こんにちは、吹奏楽ベーシストCheenaです。
今回は改造ではなくメンテナンスの話です。
ギターメンテと言われて、どのような作業が思い浮かびますか?
フレット磨き、指板保湿、可動部調整…
色々あると思いますが、今回はネック周りとフレットワークについて書いていきます。
■ Yamaha Silver Cloth ¥680 ~
YAMAHA ( ヤマハ ) / シルバークロス SVCM2
まずはこちら、ヤマハの"管楽器用"クロスです。本来はラッカー仕上げや銀メッキの管楽器に使うもので、クロス自体に研磨剤が含まれていて、ラッカーやメッキを剥がさずに汚れや油を落とすことができます。
ということは、ギターやベースの金属部に使っても問題はありません。私はこれでよくフレットを磨いています。手順は簡単で、液体物がありませんから、マスキングテープではなくフレットボードガードをフレットに当て、このクロスでフレットをこするだけで磨き上げることができます。それ以外にも、ブリッジなどを磨くことができますが、ペグなどにはプラパーツが使われていることが多いのでお勧めしません。
また、ラッカー用クロスとありますが、あくまでも金属ラッカー用であって、ラッカーやサテン仕上げの「楽器ボディ」に使うと塗装を剥がしてしまったり、サテン仕上げに艶が出てしまうので注意しましょう。また、これを逆手に取ると簡易的なレリックとして艶出しにも使えたりします。
■ ライターオイル又は灯油 約¥500 ~

フレットなどの無塗装の金属を磨いた後には黒ずみが残ることがよくあります。そのような汚れは油を使って拭きましょう。揮発性が高いので、すぐに拭き上げること、そして換気も忘れずに。油を吸った布はビニール袋に入れてしっかり縛り、その後は各自治体の方式に従って処分してください。
■ 消毒用アルコール 約¥500 ~

しっかり拭いたとしても指板やフレットには多少の油や匂いは残ります。換気しながら放置していれば取れるものですが、すぐに消したい時はアルコールを精製水で50%程度まで薄めた液で取り除きましょう。雑巾などに含ませて拭きます。同じように指紋や脂汚れも取ることができます。
ただし、アルコールはレモンオイル類も取ってしまいますから、拭き終わった後には指板の保湿もお忘れなく。
また、一部のプラスチックパーツ(アクリル、ポリスチレンなど)にアルコール類は禁忌です。ひび割れや表面が溶ける、変色するなどの原因となるため、金属部以外は精製水で拭くに留めましょう。さらに、オイルフィニッシュの部位やワックスを使用した指板やボディはアルコールと反応して白くなってしまうことがあるので注意してください。
今回は私がよく使うメンテナンスアイテムの中でも特に知られていないものについて書いてみました。実際に私が行っているものではありますが、楽器それぞれの仕様や特徴などありますので、目立たない所でテストする、慎重に使う、などして楽器の保護もお忘れなく。
それでは、良い楽器ライフを!