こんにちは。sukuta takafumi(@sukutakafumi)です。
Twitter: https://twitter.com/sukutakafumi
本日は、Ibanez TS-9 1st Reissue とVintage TS-9 の比較をしたいと思います。

まずは動画を作成しましたので、視聴してみてください。
○ Ibanez TS-9 1st Reissueについて
上記画像の右側の銀色のラベルが 1st Reissueです。
裏面のラベルを見るとCEマークがありません。1990年代に入りオリジナルチューブスクリーマーが廃盤になった後、初めて復刻されたTS-9となります。
オペアンプはTA7558Pが搭載されており、オリジナルチューブスクリーマーの後期に搭載されていたチップになります。
見た目はオリジナルと遜色ないのでぱっと見では、裏面や基盤を見ないと判別できません。
○ Ibanez TS-9 オリジナルビンテージ
上記画像の左側のブラックラベルのものがビンテージです。オペアンプはJRC4558の艶ありが搭載されています。
よく艶あり、艶なしで区別されており、艶ありの方が人気のようです。
(艶あり、なしの通り、チップ自身に艶があるかないかで区別されています。)

○ 音の違い
音はどのぐらい違うのかというところですが、一聴した感じでは分からないかもしれません。
というのも、いわゆるファズなどのペダルに比べて極端に個体差が出るわけでもありませんし、よほどチューブスクリーマーにこだわりがあり知り尽くしていないと違いは分からないレベルだと思います。
とここまで書いてみましたが、残念ながら音は違います。
弾き手にとっては少なくとも明白な違いを感じることが出来、Youtubeに上げた私の動画でも音の違いを感じることは出来るかと思います。
○ 何が大きく違うのか
それは、以下の部分だと考えています。
1、反応の速さ
2、音のクリアさ
3、腰の座り方
ビンテージのチューブスクリーマーの方が、圧倒的に反応速度が速いです。弾き手によってはあまり違いが分からないかもしれませんが、大きく違います。
ただしその違いは反応の速いギター、アンプを使用して初めて明白に分かってくる部分だと思います。
なのでRoland / JC-120 ジャズコーラスに繋いだりしても、分かりづらいです。
同様にデジタル機器を使用しても分かりづらいです。
そのことを考えれば、一般的にはビンテージにこだわる必要性はないのかもしれません。。。
音のクリアさ、これは明白です。
Roland / JC-120 ジャズコーラスに繋いでもそれは分かります。
動画のようにHelixのようなデジタル機器に繋いでも分かります。圧倒的にビンテージのチューブスクリーマーの方が解像度は高くクリアです。
逆に1st Reissueの方がマイルドでコンプ感が強い印象です。
どちらが良いかは好みの問題になりますが、性能的な部分だけ考えれば、ビンテージの方が優れているかもしれません。
腰の座り方については、これもアンプで音を出さないと分からないレベルです。
ビンテージの方が、音の重心が低く、低い位置からがっしり持ち上げられている印象です。
逆に1st Reissueはもう少し軽めの上の部分から支えられている印象です。
どっちが良いかは好みです。1st Reissueの方が良いという人もいれば、ドスが効いているビンテージが良いという人もいるかと思います。
○ 筆者総評
チューブスクリーマーは定番中の定番の歪みですが、ビンテージはどうなんだろうと買ってみようかなと思う方もいらっしゃると思います。
そういう方は、ぜひ買って試してみてください。
出来れば、ビンテージの真空管アンプに組み合わせ、音量上げ目を推奨します。
ですが、現行品で正直十分だとも思います。
ビンテージは値段が高いですし、そこまで値段かけなくなくとも良いと思います。
10万単位のお金を出すなら、それこそ良い真空管アンプやギターを買うことをオススメします(笑)
ですが、ビンテージは面白いです。
やはりその時代の音がする。ここにロマンを感じます。
▼レビュー動画では以下の機材を使用してます。
ギター:
Kanji Guitar ストラトキャスター(https://twitter.com/KanjiKawabata)
エフェクター:
Ibanez / TS9 1st Reissue
Ibanez / TS9 Vintage
Line6 / Helixlt
Helixはフェンダーのアンプを設定し、それ以外の空間系のエフェクトはパソコンで設定してます。
皆様もぜひ使ってみてください。もちろんサウンドハウスさんでも現行は購入することができます。
IBANEZ (アイバニーズ) / TS9 Tubescreamer チューブスクリーマー
また私、sukuta takafumiはレビュー動画、記事作成のため機材をお貸しいただけるメーカーさん、個人ビルダーの方問わず募集しております。お気軽にご連絡ください。