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現役バンドマンが語る、~エフェクターボード その3~

2021-05-24

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

傷彦 & ホーリー 傷彦 & ホーリー

前回はホーリーのボード紹介だったから、今回は僕のターンだね。

は、はぁ…そんなにきっちり交互にターンが来るものですか?将棋じゃあるまいし…

ま、とにかく僕のふたつ目の箱庭をみてもらうよ。

箱庭…ここで言う、エフェクターボードですね(笑)

そうとも言う。

とも言う…前回は「お庭」と言ってましたよ(笑)

そうだっけ?(笑)盆栽的でもあるよね、男のロマン!

なんでも「ロマン」で片づけると思われてる気がしないでもないです…同感ですけど(苦笑)

では我が庭、エフェクターボードを見てくれたまえ。

ザ・キャプテンズ用のはとてもシンプルでしたけど、今回はどうでしょう?

今回はもう少し手が込んでるよ。ザ・ショウワーズ用のボード!

たしかに…エフェクターの数もザ・キャプテンズ用の倍くらいありますね。

そうそう。なぜならば、ザ・ショウワーズでの僕はギターボーカルで、ザ・キャプテンズではボーカルギターだからね!

ん?同じこと言ってません?

あくまでも個人的な考えだがね、ボーカリストとしての比重が大きいとボーカルギターで、ギタリストとしての比重が大きくなってくるとギターボーカル、っていう印象!

分かるような分かんないような…

例えば、イエモンの吉井さんはボーカルギターで、ナンバガの向井秀徳さんはギターボーカル。

なんとなく分かりますが…リードギターを弾くかどうか?ぐらいでいいんじゃないですか?それはさておき、いってみましょうか。

そうだね。では前回同様、接続順に紹介するよ。まずはBOSSのペダルチューナー、TU-2。

定番ですね。自分のボードにも登場しました。

うん。そしてBOSSのディストーション、DS-1X。これは凄くいいよ。かなり好みの歪み方をしてくれる。

ザ・ショウワーズ用はこれまでに歪みを何度か替えてますよね?

そうそう、もともとはBOSSのアダプティブ・ディストーションが好きで使ってたんだけど、ギターをエピフォンからYAMAHAにチェンジしたらなんだか物足りなくなってさ。DS-1Xにしたらバッチリ!基本的にバッキングもソロもこれで行けます。ピッキングの強弱で弾きわけて。

お。職人っぽい。いいですね。お次は?

NO NAME EFFECTSの猫紫ドライブ。

たしか…いただき物でしたよね?

うん!ホーリーのターンでも登場した、いまみちともたかさんからの快気祝い! ※傷彦は2020年2月に脳の手術を受けた※

ホンマにいまみちさんにはお世話になってます!しかし、無事に復活して良かったですねえ。

うん!ギターまた弾けて嬉しい!コレは単音ソロでさらにブーストしたい時に踏みます!猫の絵が描いてあるから、なんだか「ネコふんじゃった!」みたいな気持ちにはなります…。

いちいち凹まないように(笑)続きましては…?ついに歪みじゃないエフェクターが?

うん!BOSSのSY-1

いわゆるシンセサイザー的なエフェクターですね。歪み以外が登場したと思えば、いきなりシンセサイザーな辺りが傷彦さんっぽいと言うか…褒めてますよ?

(きっぱり)だね!キーボードのアルペジエイターのような効果も出せるし、超変化球ストンプだけど、お気に入り!

これ、今のレパートリー内で使ってましたっけ?それとも今後ザ・ショウワーズの新曲で活躍する感じ?

無理矢理にでも活躍させるさ!

いや…無理にとは…

活躍させるための新曲を作ります!

順番がおかしい気もします(笑)でも機材は使ってナンボですしねえ。

そうそう!モトはとる!

モトはとる!それは大事(笑)そして最後のストンプは?

BOSSのRV-3!

またボスコン。これはリバーブ&ディレイですね。ちょっと古い型番じゃないですか?

そう。BOSSのディレイはこの後も新型がいくつもリリースされたんだけど、すでに廃盤のこれを探してたんだよね。たしかレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが使っててさ。憧れが。

エフェクターって同じシリーズの新しいモデルだとしても、それがいいとは限らないんですよね。

そうなんだよね。以前のモデルのほうが好みの場合とかあって…そうなると中古を探し回ったりしてね。製造時期で音が微妙に変わってくるヤツもあって…奥が深い!

まさに「沼」ですね…話戻して、では今後レディオヘッド的な新曲が?

あるかもね!

おぉ!スリーピースでどれだけあの世界観を表現出来るのか…楽しみにしてます。ところでパワーサプライは?

カスタムオーディオジャパンのAC/DC STATION Ⅳ。ザ・ショウワーズではエフェクターの数もそれなりに多いし、アナログとデジタルが混在してるし、それに今後電圧を変えられるエフェクターがボードに飛び込んできそうなのでね、安定したパワーサプライを使ってるって訳。

意外と考えてますね!

意外?

(無視して)実戦向けの豆知識なんてあります?

エフェクター固定の定番はマジックテープだけど、エフェクターの底に直接貼ると、熱で溶けたり、剥がしたあとが汚くなりがち。それを防止するためには底に養生テープを貼ってからその上からマジックテープを貼るといいよ!

確かに、エフェクターに直接マジックテープは躊躇しちゃうんですよね。里子に出す時も綺麗なほうが高く買い取って…(苦笑)でも、養生テープだとすぐ剥がれたりしません?

意外と大丈夫だよ。あまりに乱暴な扱いするとかだと分からないけど。

なるほど!今度自分もやってみます。

うむ!こんなところかな!ザ・キャプテンズ用のボードよりは長かったけど、エフェクターのことを語ると時間がアッという間だね!もう終わっちゃった。

いえいえ、意外と勉強になりました。

意外と?えー、では次回はホーリーのターン!ふたつめのボード拝見!

まぁそうなりますよね…次回で完結出来るかな?

では、また次回!そう、すべては?

愛ゆえに!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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傷彦 & ホーリー

一風変わったギター・ベース・エフェクターを愛する二人の現役バンドマンの対談形式でお送りしていきます。

傷彦(kizuhiko) 最後のグループサウンズ、ザ・キャプテンズのリーダー。
website www.thecaptains.jp
twitter https://twitter.com/captains_kizu

ホーリー(horry) ナショヲナル、らいむらいと、Sバのベーシスト。
website www.nacional.jp
twitter https://twitter.com/headless_bass

 
 
 
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