
ゲーマーを名乗るならこだわりたいデバイスの一つであるゲーミングマウス。近年発売のモデルは、軽量化が進んでおり普段使いとしてもオススメできる商品が多く展開されています。サウンドハウスユーザーにはあまり馴染みのない商品かもしれませんが、中にはゲームに興味を持っている人やDTM環境をより快適にしたいという方もいらっしゃるはず!
ということで、今回はサウンドハウスPC周辺機器担当が、実際の使用感を基に本当にオススメできるゲーミングマウスを紹介します。
主にValorantやApexなどのFPSをプレイしているため、評価視点が偏っているかもしれませんが、予めご了承ください。
目次
ゲーミングマウスの選び方
1. 接続方法

一般的なマウスと同様に、ゲーミングマウスにも「有線」と「無線」の接続方法があります。
プロゲーマーやこだわりの強い人の中には、「有線」の方が操作しやすいという人もいますが、基本的には「無線」を選びましょう。特にFPSなどのマウスを大きく動かす動作が伴うゲームでは、ケーブルが邪魔になりパフォーマンスの低下につながる可能性があるため、ワイヤレスゲーミングマウスがオススメです。
ワイヤレスだと遅延が発生するイメージもありますが最近のモデルは競技用途に特化したものも多く、体感では違いを感じ取れないほどに低遅延でプレイすることができます。
2. ポーリングレート
■ ポーリングレートとは
ゲーミングマウスのポーリングレートとは、マウスが1秒間にPCへデータを送る回数です。ポーリングレートが高いと、マウスの動きがより細かく、リアルタイムでPCに反映されます。たとえば、1000Hzのマウスは1秒間に1000回情報を送信するため、最大で1ms(1000分の1秒)の遅延で操作が反映されます。これが8000Hzになると、遅延は最大0.125msまで短縮されます。
基本的には高ければ高いほど良いです。悩んだら、最大4000-8000Hzのモデルをオススメします。正直4000Hzと8000Hzの違いは、よほど感覚の良い人でなければ分からないと思います。

ただ、8000Hzにするとカクついてしまったり、すぐにバッテリー切れを起こしたり、トラブルが発生することもあるため、使用環境や用途によっては高スペックが必要ない場面もあります。ご自身の使用環境や用途と相談した上で、購入を検討することをオススメします。
とはいっても、8000Hzに設定可能なマウスは4000Hz以下にも変更可能なので、余程のことがない限りは最大ポーリングレートを重視する選ぶ方で問題ありません。
3. 形状
ゲーミングマウスには主に、「かぶせ持ち」「つまみ持ち」「つかみ持ち」の3つの持ち方があります。
かぶせ持ち: 手のひら全体をマウスにしっかりと乗せ、包み込むように持つ持ち方。手のひらとマウスの接触面積が最も広いのが特徴。
つかみ持ち: 指先と手のひらの付け根部分でマウスを「つかむ」ように持つ持ち方。手のひらの中心部分はマウスから少し浮く。
つまみ持ち: 指先だけでマウスをつまむように持つ持ち方。手のひらはマウスにほとんど触れず、完全に浮かせる。
ちなみに、私は「かぶせ持ち」と「つかみ持ち」の中間の持ち方です。持ち方によって、どんな形状のマウスを選ぶべきかが変わってくるため、ただ高スペックのマウスが良いマウスというわけではありません。
例えば、「Pulsar / TenZ Signature Edition」は、つかみ持ちに特化したゲーミングマウスとなっており、マウス後方に特徴があります。私は形が絶妙に合わず、最近は「Fnatic Gear / Lamzu MAYA X 8K - FNATIC SPECIAL EDITION」を使用しています。
これからゲームを始める方には、標準的な形の「Razer / Viper V3 Pro」や「Logicool / Superlight 2」をオススメします。
また、手の大きさによっても選ぶマウスは変わってきます。女性や年齢の若い方など比較的手が小さめの方は、サイズを参考に検討してみてください。
例)同スペックのサイズ違い
Fnatic Gear / Lamzu MAYA 8K - FNATIC SPECIAL EDITION
→ 119×62×38 mm 大きめ、普通向け
Fnatic Gear / Lamzu MAYA X 8K - FNATIC SPECIAL EDITION
→ 124×64×40 mm 普通、小さめ向け
■ エルゴノミクスマウスとは
人間工学(エルゴノミクス)に基づいて設計されたマウス。一部プロも愛用する形状ではありますが、正直私には合いませんでした。かなり個人差がでる形状なので、購入前に実際に試してみたり、YouTubeやインターネットでレビューを見たり、情報収集の必要があります。
例)Razer / DeathAdder V3 Pro
4. 重量
基本的には軽ければ軽いほど良いです。ただ、個人的には60g以下であれば、どの重量でもゲームプレイに支障はないかと思います。人によっては、「軽すぎるとマウスを動かしている感覚がないから、ある程度重さが必要だ」と言う人もいるので、音の好みと一緒でかなり個人差があります。
■ オススメの選び方
現在プロeスポーツ選手も多く使用している「Razer / Viper V3 Pro」や「Logicool / Superlight 2」の使用から始めて、徐々にこだわっていくのをオススメします。また、家電量販店やゲームデバイス専門店にて実際に触ってみて、比較検討するのもオススメです。
サウンドハウスでもいつかはショールームで展示できるようにしたいですね!
おすすめゲーミングマウス
1. Razer / Viper V3 Pro
現在「Logicool / Superlight 2」と共に、トップの人気を誇るゲーミングマウス。人気の要因は、トップクラスの性能と万人受けのデザインにあります。とはいえ、少し大きめのサイズなので手の小さい人は注意が必要です。カラーはホワイトとブラックの2色展開。
ちなみに、「Deathadder V3 Pro」という同スペックのエルゴノミクスマウスも展開されています。
2. Logicool / Superlight 2

