パーカッショニストのSatoshi Sammy Saito (サミー)です。
一口に”パーカッション”といっても世界中にはありとあらゆる楽器が存在します。
そこで、星の数ほど存在するパーカッション楽器の中から
① ライブでよく見かける
② 購入したCDで聴いたことがある
③ 雑貨屋さんで見かけたことがある
④ けれど、名前が分からない
そんな親しみのあるパーカッションを紹介していきます。
どんなパーカッションなの!?
以前からライブハウスやスタジオでこのような会話を耳にします。
『あの楽器・・・ほら!ガラガラの音がなる楽器!』とか
『あれ使って!木の実がついててカラカラ鳴る楽器!』とか
楽器の知名度やイメージはあるのに楽器名の知名度が低く、伝えたい楽器の名前が 分からない・・・”あの”楽器・・・
その名も…Chajchas(チャフチャス)!!!
この名前を初めて聞く方が多いと思います。簡単に言うとチャフチャスは木の実や動物の爪を束ねて作られている楽器です。
リズム楽器として演奏もできますが、基本的には装飾系もしくは空間系の音色を出すために使用するパーカッションです。

グレードアップした進化版チャフチャス
近頃はグレードアップした進化版チャフチャスを日本でも見るようになりました。 とはいえ、未だにあまり知られていません。この進化版チャフチャスはパーカッショニストなら絶対に手に入れるべきパーカッションなのです。
それが・・・こちら!
Bar Chajchas(バーチャフチャス)

【上記写真 バーチャフチャスの詳細】
・メーカー:Gon Bops
・商品名:Shell Chime / GON-PCHMSH
・付属品:ソフトケース付属
写真を見ると束ねたチャフチャスをただバラバラにして並べただけですが・・・
ですが!
束状のチャフチャスをBar状にするだけで、
使いやすさ&音色が変わるのです!
ここで旧来の束状のチャフチャスと進化したBar状のチャフチャスとの違いを 簡単に比較してみましょう。
束状のチャフチャス |
Bar状のチャフチャス |
|
基本的な演奏方法 |
両手(片手でも可能) |
両手・片手 |
種類 |
3種類 |
1種類 |
セッティング |
手で持つ |
スタンドに取り付け |
ステージ映え |
それ程目立たない |
かなり目立つ |
Bar状のチャフチャスの最大の魅力は束状のチャフチャスとは違い、持つ必要がなく、片手で演奏が出来ることです。
小さなことのように感じますが、パーカッショニストは使用する楽器の数が多く、右と左で別の打楽器を持ち、全く違う別の動きを同時にしなければならなかったり、楽曲の途中で楽器を持ち替えなければならないといった場面が意外に多いのです。
そんな場面で、楽器を持ち替えることなく片手で演奏ができるBar状のチャフチャスはパーカッショニストからすると大変に魅力的なのです。
音色はどうなの?
束状のチャフチャスとBar状のチャフチャスの音色の違いを紹介したいと思います。
● 束状のチャフチャス
まず、束状のチャフチャスですが、木の実や爪が既に密着した状態ですので基本的に少し粗い感じの音になります。
演奏方法にもよりますが、強く太めな音や細く柔らかい音を奏でることができ、上下に振ることで大きな1音を奏でたり、横に振るor手で揉むことで枝や葉の擦れる音や水中の音を奏でることができます。
● Bar状のチャフチャス
次に、Bar状のチャフチャスですが、一つ一つバラバラに吊るされているので基本的に繊細で柔らかい感じの音になります。ウィンドチャイムのように手で左右に流すことで、小川のせせらぎのような優しく癒される水の音を奏でたり、柄の部分を持ち上下に振ることで、強く激しい雨の音を奏でることができます。
もうワンポイント!
バーチャフチャスを実際に演奏する際、必ずバーチャフチャス用にマイクを1本立てることをオススメします。生音でも繊細で綺麗なサウンドは得られますが、マイクを立てて、少しリバーブをかけることで本物のような水の音を再現できます。
実際 に、マイク(リバーブあり)を立てた時はたくさんの方から『あの綺麗な水の音はどの楽器から鳴っていたのですか?』と質問していただくことが多くなりました!

チャフチャスは誰にでも簡単に扱えて便利、そしてこれからのパーカッショニスト に絶対必要なパーカッションの一つです。
演奏するシーンや楽曲などによって束状のチャフチャスとBar状のチャフチャスを使い分けると更に音数を増やすことができますよ!
気になる方は是非ともチャフチャスを手に入れてみてください!
※Bar Chajchasの音はこちらの動画でチェック!!
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