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現役バンドマンが語る ~ ギタリストなのにベース弾き比べてみた ~

2020-12-04

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

傷彦 & ホーリー 傷彦 & ホーリー

今回のテーマはベース弾き比べ!

お、どーゆーことですか?

ベーシストじゃない僕が弾いてみて、それぞれのベースにどんなインプレッションを持ったかを語っていく、と。

なるほどー。自分のコレクションからでいいですか?けっこうクセがありますけど…。

あー、レスしたりレスしたりしてるんでしょ?(笑)

はい…よくご存知で…。 ※編注:ホーリーはヘッドレスやフレットレスなど「レス」してるベースを愛用しているのだ※

フフフ、さっそくいってみようか!

どれから行きましょうかね。

普通のやつから!(笑)普通のやつってこれぐらい?

ですね、、、すみません(苦笑) では一本目。マイクルルのジャズべタイプです。

愛称はマイキー。この子は優秀だよね、ザ・キャプテンズのレコーディングでも度々レンタルさせてもらってる。ああ、少し弾いただけで分かる安心の音色!

傷彦さんのソロレコーディングでも使ってますね。

うん、生音もソリッドで凄く良い。ピックだけじゃなくて指で弾いた時の音色までも優秀。これは…最初から正解に辿り着いてしまったような…バランスも良い!

ま、王道で安定してる一本ですね。自分も信頼をおいてます。ネックはどうですか?ギタリストからしたらスケールが長いのは当然だと思いますが、太さはどうでしょう?

いや、ジャズべタイプだしネック細めで弾きやすい!次は?

もう変化球なんですけど(笑)いや、比較的良い方かな?こちら!

お、新顔のバッカスのヘッドレスだね。これ、弾いてみたかった。

愛称は虎吉です。どうぞ。

どれどれ…おお、マイキーに比べてどっしりした音だね。図太いというか。

そうですね!

でもちゃんと音楽的な響きもしてて好印象です!24フレットまであるし!和音も綺麗に出るし!

そうですね。これは、マイキーが電池不要のパッシブタイプなので対し、電池入りのアクティブタイプですので、そういう意味でも安定感はありますね。次はコレ行ってみましょうか。

重!

スタインバーガーのXQ-2っていうモデルです。ネックがだいぶ細いと思います。

本当だ!そして、これはEMGピックアップ搭載か、いいね!

当時・・・80年代は一世を風靡しましたよね。

だね。これはやっぱりビートロックをガシガシルート弾きしたくなるね!

ひと通りピック弾き、指弾き、スラップをやって下さってますけど、コレはやはりそうですね、ピック8分弾きでしょう。

はーい!生音もなんて言うか無機的で面白いね。

お次はコレです。

なんか、だんだんボディがちっちゃくなるな(笑)

バレましたか(笑)普通の棹から段々と個性的になってく順番です。

なるほど〜、エグくなる一方か(笑)

人聞きが悪い(笑)どーぞ。これもスタインバーガーです。

キタコレ!ホーリーと言えばスタインバーガーのイメージだね!ボディも小さいXP?

はい、XP-2です。ただ、最近は虎吉の出番が増えてコレはあまり登場しなくなりましたけど。

よし、弾こう。

座ると弾きにくいのでレッグレストがあります。

うん、僕のスタインバーガー(ギター)にもついてるよ。お!コレもやっぱり人工的な音がするね!

人工的て(笑)無機質、っていう評価は当時からありましたけど。

これに比べたらマイキーはとってもオーガニックだね。

オーガニックって(笑)スタインバーガーは個性強いですからね。レゲエアーティストで使ってる方多いらしいですよ。

ほう〜。コレは生音もロー少なめって感じだね。

ボディが鳴らないですからね。ボディが小さいので・・・やはりベースってボディが重要ということを、逆説的に実感しますね(苦笑) で、スタインバーガーはその分、ピックアップが音質のかなりの部分を左右してしまうという・・・それも含めて個性ですね。

お、あえてスラップでいくのも良いかもしれない。ローがないぶんギラっとするよ。ネックがグラファイトっていうのも関係してるんだろうね。

レゲエアーティストの方々が使ったのは、暑い地域でもグラファイトならネックが反りにくいから、という説もあるそうですよ。

納得!

さ、まだありますよ。

次は何がレスしてるの?(笑)

今度はフレットが…(笑)

フレットレスはほとんど弾いたことないや。お、これは面白い!

ボディシェイプはジャズべですね。フレットレス故に音の立ち上がりはどうしても遅いですけど。

そしたらピックで弾くより、やっぱり指で弾いた方が美味しいよね。

はい。やはりスライドとかビブラートとかが効果的ですね。

うん!あ、チョーキングもいける。これ、すっごく楽しいけど、どうやってアンサンブルに貢献するのかが想像つかない…

有名どころだと、ジャコパスとかJAPANのミック・カーンとか使用アーティストは結構いらっしゃいますけどね。

なんかね、普通のベースみたいに曲のボトムを支えよう!みたいな気分にならないの…(笑)

(笑)まあ、リード楽器ぽく使うのもアリですよ。

OK!それじゃ最後の一本、オチ行きましょう。

オチって(笑)

軽!

ザ・ショウワーズで使ってる、ヘフナーのバイオリンベース。

愛称ラムちゃん。抜群に軽いです。音も…もちろん軽い。

ショートスケールでギタリストには弾きやすいんじゃないでしょうか。音は…ポコポコいいますよね。テッド(キャプテンズ・ベース)さんには「オモチャだね」って言われました。

ポコポコって言うかスカスカって言うか…。

軽いし値段も手ごろだし、気軽にベース始めてみようか、なんて方には良いかもしれません。まぁ、ハードな音楽指向の方にはあまり向かないですけど・・・

うん!そうだね!ジャンルは60'sガレージでよろしく!って感じ。 いやー、今日は良い棹をたくさん弾かせてもらって楽しかったよ。ありがとう。ではまたお会いしましょう!そう、すべては?

愛ゆえに!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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傷彦 & ホーリー

一風変わったギター・ベース・エフェクターを愛する二人の現役バンドマンの対談形式でお送りしていきます。

傷彦(kizuhiko) 最後のグループサウンズ、ザ・キャプテンズのリーダー。
website www.thecaptains.jp
twitter https://twitter.com/captains_kizu

ホーリー(horry) ナショヲナル、らいむらいと、Sバのベーシスト。
website www.nacional.jp
twitter https://twitter.com/headless_bass

 
 
 
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