格ながらそのサウンドを引き継ぐ人気の商品です。
ちなみに著者はKATANA Artistを使用していますが、非常に気に入っているので壊れるまで買いかえるつもりはないほどです。
■ 家庭用アンプでも小規模イベントでも使える
1万円前後の家庭用小型アンプも使い勝手はいいですが、ステージでもそのまま自宅で作った音が使えれば楽ちんでいいですよね。
KATANA-AIRは自宅でも鳴らせて小規模なイベント(学校の教室くらい)でもそのまま持ち込んで使えるくらいのパワーを持っています。
また、あまりに小型なアンプは本番を想定した音作りには向きませんし、音量は上げられても音圧や低音が不足するので自宅練習でもやや物足りなさを感じます。
住宅環境的にある程度の音量が許されるなら30WのKATANA-AIRはちょうどいいサイズ感です。
■ 超レイテンシーワイヤレス
ワイヤレスって実はライブやスタジオだけでなく自宅練習でも足回りがスッキリして便利なものです。
昔と違いワイヤレスだからノイズが酷いとか音が不自然になるとかはありませんし、レイテンシーも全くと言っていいほど感じられません。
さらにこのトランスミッターにはセンサーが入っていて、しばらく振動を感じないと自動的にスタンバイモードになり、再度振動を感じるとスタンバイが解除されます。
ちょっとした機能ですが、電源のオンオフが必要ないので便利ですよね。
■ Bluetoothオーディオとして使える
スマホなどからBluetooth接続して音源と一緒に弾くという練習ができますが、そもそもの音がいいのでリスニング用のオーディオとして使うこともできます。
特にパソコン用のスピーカーでUSBバスパワーのものを使っている人はBluetoothでKATANA-AIRに音を飛ばしてみてください。
おそらくどんなスピーカーであってもKATANA-AIRの迫力あるサウンドの方が気に入るでしょう。
さらに、乾電池駆動なので屋外でも使用可能です。
キャンプやバーベキューの際にバックミュージックを鳴らすスピーカーとして使えば気分も上がりますよね。
■ まとめ
今挙げた製品のようにメインの機能以外にも追加で便利機能を備えた製品は結構多いです。
何か購入予定のものが見つかった時も同じカテゴリで予算内のものは詳細をチェックしてみてください。
自分の使い方にピッタリ合った掘り出し品が見つかるかもしれませんよ。
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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