こんにちは
sukuta takafumi(@sukutakafumi)です。
Twitter: https://twitter.com/sukutakafumi
本日はBOSS DD-2、Electro Harmonix Deluxe Memory Manを組み合わせてディレイサウンドを構築してみます。
今回もYoutubeでトーク動画を作成しました。チャンネル登録いただけますと、嬉しいです。
まずBOSS DD-2はデジタルディレイ、一方のDeluxe Memory Manはアナログディレイです。
○ 異なる性質を持つディレイ
- デジタルディレイ
一般的に、くっきりはっきりとしたクリアなディレイ音が得られ、ディレイタイムも長くできます。 - アナログディレイ
少しこもり気味で暖かい音色、ディレイの音そのものが太い。ディレイタイムは長くできませんが存在感やクセがあり面白いものが多いです。
この二つの、異なる性質を持つディレイを組み合わせることで良い雰囲気にギターサウンドを仕上げることができます。
○ 狙ったサウンドはどんなサウンドなのか
狙ったサウンドは、アナログでありながら、どこかノスタルジーな雰囲気を持ち、空間を作るようなイメージです。
そのため、アナログディレイであるDeluxe Memory Manを主体にサウンドを作り、DD-2でサウンドを広げ空間を作りたかったため、最初にDeluxe Memory Manをつなげ、その後ろにDD-2を繋げています。
○ Deluxe Memory Manの強み
Deluxe Memory Manは、コーラス、ヴィブラート機能がついているのが特徴で、またレベルコントロールも付いており、テープディレイのような音も再現できるのが強みです。
そのためコーラスやヴィブラートを薄くかけて揺らぎを作り、レベルコントロールにより少しオーバーロードしたような太いサウンドを作ることもできます。
このレベルコントロールが個人的に美味しいところでもあります。
この強みを生かして太いサウンドを保ちつつサウンドを揺らし、ノスタルジーな音色を作り上げます。
Deluxe Memory Manは良い雰囲気を持ったディレイではありますが、ディレイタイムが短いため空間を作り上げるといったようなことまでは難しいです。
そのため、空間を広げ、サウンドを再現するのが得意なデジタルディレイに任せようということになります。
○ Boss DD-2を使う強み
DD-2は前々回でもご紹介しましたが、デジタルディレィなのですが、アナログ要素もどこか感じさせてくれるものです。
例えば、Boss製品でも近年のものになるとサウンドが平らで、細く、クリアすぎるため冷たさを感じることもあります。
そこで、デジタルディレイでもクリアすぎず暖かみの比較的あるものを選びたかったため、DD-2を選択してます。
もちろん、DD-2以外にも良いデジタルディレイは多いので、絶対これでなくてはいけないという訳ではないです。
○ 二つのディレイを組み合わせるときに意識すること
サウンドのイメージがある程度固まっていることがポイントで、いたずらにディレイを2つ選んで組み合わせてもあまり良い結果とならずに、何がしたいのか良くわからないことになります。
単純に二台のディレイを使った効果を得たいならば、Eventide Time Factor、Strymon DIGなどを使った方が簡単にノイズも少なく、よりシンプルなシステム構築ができます。
独自のサウンドを作り上げたいとき、このサウンドが大好きだけど、現代風なディレイとしても使いたいなと思ったときに役立つ方法かもしれません。
○ 筆者総評
ディレイというと、一つの機能的なものがあれば十分という人もいますが、独自のサウンドを作り上げたい、頭の中にイメージがありそれを再現するには、機能的なディレィでは再現できないといった場合に試してみる価値がある方法だと思います。
個人的には好きな使い方ではありますが、ライヴするシステムとしてはノイズやトラブルが増え、操作性も心配があるのであまりオススメはできないですが、レコーディングでは大いに活用したい方法ではあります。
▼レビュー動画では以下の機材を使用してます。
ギター:Kanji Guitar ストラトタイプ、レスポールタイプ (https://twitter.com/KanjiKawabata)
エフェクター:BOSS DD-2、Electro Harmonix Deluxe Memory Man
アンプ:Two Rock Studio Pro Plus
また私、sukuta takafumiはレビュー動画、記事作成のため機材をお貸しいただけるメーカーさん、個人ビルダーの方問わず募集しております。
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら