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2024年の夢は計画を実行することに尽きる!

2023-12-25

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

2023年がもうすぐ終わろうとしている。今日は12月23日の土曜日。夜明け前に起きて羽田から始発の飛行機に乗り、初めて高知空港へと飛んだ。高知空港の規模は徳島空港とほぼ一緒。そして空港から高知駅までバスに乗ると900円かかる、というのも徳島に類似している。高知駅は築、間もない新しい建物であることから快適だ。が、駅周辺はがらんとしており、過疎化の流れを感じないではいられない。そして高知駅から奈半利まで汽車に乗るのだが、これもまた徳島と同じ1両のワンマンカーだ。補助席が窓際に折り畳み式でついているのが面白い。

何故こんなことを書いているか?と疑問に思う方もいるだろう。その理由はただ一つ。自分が立てた計画の実行に向かって、ひたすら進んでいることを証しているにすぎない。その計画とは、自らの足でガンガンと走れるうちに、四国八十八ヶ所遍路を第一札所から第八十八札所、最後まで全部、巡ることだ。1400kmを超える膨大なスケールの長旅だけに、交通機関を一切使わず走り切るには、相当な覚悟が必要だ。が、一度決めたからには実行する。それが自分の信条であり、曲げることも変えることもない。よって本日の午後、先月到達した室戸岬に舞い戻り、明日早朝、最御崎寺から再スタートして高知方面に向かい、第二十七番札所の神峯寺を越えて68㎞進むことを計画した。そして今、その計画を実行に移し、高知駅から奈半利に向かって汽車の旅をし、奈半利からはバスで室戸岬に向かう。

汽車の中に補助椅子が並ぶ高知県のJR土讃線

決めたことを絶対にやれば、サウンドハウスという会社も安泰だ。成長路線を走り続け、収益力が上昇し、その結果、スタッフの給料もアップされ、生活がより豊になるだけでなく、会社自体も以前にも増して社会貢献ができるようになる。ところがどっこい、現実はそう甘くないようだ。何故か、会社が立てる計画は、ふと消滅しているか、その結果さえわからなくなっていることが多いことに気が付いた。自分は会長職であることから、業務に関する細かいことには首を突っ込まずに傍から見てアドバイスしなければならない。しかしながらここまで計画倒れが横行してしまうと、みんながそれに慣れ切ってしまったようにも窺え、もう見て、見ぬ振りができない思いにかられる。

そもそも計画が倒れてしまうのは、計画の内容が甘い場合が多い。そして計画の具体性がないことから途中経過の検証もできず、自然消滅してしまうことが多いのだろう。この傾向は会社のトップからはじまり、じわりと営業グループ全体に浸透しているようだ。また、他部署も同様に影響を受けている。その結果、昨今、まともな計画が提示されているのを見たことがない。残念ながら事業計画の提案もほぼ皆無だ。果たしてこのままで良いのだろうか。事業計画を立てて目標を定める、ということは、もはや夢にすぎないのだろうか。

2023年は、年始から以下のような計画のトピックが「最重要プロジェクト」として掲げられた。サウンドナビ、セールスフォース、SNS/動画、バーゲンセール、棚卸し、在庫管理、適正在庫、雑誌及びウェブ広告、社員教育、マニュアル管理。会社を経営して結果を出すためには、当然ながら大事なトピックであり、これらに対して計画が立てられ、対策をとりながら結果を出さなければならない。特にサウンドナビを定着させ、サウンドマートの売り上げを伸ばし、社内教育体制を整備、さらには、ライブ配信体制とネットワークの構築を進化させることが重視されることになった。そしてこれらを計画し、実行するためのキーポイントとして、1.指示系統の確立、2.リモート、テレワーク体制、3.結果のフォロー、及び4.スタッフの評価の4項目が挙げられた。が、現実は厳しい。

それからおよそ1年を経た年末、振り返ってみるとほとんどの項目が、計画倒れか、そもそも計画さえ立てられずに、ずるずると今まできた実態が見えてきた。まあ、良い方向に考えるとするならば、計画を立てずとも、また、たとえ計画倒れに終わってしまったにも関わらず、会社はビクともせずに順調に経営管理されてきたのだから、これもまた、すごいことだ。つまりビジネスモデルがしっかりしているので、計画を立てずとも、結果を出すことができたのか。万歳!それって最強の証しか?

いやいや、違う。やはりきちんと計画を立てて、それに向かって実行案を積み上げていきながら、より良い結果を出していく、というプロセスを経ないと、何しろスタッフが育たないのが目に見えてわかる。だから口を酸っぱくして、「計画を立てて!」「計画書を作成して提出して!」と言い続けてきた。しかし、会長職というのは名目だけなのだろう。誰も聞いてくれるわけでもなく、今年1年とおして、1件たりとも計画書を見ることはなかった。つまり、計画書を出して、という自分の計画も、計画倒れとなったのだ。

これはすごいことだ。会社全体が計画倒れに慣れ切り、もはや計画が意味をなさなくなっただけでなく、その坩堝の中に、自分もはまってしまったのだ。果たしてこの悪夢のようなスパイラルから抜け出すことができるのだろうか。自らがスピンオフして脱出しない限り、この計画倒れの荒波に打ち勝つことはできない。このチャレンジが2024年、待ち構えている。

願わくは、来る年においては自らが関わる会社の計画から、きちんと立案するだけでなく、それの実行も含めて切磋琢磨し、結果をきちんと出していきたい。そしてそれを単に夢とするのではなく、現実として役員をはじめ、スタッフ一同と共有したい。みんなが計画を実行して結果を出すことの重要性を体験する。それを実現するのが2024年の目標だ。それを儚い夢にしてはいけない。大きなチャレンジが待ち構えているのを実感する。

ああ、もうすぐ奈半利だ。高知の旅を楽しみたい。そして明日はチャレンジとなる68㎞。これをしっかり走り切って2024年を迎えることができれば本望だ。

JR土讃線から眺める高知市の美しい景色

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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