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RODEで対決!? NT1000 vs NTK

2017-12-15

テーマ:PA

そろそろコンデンサーマイクが欲しいな~という年頃の皆様、コンデンサーマイクの購入検討において、避けて通れない名ブランドRODEは御存じですか?世界的大定番NT1-Aをはじめとし、たくさんの高性能なマイクを作り続けています。

どれも素敵なコンデンサーマイクっていうのはわかるけど、どれがいいかわからないなあ…迷うなあ…って人も多いのではないでしょうか。私もそう思っていました。

そんな中、海外レビューを見ていると、RODEの中でもNT1000とNTKの2本を徹底比較したおもしろい記事を見つけましたので、紹介します!仕様変更がなく、長年存在をキープしている優れ物の2モデル。見た目はそっくりですが、その緻密な機能差には脱帽です。ぜひマイク選びの参考にしてくださいね!

By Bruce Richardson、2001年2月28日

RODE「NT1000」と「NTK」は、3倍の価格帯で売られている他のマイクと同等の仕様、サウンドのスムーズさを実現しています。それに加えて、驚くほど美しいスタイル、スタジオにおける過酷な使用にも耐える想像を超えた頑丈さを持っています。

RODEまでの長い道のり

RODE社の創設者であり社長のPeter Freedman氏によれば、この2つのモデルは元々チューブ・コンデンサー・マイクロフォンである「NTV」で使用されていた1インチカプセルをベースに開発され、RODE社の製品ラインナップの中でも最重要なものとして位置付けられます。

「このモデルの開発には思い切って、しかも効果的にコストをかけました。」とFreedman氏は語っています。

ミュージシャンに広く支持される安価かつ高品質なマイクの開発を考えていたFreedman氏は、まず既存のマイクの部品を高性能なものに変えることから始めました。NT2NT1はこの過程で生まれたモデルであり、その後、多くのフォロワー(後発品)が他社から生まれました。そして、Freedman氏は十分な資金を投資し、最先端のマイク工場を建設。そして、設計、生産された「NT1000」と「NTK」は彼の設計哲学の正しさを示すモデルとなりました。今までの経験による集大成マイクであると同時に、この「NT1000」と「NTK」が新たなる出発点となります。頑丈なケースからカプセルマウントまで、部品1つひとつに、RODEの経験が活かされています。

「NT1000」と「NTK」は、両モデルとも「NTV」と全く同じカプセルを使ったトランスデューサーを搭載しています。「NTV」はスムーズさと豊かな低域を持ち、フラッグシップモデルである「Classic-II」と同様に高く評価されています。そして、「NT1000」と「NTK」も同じカプセルを使用しているにもかかわらず、これらのモデルは、実は全く違うマイクといえます。「NT1000」はFET設計と同じようなクリーンなサウンドと非常に低いノイズ・フロアーを持っています。一方、「NTK」は豊潤なチューブトーンを持ちながらも超低ノイズを実現しています。

とにかく聴いてみるとわかりますが、この素晴らしいサウンドは、今まで使ったどのマイクより優れていると言えるでしょう。明らかに「お勧め」できるマイクです。さらに、マイクの設計において不可侵と思われていた領域に手を入れることもいとわず設計されています。価値あるコンデンサーマイクのサウンドに厳選された電子光学テクノロジーがつぎ込まれ、理にかなった製品設計を追求しており、対価を払うに値するものになっています。

豪華なケースやショックマウントは付属しませんが、「NT1000」は、使いやすいマイクスタンド・アダプターと厚手のバッグ、「NTK」には専用パワーサプライと長さ9m(30フィート)のマルチコア・ケーブルも付属します。

仕様

  NT1000 NTK
感度 -36dB re 1V/Pa(16mV@94dB SPL)±1dB -38dB re 1V/Pa (12mV @ 94dB SPL) +/-1dB
セルフノイズ 6dB SPL (A-weighted per IEC268-15) +/-1dB 12dB SPL (A-weighted per IEC268-15) +/-2dB
最大出力レベル +13dBu (@ 1kHz, 1% THD into 1k( load) +29dBu (@ 1kHz, 5% THD into 1k( load)
ダイナミックレンジ 134dB (A-weighted, per IEC268-15) 147dB (A-weighted, per IEC268-15)
最大SPL: 140dB SPL (@ 1kHz, 1% THD into 1k( load) 158dB SPL (@ 1kHz, 5% THD into 1k( load)
S/N比 88dB (A-weighted, per IEC268-15) 82dB (A-weighted, per IEC268-15)

信号、ノイズレベルの低さ、いずれもワールドクラスの性能です。これらのスペックを細かに検証するよりも、実際に聴いて比較をしていこうと思います。

どのマイクが本当に優れているのかを見極めるために、実際に録音することにしました。比較対象としたのは、話題になったShure「KSM-44」とAlesis「AM-62」。公平を期すために予めコメントをしておきます。ShureとAlesisは共に多指向性にも対応し、RODEは単一指向性専用機ですので、一概には定量化して比較できません。

それでも、このレビューには相応しい比較対象と言えるでしょう。スイッチのあるモデルは、PADを切り、ロールオフ、単一指向にしてから、同じプリアンプに4台とも繋いで、叫んだり、歌ったり、ささやいたり、吹いてみたり…いろいろと試しました。
結果、総合的にみてRODEは最も優れていたと思います。

「NT1000」は、S/N比の良さで定評のあるShure「KSM44」よりもさらにノイズが抑えられ、「NTK」でもShureとほんのわずかの差でした。予想としては、FETデザインのShureが圧倒的に静かだと考えていましたが、実際にはわずかな差しかありませんでした。「NTK」と「NT1000」を比較しても、チューブマイクサウンドを持つ「NTK」が驚くほど静かであるとはっきりと分かります。
Alesis「AM-62」は他の3機種と比較してゲインを下げた状態の時、非常にノイズが目立ちます。そして、そのサウンドも洗練されているとは言い難く、RODEとShureが間違いなく持っている「スムーズさ」に欠けていると感じます。

「NT1000」のサウンドは美しく、存在感があり、中域において「KSM-44」より少し明るいサウンド・キャラクターを持っています。ボーカルは安定し、煌めきと圧倒的な存在感を示します。ハンドドラム(素手で演奏するパーカッション)を録音してみると、結果として明瞭さと迫力を持つミックスとなりました。ドラムのオーバーヘッド用マイクとしてセットアップしても、期待通りのサウンドを生み出すでしょう。
鍵盤ハーモニカのソロ演奏を録音してみると、他のマイクでは甲高い音になるのに、きちんと厚いミックスにバランス良く収まりました。このマイクで録音した全ての音は、サウンドに色づけされることなく自分がイメージした通りになっていて、コンプレッションとエフェクトが自然にかかっている期待通りのサウンドでした。
アンプモデルを作りたいと思っているなら、同等のカプセルと最先端の真空管回路を搭載した「NTK」が最適です。「NT1000」のニュートラルでクリーンなサウンドはそのままに、明るく開放的で、少しエキサイティングな音質を持っています。「NT1000」が、自分の声をそのまま再現するとすれば、「NTK」はそれにプラスアルファを加えます。それは、「空気が勢いよく喉を通り、口から抜けて行くのが感じられる」という感覚です。同じ距離で録音比較すると、「NTK」のほうがサウンドが少し大きく、そして近い音像に感じます。イメージとしては、ボーカルにパンチがあり、広がりと厚みを持たせた感じです。
一般的に真空管マイクは、ある程度圧縮されたサウンドになりますが、このマイクは違います。「NTK」はかなり激しく叫んでも、不快な音になる寸前まで必要な音を拾います。「NTK」について一言で表すと、それは「スムーズ」です。Barry Whiteがこのマイクで歌うのを聴いてみたいなと思います。私もこのマイクで歌うとBarry Whiteのように歌うことができるかもと思わせます。私のひどい声も輝きを帯び、歯擦音も無くなるでしょう。
75cm離して「NTK」で収録したフリューゲルホルンの音源がありますが、臨場感と輝きがあり、しっかりとした落ち着いたサウンドになっています。フリューゲルホルンは、少し傾けてソフトに演奏すると、落ち着いた囁きのようなサウンドが得られます。フリューゲルホルンは収録するのが難しい楽器の1つです。そのサウンドは美しいけれど、マイクにとっては最も相性の良くない楽器です。遠すぎても近すぎても薄いミックスになりがちです。そんなフリューゲルホルンの収録でも「NTK」は有効でした。通常は遙かに高価なマイクが必要になるところです。

さらに深くサウンドを評価

サウンド面から言うと、この2つのマイクを購入するかどうかの選択に迷う必要はないでしょう。全体的にみても、間違いなく適切な価格かつワールドクラスのマイクです。しかしサウンドはこのマイクの魅力の1つにすぎません。ボディのデザインもエンジニアリングにとって重要な仕事ですが、一目瞭然の伝統を引き継ぐデザインです。
また、一般的なコンデンサーマイクのカバーを開けると、職人によるハンド・アセンブリが見えます。ここは、音に直接関係がないにもかかわらず、余計なコストがかかっていることがあります。この新しいRODE製品はハンド・アセンブリは全く見当たりません。このように洗練されたマイクは他にないでしょう。

