
「ゲーム配信やDiscordのボイスチャットで、もっと自分の声をクリアに届けたい!」
「キーボードの打鍵音が配信にのってしまうのを防ぎたい!」
「でも、オーディオ機器の設定って難しそうでハードルが高い…」
そんなお悩みを解決してくれるのが、Elgato (エルガト) の「Wave XLR MK.2」。
コンパクトなサイズ感と中央の大きなノブが特徴で、かわいらしい見た目ながら性能はピカイチ!配信向けの便利な機能を多数搭載した、画期的なオーディオインターフェースです。
本記事では、Wave XLR MK.2が初心者にもおすすめできる理由とその魅力、そしてElgatoから提供されているオーディオアプリ「Wave Link」の簡単セットアップ手順まで分かりやすく解説します。
記事後半では、Stream Deck + をお持ちの方や購入検討中の方にぴったりな拡張アクセサリー「XLR Dock MK.2」もご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
目次
1. Wave XLR MK.2の特徴とおすすめの理由
Wave XLR MK.2の最大の特徴は、以下の3つです!
- ① Auto Gain Wizard = 自動でゲイン (入力音量) を調整
- ② Wave FX Processor = 簡単にエフェクトを適用
- ③ Clipguard 2.0 = 音割れを防ぐ
これらの機能を駆使することで、「Discordや配信で声が小さいと言われる」「音質がガビガビしている」「大声を出すとひどく音割れしてしまう」といった悩みを解決してくれます!オーディオ知識のない初心者の方でも、簡単に高音質な配信・ボイスチャットを実現できます。
それでは、それぞれの機能について詳しく解説していきます!
特徴①: Auto Gain Wizard
マイクのゲイン (入力音量) 調整は、小さすぎると「声が小さくて聞こえない」と言われ、大きすぎると「サー」というノイズが入る原因にもなります。適切なゲインを見つけるのは経験者でも難しい作業ですが、この機能を使えば一瞬で解決します!
使い方はとてもシンプル。中央のダイヤルを長押しした後に、数秒間マイクに向かって普段通りの声で話し続けるだけ。 たったそれだけで、自動で最適なゲインに調整してくれます。
ちなみに、第3章で説明するオーディオアプリの「Wave Link」からも設定可能です。
※計測時のポイント・注意点※
計測中に極端に小さすぎる声や大きすぎる声を出さないようにしましょう。例えば、歌枠配信をする方なら、声量が小さくなるAメロ部分ではなく、バランスよく声が出るサビの頭などから歌って計測するのが、音割れを防ぎつつ最適な音量に仕上げるコツです!
特徴②: Wave FX Processor
一言でいうと、イコライザーやコンプレッサーなどのエフェクトを誰でも直感的に・簡単に適用できる機能です。
通常、OBSなどの配信ソフトでエフェクトをかけようとすると、画面や設定が複雑で「どこをどういじればいいか分からない…」と挫折しがちですよね。
しかしWave XLR MK.2なら、本体のノブで手軽にエフェクトのかかり具合を調整できるほか、Wave Linkを使えば画面上でより詳細な音作りも簡単に行えます!


特徴③: Clipguard 2.0
この機能は、声が大きくなりすぎたときの「音割れ」や「音が歪む」のを防いでくれる機能です。
ホラーゲームで思わず大叫びしてしまったり、歌枠でサビの高音域になって声量が跳ね上がった際、マイクの音がバリバリッと割れてしまった経験はないでしょうか?
(まあ、ホラー配信での音割れはそれが面白いみたいなところはあると思いますけどね、、笑)
とはいえ、通常の配信やボイスチャットで音が割れて良いことなんてひとつもありません。
Clipguard 2.0があれば、大きな音が入ってきた瞬間に自動で適切なレベルまで音量を抑えてくれるため、音割れを一切気にせず思い切り声を出すことができます。また、歌や喋りにおいて音量を気にする必要がないため、自分のパフォーマンスを100%発揮できるという精神的なメリットもあります。
どんな仕組みで音割れを防いでいるのか、どこまでの大声なら耐えられるのかといった詳細については、Elgato公式で詳しく解説されています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
「クリップガード2.0とは?Elgatoがオーディオクリッピングを防ぐ仕組み」(Elgato公式ブログ)
以上、Wave XLR MK.2の大まかな特徴について解説しました。ここまで読んだだけでも「え、めっちゃいいじゃん!」と感じた人は多いはず。
ただ、これだけ魅力的な機能を聞かされると、逆に「実際に設定するのがめんどくさそう…」「自分に使いこなせるかな…」と難しく感じてしまうかもしれません。
しかし、Wave Linkを使えば、誰でもサクッと簡単に設定ができます。
実際の設定手順については第3章でわかりやすく説明しますので、ぜひ楽しみにもうしばらくお付き合いください!
2. 配信上でノイズを抑える秘訣
第1章では、主に自分の声を良くする機能について説明してきました。この章では、周りの環境音を抑えることで、相対的に配信の音質を良くしてくれる機能を紹介します!
突然ですが、今まで配信やボイスチャットで「キーボードのカタカタ音がうるさい」「エアコンや部屋の雑音が聞こえる」なんて言われた経験はありませんか?これにはマイクの特性や位置・角度など色んな要因が考えられますが、実は「 Wave Link」を使えば、こうした雑音をサクッと抑えることができます。
それを実現してくれるのが、「Voice Focus」という機能です。