「Razer / Viper V3 Pro」と同じく、トップクラスの性能と万人受けのデザインによりトップの人気を誇るマウス。オフィス用マウスやキーボードなど幅広くラインナップしているメーカーであるため、皆さんの中にも知っている人が多いのではないでしょうか。個人的には、王道のホワイト/ブラックだけでなく、マゼンタのカラー展開されているところがオススメポイントです。
また、「Viper V3 Pro」「Superlight 2」の違いはカラー展開やデザインだけでなく、素材にもあると思っています。Viper V3 Proはツヤ感のある素材なのに対し、Superlight 2はサラッとした素材です。(個人的感想)
こちらにもエルゴノミクスの「Superlight 2 DEX」が展開されています。
3. Fnatic Gear / Lamzu MAYA X 8K - FNATIC SPECIAL EDITION
世界トップクラスの人気と実力を誇るプロゲーミングチーム「Fnatic」と高性能ゲーミングマウスの「Lamzu MAYA」がコラボしたゲーミングマウス。底の空いた特殊なデザインにより、高性能ながら非常に軽いのが特徴です。プロゲーマーが監修しているため、「信頼性の高いマウスが欲しい」という人や初心者にオススメできるマウスです。
私自身も現在このマウスを使っていて、カラーとデザインがすごくお気に入りです!
■ 小さめサイズはこちら → Fnatic Gear / Lamzu MAYA 8K - FNATIC SPECIAL EDITION
4. Pulsar / TenZ Signature Edition

世界大会で優勝称した経歴を持つ、元Valorantプロゲーマーの「Tenz」が監修したPulsarのゲーミングマウス。「つかみ持ち」に最適化されており、特徴的なデザインとなっています。比較的小さめのサイズになっているため、手の小さい方も安心してご使用いただけます。ただ、使い勝手の感じ方についてはかなり個人差のある商品だと思うので、しっかりと調べてからの購入をオススメします。
比較表
Viper V3 Pro | Superlight 2 | Lamzu MAYA X 8K | TenZ Signature Edition | |
---|---|---|---|---|
商品画像 | ![]() |
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接続方法 | 無線 | 無線 | 無線 | 無線 |
最大ポーリングレート | 8000 | 8000 | 8000 | 8000 |
サイズ | 長さ:127.1 mm 幅: 63.9 mm 高さ:39.9 mm |
長さ:125mm 幅: 63.5mm 高さ:40mm |
長さ:124.4mm 幅: 64.9mm 高さ:39.6mm |
長さ:120mm 幅: 64mm 高さ:40.5mm |
重量 | 約55g | 約60g | 約47g | 約47g |
バッテリー持続時間 | 最大95時間 | 最大95時間 | 最大80時間 | - |
持ち方 | すべて対応 | すべて対応 | すべて対応 | つかみ持ち |
※バッテリー持続時間は1000Hz設定時の数値となります。
いかがでしたでしょうか。今回は筆者自身が使用経験のあるマウスに絞って、本音で評価してみました。最近はゲーミングデバイスも高騰し、人気の最新マウスは3万円弱ほどになってきました。簡単に何個も買えるものでないからこそ、使用感を含めリアルなレビューが重宝されるかと思います。
サウンドハウスにて取り扱いの無い商品もあり、ご案内できず悔しい限りですが、いつかはおすすめ商品を全てご案内できるように頑張っていきたいと思います!