抜群のコストパフォーマンス

「NT1000」と「NTK」は大量生産を考慮し設計された、驚くほどコストパフォーマンスの高いマイクです。大量生産システムの生みの親であるHenry Ford(フォード・モータの創設者)ならきっとこのマイクの設計にOKを出すでしょう。この2つのマイクは同じデザインの内部ケースユニットを使用し、成型の美しさは一級品。ネジの開け閉めはとてもスムーズで、外側のケースを外すときも数回、回すだけ。シャンパンカラーのニッケル仕上げは美しい輝きを持ち、そして頑丈です。

マイクが壊れるなんて想像したくありませんが、比較のために、他社のマイクを分解してみたところ、そのマイクはとても弱々しい印象でした。
「NT1000」と「NTK」どちらでもいいですから、外側のカバーを外してみてください。Peter Freedman氏がコストの1/3をケースにかけた意味がわかると思います。私もカバーを外したり、元に戻したり数回やってみましたが、マイクが壊れてダメージを受けるという気がしませんでした。
カバーを外すと、カプセルマウントのデザインの素晴らしさに驚きます。4つのネジがポップガードを支え、ネジを取り除き、ポップガードをスライドさせて外すとき、「シュー」という音がします。外してみると、カプセル全体が黒いゴム製のダイアフラムに吊り下げられていることがわかります。先ほどの「シュー」という音はそこから出ていたものです。ポップガードはそこに支持されてケースから完全に分離されています。これにより、完璧な共振対策がなされています。
実際、驚いたのは、両方のマイクにおいて、低域の共振に対して対策され、非常に効果が高かったことです。優れたシンプルな設計はうまく機能し、コストを下げると共に、音質にも貢献しているのです。
また、シンプルさにより組み立てに要する時間は最小限になります。「NT1000」に対してはわずか7つのパーツ、「NTK」に対しては8つのパーツで構成されています。組み立て時間が短いということは、それだけ個々のパーツに多くのコストをかけることができるということです。全てのマイクは標準的な部品と高性能部品、両方が複雑に絡み合って構成されています。誰でも価格が同じであれば、高性能部品の方により多くの費用をかけて欲しいと思うでしょう。実際、「NT1000」と「NTK」では、部品1つひとつを吟味して、高性能に設計されています。
マイクを組み立てる人がそれほど熟練者でなくとも、分かりやすく簡単に組み立てができるように設計されています。この2つのモデルを分解して組み立ててみましたが、10個のネジを外す作業だけでした。全ての部品が一体成型された内部ケースに簡単に取付けできるようになっています。比較のために他社のマイクを分解したらどうなるか想像してみましたが、何も壊さずに分解して元に戻すなんてとても無理な感じでした。カバーを取り付けただけで、薄っぺらいスイッチを手始めに壊しそうです。RODEのマイクではこのような部品はありません。全てが頑丈にできています。
電子回路基板は自動表面製造ラインによって製造されています。「NT1000」の回路基板はとてもシンプルです。上部しか見えませんが、下側にはFETを含む表面実装アレイが並んでいます。これはもともと米国のCIA向けに開発された手法です。
とにかく売るために高級マイクの外観をまねて、外からは分からないだろうと、安い部品を使用しているようなマイクとは対極にある製品です。
「NT1000」と「NTK」はどこから見ても他のマイクとは違う特別なクラスに入るマイクです。
過去を踏襲しようとはせず、優雅でスマートな構造設計を行いながら、今まで聴いたこともないサウンドを生み出す電子工学と共にマイクボディの設計にコストの多くを振り分けています。
以上、「NT1000」と「NTK」の素晴らしさについて説明してきました。これは全てのマイクを製造するメーカーに望むことですが、アーティストとして、科学者として、もっとマイクを設計して欲しいと思います。そうすることにより、ミュージシャンがその品質を認識し、評価するはずです。がっかりさせるような今のマイク市場に対して、RODEの存在は賞賛に値します。
このことに誰も気がつかないはずはありません。RODEのマイクは、あるべきマイクの設計全てを踏襲しています。このマイクの素晴らしさはまだ言い尽くせません。全く革新的なマイクです。新しいラージダイアフラム・コンデンサーマイクを検討してるなら、ぜひ「NT1000」と「NTK」を試してください。一度聴いたら、きっと手放せなくなります。ペアで使うともっとその良さがわかると思います。
このサウンドをぜひ実際に聴いてみてください。

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サウンドハウススタッフによるブログです。 ここでしか聞けない、サウンドハウスのスタッフだからお届け出来る、とっておき情報が満載です!本音トークもあるよ♪

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