マンドリン属の楽器を演奏する皆さま、こんな悩みに心当たりはありませんか?
- 長時間練習をしていると足がしびれたりむくんだりする
- 左右非対称な演奏フォームを続けることで、背骨や骨盤が歪まないか心配
「わかる!」と思った方には、ぜひ「エルゴプレイ マンドリン用」を試してみていただきたいです。商品名はマンドリン用ですが、マンドラ、マンドロンチェロにも使えます。
■ エルゴプレイとは?
両脚の上に載せて支えるタイプのマンドリン支持具です。
通常、マンドリンを弾く際には右脚を高くし、右太ももの上に楽器の側面下部を載せます。足台を使う方法と右脚を上にして脚を組む方法が一般的ですが、どちらも左右非対称の姿勢のため体に負担がかかってしまいます。
それを解決してくれるのが、エルゴプレイです。普通に椅子に座った状態で両脚の上に載せるため、背骨や骨盤がまっすぐの状態で演奏することができます。
ErgoPlay ( エルゴプレイ ) / エルゴプレイ マンドリン用
■ 装着方法
説明書等は付属していないため自己流ですが、以下の手順で装着するとやりやすかったです。
1. 本体を開き、吸盤をはめます。
吸盤は、大3個、小3個の合計6個付属していますが、使うのは右側(テールピース側)1個、左側(ネック側)2個の計3個です。右側は大きい吸盤でどっしりと支え、左側は細かい角度調整に対応できる小さい吸盤を使うと安定感がありました。

奏者側の向きから見るとこんな感じです。脚にあたる面は、ウレタンのような柔らかい滑り止め素材になっています。


2. エルゴプレイを脚に載せ、右側(テールピース側)の吸盤をマンドリンの側面に装着します。吸盤の角度は、矢印の方向に調整できます。

3. 左側の吸盤2個をマンドリンに装着します。高さは下の写真の矢印3か所、角度はつまみ(1), (2)と各吸盤の角度で調整できます。
- つまみ(1), (2)をゆるめ、弾きやすい角度で楽器をかまえる
- 吸盤①を安定する位置に貼り付け、つまみ(1)をしめる
- 吸盤②で楽器を背面側から支え、つまみ(2)をしめる
という順番がやりやすいです。脚に接する面~吸盤①の長さは、垂直方向に約11cm~約20cmの範囲で調整できます。

4. 装着完了! 吸盤は突起を引っぱると簡単にはがせるので、楽器に負担をかけずに何度も微調整できます。


■ 使ってみた感想
第一印象は「なんか楽器がいつもより軽いかも?」でした。楽器を両脚で支えているからだと思います。使う前は、楽器が浮いているのは心許ないのではと思っていたのですが、下側と背面側からしっかり支えてくれるので、思った以上に安定感がありました。楽器がずれたり滑ったりしないこと、脚が疲れないことが、こんなにもストレスフリーだとは!体の負担軽減、ひいては練習効率アップにとても役立つグッズです。「気になるけれどちょっとお高めだな…」と購入をためらっていたのですが、もっと早く試せばよかった!
ただ、「これだ!」と思える高さと角度を見つけるのに少し手間取ってしまうため、使いやすい高さと角度のままつまみを固定しておき、自宅練習専用で使おうかなと思います。
【メリット】
- 長時間弾いても脚や腰が痛くなりにくい!
- 高さや角度の自由度が高く、自分の弾きやすいフォームのままで楽器を支えられる
- 弾いている途中で楽器が滑らない
- ネックの重みが左手にかからないため、ポジション移動がしやすい
- 楽器と体の接地面が小さいため、楽器本来の響きをより活かすことができる
【デメリット】
- 角度や長さを調整できる箇所が多いため、慣れるまでは装着が大変
- リブ彫り込みのある楽器には吸盤が貼りつかず使用できない
- 演奏しながらよく自然に体が揺れるタイプの方は弾きづらいかも
- 足台と比べるとかさばる(半分に折りたたむことはできます)
長くマンドリン演奏を楽しむためには健康第一!より体にやさしいマンドリンライフのために、エルゴプレイを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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