違うピックアップを試したいけど、数を増やすとかなりの値段になってしまう。気になっているけど試せない、という方は多いと思います。
というわけで今回は私が試した中で買ってよかった、または印象的だったピックアップを紹介していきます。
*注意
そこそこの数を試しましたが、もともと膨大な数がある上に新規参入も多いJB用ピックアップ。全て試したわけではないです…。
EMG / JVX
現在IGBに搭載しています。
EMGがフレットレスベースに最適、と言っているJVのXシリーズ(ハイパワー、ワイドレンジ、高いヘッドルームを確保したシリーズ)のモデルになります。一言で言うと「EMGのキャラクターを弱めた万能選手」です。クリアでパンチのある音を身上とするEMGですが、特徴的な音であり好みが分かれます。
JVはJに比べレンジを狭め、パワーも控えめにすることで色気と良い具合の大人しさを出しているピックアップです(私はこの音も好きです)。そのJVをX化させることでワイドレンジになりますが、それでもいわゆる「EMG音」ではなくなり、大変汎用性の高い音になります。
アクティブなのでノイズも少なく、ソルダーレス(半田不要)なので簡単に交換可能。豊富なオプション(主にプリアンプですが)もあり、かなりのポテンシャルを持ち合わせています。
あまりEMGが好きではない方にも納得できると思います。イチ押しです。
Dimarzio / DP249
大好きなディマジオ。DP123はたくさんのレビューがあり、私も好きですが、こちらの方が好みです。
DP123と比較して中域から高域が強めに出ているのが特徴です。ビンテージ寄りではなくモダンな音。DP123は割と低域寄りの音でラインに馴染みますが、DP249は音抜けが良く沈み込まないです。つまりやや主張が強い音ですが、それでも扱いやすいです。やや強引にフェンダーに例えるとDP123は60's、DP249は70'sを基にしていると思っていただければ良いかと。
ディマジオ製PUは4芯ケーブルを採用しており、スイッチ付きのポットに変更してコイルタップできるようにしてあげればパッシブでもかなり多彩な音が出せますし、ノイズ量も少ないです。パッシブJBの音抜け改善やノイズ対策としてアクティブ化を検討している方は、とりあえずこちらを載せてみるのをおすすめします。
もちろんアクティブJBに載せても何の問題もありません。
Fender / Custom Shop '60s Jazz Bass Pickup
フェンダー純正PUです。
「ビンテージフェンダー」の音を目指したピックアップは数多く、私もいくつか試しました。
これはその中で安価ながらも高い再現率で驚いたものです。実物と比べるとパワフルで若い音だと思ってしまいますが、仕方ないでしょう(ビンテージのピックアップは経年変化で磁力が弱まってます)。ただ、非力になっているビンテージより使いやすいと思います。これもおすすめです。
Seymour Duncan / STK-J2
シングルサイズのハムバッキングPUです。
一般的なハムとは違い、柔らかさはほぼなく、どこか神経質さを感じるゴリゴリ音です。パンクやガレージロックなら、ものすごく似合います。特徴的な音で万人におすすめできるようなものではありませんが、JBを複数本所有している方なら1本搭載しておくと素晴らしい飛び道具として重宝すると思います。
当然ですがコイルタップ可能なのでスイッチ付きポットと併用した方が良いかと思います。
Kent Armstrong / HOTLIPS SPLITTUBE
リップスティック!まさに「印象的」だったPUです。
音は割と普通のジャズベ音でした。60'sではなくどちらかと言えば70'sのイメージですかね。とにかく見た目に惚れて衝動買いしてしまった覚えがあります。前述の通り音の印象はあまりない(大きな特徴がない)ので、ビジュアル重視で載せてしまってもいいと思います。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。