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【DDJ-400】DJの音、もっと良くしてみませんか?

2021-03-05

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

皆様初めまして、DJのおわたにと申します。普段は配信イベントや都内・神奈川などのパーティーに出演しておりますが、今回は記事タイトルにもある通り、「DJの音質をより良くするためには、どんなことをすればいいのか」について簡単にではありますが解説していきたいと思います。

まず初めに注意事項として、この記事ではPioneer DJからリリースされているDJコントローラー・DDJ-400を使用し、PC上のDJアプリケーション・rekordbox DJを使用されている方に向けた記事となっております。特にアプリケーションに関してはrekordbox以外のものではうまくいかない可能性がありますので注意してくださいね。

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さて、コロナ禍と呼ばれる情勢に入ってから早いものでもう1年が経とうとしていますが、この間に新しい趣味としてDJを始められた方、少なくないのではないでしょうか。最近ではTVアニメ「D4DJ First Mix」とのコラボモデル・DDJ-400-HAも登場し、DDJ-400のDJ機材におけるエントリーモデルとしての地位はまさに盤石の物となってきています。

Pioneer DJ ( パイオニア ) / DDJ-400-HA D4DJ “Happy Around!”コラボ限定モデル

緊急事態宣言以降の時短営業の中でもクラブの営業も再開してきて、自宅で練習してきた成果をそろそろクラブの現場でも披露してみたい……!そんな風にお考えのそこのあなた!DDJ-400は確かに素晴らしい機材ですが、現場で使用するにはどうしてもある弱点が頭をもたげてきます。それこそが、今回の記事のテーマである「出音」です。

DDJ-400はPCから電源供給を行うことのできる「USBバスパワー」を採用しており、そのおかげでACアダプターなどを使用することなくDJパフォーマンスを行うことが可能となっていますが、その反面、電圧が低くなってしまうことにより音量についてはどうしてもクラブなどの現場に常設されている機材よりも低く感じます(あくまで筆者の感覚となりますので正式な数値は未確認となります)。DJ機材が常設されていないようなバーやカフェなどでのプレイではそのような粗は見えづらい部分もあるのですが、クラブでCDJなどのプロユースの機材に混ざってDDJ-400でプレイしていると、DJの転換時に音の迫力が落ちてしまうように感じられるかもしれません。

これを解決するにはまずはUSBメモリをCDJに差して現場機材を活用してプレイするなどの方法があるわけなのですが、しかしDDJ-400を使い始めて間もないユーザーにとっては、いきなり触り慣れない現場機材を使うのはちょっと怖い……と感じられるのではないでしょうか。でも大丈夫。現場機材の力を借りながら、使い慣れたDDJ-400とPCを軸により良い出音を確保する方法、ちゃんとあるんです。しかも、DDJ-400以外に必要なのはUSB-A⇔USB-Bケーブル(DDJ-400とPCを接続するためのケーブルですね)をもう一本用意するだけ!転換も決して難しくありません。

その方法とは、「PCからUSBケーブルを通してDJミキサーに音を送り込む」というものなのです。

DDJ-400を現場の機材と組み合わせて使用する場合、DDJ-400背面のRCA端子からDJミキサー背面のRCA端子へとケーブルを接続して音を送り込むというのが最もポピュラーな使い方になるかと思います。この場合の出音の音質はDDJ-400本体に依存するため、前述したような出音の弱さが出てくるわけですが、今回紹介する方法ではRCA端子同士を接続しません。DDJ-400とPCを接続するUSBケーブルに加えてPCとDJミキサーを接続するUSBケーブルをもう一本追加し、DJミキサーの各チャンネルに2デッキ分の音声を立ち上げることで通常DDJ-400側で行う2曲のミックスを現場のミキサーで行うことで、再生やCUE出し、ループなどのデッキコントロールはDDJ-400で行いつつも出音を格段に向上することが可能になるのです。

パソコン用の画像 スマートフォン用の画像

2つの接続方法の違いを図解

DDJ-400のミキサー部はPioneer製のDJミキサーとそう変わらないレイアウトにデザインされており、DDJ-400で練習を積んだユーザーならおそらくそう難しくはない筈です。接続時はrekordbox側の環境設定でミキサーを音声出力先に選択し(windows版は事前に各ミキサーのドライバインストールが必要となるので現場やスタジオにあるミキサーのものをインストールしておきましょう)、ミキサー側の入力セレクタをPCからのUSB接続にすることで出力が可能となります。出力先については1/4chや2/3chなどの2つのチャンネルを使うことになるかと思いますので、その辺りは前後のDJとの兼ね合いなどに応じて選択しましょう。 ここで一つだけ注意が必要なのは、これが使えるのはPioneer DJ製のUSB接続が可能なミキサーに限るということです。新宿azitoなどで採用されているDJM-900NXSや渋谷nagomixで採用されているDJM-2000NXS、早稲田茶箱などで採用されているDJM-900NXS2など、現場やスタジオ常設の機材の多くはUSB接続に対応していますが、現場で試される際は必ずお店のウェブサイトやオーガナイザー・店舗の方に確認を取りましょう。 また、ぶっつけ本番で慣れない接続方法をいきなり試してみることも危険です。事前にスタジオに行ってみたり(推奨)、音出しの時間を借りて必ず一通りのリハを行いましょう。

とはいえ、暗い現場でミキサーの背面に手をまわして空きのRCA端子にケーブルを接続するよりも、天面にあるUSB端子(DJM-2000NXSなどは背面ですが)にケーブルを持っていく方が楽な可能性が高いのではないかと思いますので、音とケーブルの取り回しという両面からお勧めできる接続方法です。また、音量メーターも400と現場のミキサーでは見やすさが大違いです。使い慣れた400でミックスをするだけではなく、少しずつ現場機材へのステップアップをしてみてはいかがでしょうか。

ここまで読んでくださった方の中には、「じゃあ現場のミキサーがUSB接続に対応してなかったらどうすればいいんだよ」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。しかし!方法はあります。あるのです。次回の記事でその方法についてもご紹介できればと思います……というわけで今回はこの辺で。お読みいただきありがとうございました!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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おわたに

97年生・DJ/音楽家。2016年秋より活動を開始、都内や神奈川を中心にイベント出演やmashupの制作などを行う。インターネット以降の感性を軸にハウス/ヒップホップ/ポップスなど自らの愛する楽曲を自由に、かつ精緻に編み込むDJを志向する。またブログ執筆やgoogleドキュメントの同時編集によるweb対談の主宰など、音楽にまつわる執筆でも活動中。
Twitter https://twitter.com/o_w_t_n
ブログ https://o-w-t-n.hatenablog.com/

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