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一目惚れした抜群の癒し系パーカッション!!

2020-10-13

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

パーカッショニストのSatoshi Sammy Saito(サミー)です。今回は、癒し系パーカッションの紹介です。
癒し系パーカッションといっても、クリスタルボウル・スティールタンドラム・ハンドパン・スリットドラム・エナジーチャイム・チャフチャス・鳥笛など、色んな種類の癒し系パーカッションが存在します。そこで、癒し系パーカッションの中でも粒(ビーズ)を使用している癒し系パーカッションを紹介していきます。

ビーズ使用の癒し系パーカッション

ビーズを使用している癒し系パーカッションといったらレインスティックオーシャンドラムが頭に浮かびます。どちらも共通している部分は水の音です。楽器の形状に違いはありますが、ビーズを扱う(転がす)ことで波や雨といった水に関係する音色を奏でることができます。 今回は、レインスティックに焦点を当ててみたいと思います。

● レインスティック

多くの方がレインスティックを知っているかと思います。非常にシンプルな構造で、極端に言えばシェイカーとほぼ同じ構造になっています。演奏方法はレインスティックの両端を持ってビーズが上部から下部へと流れるように左右を上下に動かすことでさざ波の音色を奏でることができます。一見、簡単に演奏できるパーカッションのように聴こえますが、実は中に入っているビーズをコントロールするのが凄く難しいのです。というのも、レインスティックは個体によって① 楽器のサイズ(長さ)が違う・② 楽器の形状はほぼ同じでも内部構造が違う場合があり、その個体ごとによってビーズの移動速度・移動量を把握しないといけないのです。例えば、レインスティックの内部が広い空洞であった場合、ビーズの移動速度は速く・移動量は多くなる為、繊細な動きが必要となります。逆にレインスティックの内部が狭く・歪な空洞であった場合、ビーズの移動速度は遅く・移動量は少なくなる為、繊細な動きは必要なく少し荒い動きが必要となります。このように個体によってレインスティックのコントロール方法が変わってくるのです。ですが、個体によってコントロール方法が変わるということは、音色もそれぞれ違ってくるので何種類かのレインスティックを用意し、楽曲やシーンによって使い分けるという利点もあるので1つだけでなく、何種類かのレインスティックを手に入れるのもいいでしょう。

一目惚れした癒し系パーカッション

その名も、Strumok(ストルモック)!!!

ストルモック:ウクライナの音楽家がデザインし考案したパーカッションで、音色はレインスティックやオーシャンドラムと同様に水の音を奏でることができます。ストルモックのサイズは【30cm・25cm・18.5cm・12cm】の4サイズがあり、表面のデザインは製作時によって変わります。形状は写真の通り円盤型で持ちやすく軽量ですが、レインスティックのように丈夫ではない為、運搬や演奏時の際は注意が必要です。演奏方法はシンプルでストルモックを両手(片手で持つことも可能)で持ち、時計回り or 反時計回りに回すことで音を奏でることができます。ストルモックの音色は大きく分けて3つ、① 小川のせせらぎ・② さざ波・③ 強い or 激しい雨です。これらの変化を出したい場合、ストルモックの回す速度を変えるだけで音色が変化します。

デザインと音

・円形デザインの利点

① 音が途切れることなく流れるような演奏が可能
② 音を止める時、少量のビーズが転がり綺麗なフェイドアウトが生じる
③ 常時、同じポジションで演奏ができる為、マイク録りが安心
④ 外見からどのような音が出るのか想像がつかない為、存在感がある

・表面デザインの役割

ストルモックの魅力は、奏でる音の美しさだけではありません。 上記に記した通り、楽器のデザインが円形であることでの利点や美しさも 魅力の一つですが、1番魅力的且つ感動したのが表面デザインです。というのも、すべての楽器においてデザインの美しさ・かっこよさは楽器を演奏するミュージシャンにとってモチベーションを上げる大事な要素であり、感動を与えるステージングの視覚的部分としても大事な要素です。ストルモックの表面デザインはそれらの要素を十分に満たしているだけでなく、音がよく聴こえるように無数の小さいサウンドホールがデザインの一部としてストルモックの表面に施されているのです。つまり、マイクを使用する・しない関係なく、常に客席に美しい表面デザインを見せながら美しい音が聴こえるようにストルモックの表面部分はデザインされているのです。

どのビーズ系パーカッションが1番良い?

今回、名前が挙がったビーズ系パーカッションはレインスティック・オーシャンドラム(詳細説明無し)・ストルモックの3つですが、どれが【1番良いビーズ系パーカッション】かは答えられないが正直な見解です。どれも音色・音量・デザインが違うため、比較が難しいのです。ただ、【誰にでもすぐ扱えて即戦力になるビーズ系パーカッションは?】となると、それはストルモックと言えるでしょう。というのも、ストルモックの内部構造はただの空洞ではなく、演奏時にビーズが暴れない(ビーズの転がる最大量が規定値を超えない)ようにストッパーのようなものが施されていて繊細なコントロール無しで綺麗な音を奏でることができるのです、つまり、パーカッショニストでなくても空間系 or 効果音系パーカッションとしての音を簡単に奏でることができ、前述したように、誰にでもすぐ扱えて即戦力になるのです。
ビーズ系パーカッションの音色はどれも美しく、インパクトのある楽器です。それぞれの好みもありますが、パーカッショニストの方はもちろん、パーカッショニストでない方にもストルモックはオススメのビーズ系パーカッションですので、新しい音色として是非、手に入れてみてください!!

※ストルモックの音はこちらの動画でチェック!!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Satoshi Sammy Saito

15年間続けた子役を引退し、音楽に魅了され単身カナダへ。カナダにてサポートミュージシャン兼アーティストとして年間300以上のShow・TV出演をこなし、帰国後も国内にて多数のアーティストと共演。現在はCajon/Djembe/Conga/Wavedrums/Didgeridoo等を駆使し、ライブサポート・レコーディング・ワークショップ等で活動中。
Website https://www.otosato.com
Youtube https://youtu.be/b3MrZUtPdOo

 
 
 
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