AIが自分の声だけを判別して、キーボードの打鍵音や部屋のノイズを抑えてくれます。
ちなみにこの「Voice Focus」、単体プラグインとしても販売されているので、DTMユーザーや動画編集者の方もぜひチェックしてみてください!
今回は音源サンプルを作ってみました。途中からVoice Focusが適用されますが、かなりわかりやすくキーボードのカタカタ音が消えるので、ぜひ聴き比べてみてください!
ただし、声質やエフェクトの掛け具合によっては、声が少しつぶれたように聞こえてしまうことがあります。そのため、エフェクトのかけすぎには注意が必要です。
もし弱くしても声がつぶれてしまう場合は、ローカットフィルターやエクスパンダーで雑音を抑えることもできるので、まずはそちらを試してみるのもおすすめです。
※配信マイクについて※
細かな息づかいやクリアな音を拾ってくれるのは「コンデンサーマイク」ですが、その分周りの雑音まで敏感に拾ってしまうのが難点です。防音対策が完璧なスタジオのような部屋ならコンデンサーマイクをおすすめしますが、一般的な自室で配信する場合は、周囲の音を拾いにくい「ダイナミックマイク」も選択肢に入ってきます。
ただしダイナミックマイクは、マイクから口元が離れたり角度がずれたりすると、音を上手く拾ってくれなくなるため、マイクアーム等を使って設置する向きや位置には少し注意してください。
3. オーディオアプリ「Wave Link」の簡単セットアップ
それでは、お待ちかねWave Linkのセットアップをしていきましょう!
まずは、 こちらからWave Linkをダウンロードします。
Wave XLR MK.2をPCに接続した状態でアプリを開くと、セットアップ画面が表示されます。

「開始」ボタンを押すと、マイクの接続やヘッドホンの音量設定など初期セットアップが始まりますが、一旦スキップしてしまっても問題ありません。
デバイスの詳細
① 入力とモニタリング
デバイスの詳細画面はこんな感じ。

第1章で説明したオートゲイン機能は、「ゲイン自動調整」ボタンからアプリ上でも実行可能です。
- Inline Boost Compatibility
- ShureのSM7Bなどを使用する際、マイクとインターフェースの間にマイクプリアンプ (インラインブースター) を挟む場合にONにします。特にプリアンプを使わず、マイクをケーブルで直接接続する場合はOFFのままで問題ありません。
- ハイパワーモード
- ハイインピーダンス (高インピーダンス) のヘッドホンやイヤホンを使用する際にONにします。通常のヘッドホンやイヤホンであればOFFで大丈夫ですが、性能を発揮するのにパワーを必要とする高インピーダンス仕様のモデルを使うときはONにしましょう。
■ セルフモニタリングについて
最初どういう違いがあるのか理解するのに時間がかかったのが、「セルフモニタリング」という機能です。ここでつまずく方も多いと思うので、少し解説します。
セルフモニタリングには「マイク/PCミックス」と「リニアマイクミックス」の2種類があります。

- マイク/PCミックス =マイク音とPC音 (ゲーム音など) のバランスを比率で調整する
- リニアマイクミックス = PCの音量は固定したまま、自分のマイクのモニター音量だけを調整する
色々と試してみましたが、個人的にはまずPCの音量を調整した後に「リニアマイクミックス」を使って、自分が聴くマイクの音量を調整する方が簡単かなと感じました!
というのも、「マイク/PCミックス」は両者のバランス (比率) を調整する仕組みになっています。そのため、自分の声を少し大きめに聴こうとしてマイク側を大きくすると、ヘッドホンで聴こえるPCの音量が小さくなってしまい、逆にPCの音量をちょうど良くすると今度はマイクの音が小さく聞こえてしまう…というループに陥りがちだからです。
もちろんこのあたりは好みや個人差もありますので、ぜひ色々と試しながら調整してみてください!
注意点として、これはあくまでヘッドホンやイヤホンで聞こえる音量の調節であり、配信やボイスチャットで相手に届く音量は変わりません。自分の声を大きく聴こうとして入力ゲイン自体を上げてしまうと、配信側の音量も上がって音割れの原因になるので、気を付けてください。
ちなみに、自分の声をリアルタイムで聴く際は「ダイレクトモニタリング」をONにしておきましょう。OFFにしていると、自分の声が少し遅れて聞こえて違和感が生じてしまいます。
② エフェクト
エフェクト画面はこんな感じ。

「エクスパンダー」「コンプレッサー」「イコライザー」については、より詳細にエフェクトを調整できます。

ここでぜひ活用してほしいのが、画面下部にある「Sound Check」。数秒間自分の声を録音しておくとループ再生され、エフェクトのかかり具合を変更すると、録音された声の音質もリアルタイムに変化します。
そのため、「エフェクト調整→録音→確認」という面倒な手順を踏む必要がなく、一度録音してしまえば、「エフェクト調整→確認」だけで楽に音作りをすることができます。
また、DTMユーザーがDAWソフトで使用するような外部プラグイン (UADプラグインやiZotopeのプラグインなど) も、「+ エフェクトを追加」から追加し、使用することができます。

③ 設定
設定画面はこんな感じ。

ファームウェアバージョンが最新でない場合、ポップアップが表示されます。不具合を防ぐためにも、常に最新の状態へアップデートしておきましょう。
「LEDインジケーター」項目では、ミュート時のLEDリングの光り方を自由にカスタマイズできます。自分のデスク環境に合わせて好きな色に設定してみてください!

音声のミックス
ミックス画面はこんな感じ。

一見「なんだか見やすそうだけど、何をどう設定すればいいの?」と戸惑いますよね。自分も最初はそうでした。しかし、順番に整理していけば簡単に覚えられると思います!
- 縦列 = PC内のアプリやマイクなどの入力チャンネル
- 横列 = 音声を届けるための出力チャンネル

「+ チャンネルを作成」をクリックすると、このように色んなアプリやブラウザを追加することができます。例えば、ゲーム配信がしたい場合、「やりたいゲーム」「Discord」「ブラウザ (BGM用) 」を追加しておくと便利です。
そして、各出力チャンネルに音声を割り振ります。

例えば、ヘッドホンやイヤホンから聴く音は、「Personal Mix」。配信にのせる音は「Stream Mix」。Discordにのせる音は「Chat Mix」のように振り分けます。
ちなみに、出力チャンネル (横列) は最大5個まで増やすことができます。
最後に、OBSやDiscordなどのアプリ側で、入力デバイス (マイク) に対応するWave Linkのチャンネル (例:OBSにはStream Mix) を指定すれば設定完了です!


4. Stream Deck + ユーザーにおすすめの選択肢
Elgatoの大人気商品である「Stream Deck」。その中でもコントロールボタンに加えて、ノブとタッチパネルを搭載した人気モデル「Stream Deck +」をお持ちの方や購入を検討している方には、専用拡張アクセサリーの「XLR Dock MK.2 for Stream Deck +」をおすすめします!
どんなデバイスかというと、Stream Deck + にWave XLR MK.2の機能を追加し、デスク周りをコンパクトにまとめられる優れものです。

仕様と注意点
気になる仕様については、Wave XLR MK.2と同等。もちろん、Wave FX Processorを搭載しているため、イコライザーやコンプレッサーなどのDSPエフェクトも使用できます。
ただし、単体では動作せずStream Deck + が必須。また、最新上位モデルのStream Deck + XLには対応していないので、購入前に手持ちのモデルをご確認ください!
取り付け方法
取り付け方法はとてもシンプルで、Stream Deck + の底面にあるネジを外し、XLR Dock MK.2へ付け替えてネジを元に戻すだけ。プラスドライバーが必要になりますが、数分で誰でも簡単にセットアップできます!


操作方法
Stream Deck + のボタンやダイヤルでオーディオ設定を操作するには、専用のプラグインをダウンロードする必要があります。プラグインを導入することで、Stream Deckアプリの中にWave Linkのショートカット機能がズラリと表示されるようになります!

個人的にいいなと思ったのは、ゲインの調整やヘッドホンの音量調整が手元で可視化できる点です。Stream Deck +のパネル上にノブのイラストとリアルタイムの数値が表示されるため、Wave Linkを開くことなく、より直感的に音量をコントロールできるようになります。

5. まとめ
今回は、「Wave XLR MK.2」と「XLR Dock MK.2 for Stream Deck +」について、特徴や設定方法を解説しました。
Wave FX ProcessorやClipguard 2.0などのElgatoの最新かつ革新的な機能が多数搭載されており、「Wave Link」や「Stream Deck」と連携することでさらに真価を発揮するElgatoの配信システムには驚かされるばかりです。
これまで簡単なエフェクトをかけられるミキサーやオーディオインターフェースはありましたが、ここまで多数のエフェクトを直感的に適用でき、かつ詳細に設定できるデバイスは他にないのではないでしょうか。サイズ感もコンパクトでデスクのスペースを取らず、ゲーミングデスクにあるだけでテンションが上がるようなスタイリッシュなデザインも大きな魅力だと感じました。
今回のブログはここまで!説明したいことがたくさんあり、長くなってしまいました。本当はおすすめのエフェクト設定などまだまだ紹介したいこともありますが、それはまたの機会にということで、お楽しみにお待ちください!






ライブ配信に必要な機材
ライブ配信に必要な機材を徹底解説 オンラインライブの創り方
厳選!人気のおすすめオーディオインターフェイス特集
初心者向けUSBマイクの選び方
配信・ポッドキャスト特集!(ライブ/動画/ゲーム実況)
機能で選ぶ オーディオインターフェイス

