こんにちは!シンバル担当の市倉です。
今回は、なんと2025年内発売予定の SABIAN の新作「HHX Redlight Crash」と「AA Spotlight Crash」を、ひと足早く試奏させていただきました!
SABIAN といえば多くのプロに愛されるトップブランド。その最新モデルを実際に叩いてレビューできるなんて、担当としてはもうワクワクが止まりません。
しかも今回は、特徴も方向性もまったく違う 2 シリーズ。どんな個性があるのか、じっくり叩き込んで確かめてみました!
こちらが「AA Spotlight Crash」。

そしてこちらが「HHX Redlight Crash」。

HHX Redlight Crash
~スタジオに溶け込む、洗練されたダークトーン~

「スタジオに溶け込む、洗練されたダークトーン」というキャッチの通り、叩いた瞬間から HHX らしい深くて落ち着いたダーク感がしっかり感じられました。
アタックは“バンッと飛び出す”というより、ふわっと空間に馴染むタイプで、耳にストレスがこない自然な立ち上がりがとても心地いいです。
派手に自己主張するタイプというより、アタックに丸みがあってとてもスムーズ。ちょっと触れただけでも素直に反応してくれるので、扱いやすさは抜群です。叩いていて、ついニヤッとしてしまうような気持ちよさがあります。
音の広がりはウォームで、ほんのりスモーキーな雰囲気。ウェットな余韻がありながらも濁りがなく、録音環境でもほかの楽器とぶつかりにくそうです。アンサンブルの中でも、すっと綺麗に溶け込んでくれるタイプだと思います。
個人的には、この“落ち着きのある広がり方”がすごく好みで、叩く強さやタッチに素直に反応してくれる安心感がありました。過剰に主張しないぶん、アンサンブルの中で自然とちょうどいい存在感をキープしてくれるのも、このモデルの魅力だと思います。
ほかのシンバルや楽器と合わせても音が浮かず、全体に統一感が生まれるので、ジャズやポップスのように繊細なバランスが求められる場面、さらにアコースティック編成でも扱いやすいと感じました。プレイヤーのタッチに素直に応えてくれるので、“演奏者の感性と噛み合うシンバル”という印象です。
AA Spotlight Crash
~ステージで映える、シャープな存在感~

続いて AA Spotlight Crash を試奏。
同じシリーズのAA Rock Crashと比べてみたいと思います。
AA Spotlight Crash は、その名の通り “ステージで映える、シャープな存在感” をコンセプトにしたモデルとのこと。
まず驚いたのは、叩き方の違いがとても素直に音へ反映されるところです。軽く触れるように当てればふわっと柔らかく立ち上がり、しっかり叩けば倍音が一気に広がって力強く響く。弱いタッチから強いストロークまで気持ちよく反応してくれるので、楽曲に合わせてニュアンスをつけやすく、ライブでも安心して使えるレスポンスだと感じました。「もっと叩きたい!」と思わせてくれる心地よさがあります。
アタックは AA Rock Crash よりも柔らかく、コントロールしやすいので、プレイスタイルに合わせて音色を寄り添わせやすい印象です。
ジャンルでいうと、ポップ〜ロック全般はもちろん、アコースティック、シティポップ、R&B など、かなり幅広いシーンで活躍してくれると思います!
音の明るさは AA Rock Crash より華やかで、キラッとした艶がある一方、主張しすぎずにバンド全体へすっと馴染んでくれる控えめさも持ち合わせています。
特に印象的だったのが、サステインの美しさ。ウェットで綺麗に伸びる倍音がふわりと広がりつつ、耳に刺さらず自然に溶け込んでいく感じがとても心地いいんです。
存在感と馴染みやすさのバランスが本当に絶妙で、思わず「Good!」と言いたくなるサウンドでした。
まとめ
実際に叩いてみて、HHX Redlight Crash は「スタジオやレコーディングでの収まりの良さ」、AA Spotlight Crash は「ライブでの表現しやすさと抜けの良さ」という、それぞれ違った魅力を持つシンバルだと強く感じました。
どちらも個性がしっかりあって、用途によって使い分けることで演奏の幅がグッと広がるアイテムだと思います。
正直、私自身どっちもめちゃくちゃ欲しくなりました…これはもう、絶対に“買い”です!!
どちらのシリーズも、サイズは18"、19"、20"、22"をラインナップ。
入荷次第、またお知らせしますので、ぜひチェックしてみてくださいね!






PLAYTECH シンバル
SABIAN B8X シンバル
セイビアン・シンバル 特集
シンバルスタンドの選び方
シンバルの種類
ドラムの各部名称

