K702 のベロアタイプのイヤーパッド。しばらく使用していると汗や皮脂等により、表面汚れやにおいが付くことがあります。買い替えするのが最も早く綺麗になりますが、定期的な買い替えではコストもかかります。少しでもコストを抑えたいという方は、今回クリーニング方法をご紹介します。
まずは、イヤーパッドを取り外して準備から始めましょう。
AKG K702の場合は、イヤーパッドを回転させて外します。
外し方の詳細はこちらの記事でも紹介していますので参照ください。
⇒ 【ヘッドホン】イヤーパッドの外し方
イヤーパッドと内側のウレタンフォームが出てきます。
< イヤーパッドとウレタンフォーム >
これらに、アルコール除菌スプレーや消臭スプレーを吹きかけてもそれなりに消臭効果はあります。しかしながら、実際にこれまでアルコールに浸してみたり消臭スプレーをしっかり振りかけてみたりいろいろ試行錯誤しましたが、完璧ににおいが取れたと思うことがなく、どうしても多少においが残ったりして納得がいく結果を得られずにいました。
そこでもう洗うほかないだろう、という結論にいたりました。「丸洗い」をしてみます。
「丸洗い」やっていきます。
表面汚れが目立ち、皮脂のにおいも不快になってきたこちらを使用します。
ぬるま湯を洗面台や洗面器に溜め、洗っていきます。
< 今回洗面器にぬるま湯溜めました >
溜めたぬるま湯に衣類用(できればおしゃれ着用)の洗剤を数滴垂らします。
皮脂のにおいには衣類用の洗濯洗剤(液体)が最も効果があります。過去に石鹸や食器用洗剤も試してみましたが、においが多少残ったりして満足いく結果に至りませんでした。あと好みの香りの洗剤を使うことをおススメします。
< 衣類用洗剤を投入します >
パッド表面の汚れをやさしく指等でこすり落とします。
しつこい表面汚れがある場合は軽いタッチで歯ブラシを当てるのも効果的です。
< 今回は歯ブラシフェザータッチで洗います >
ベロアの表面は強くこすりすぎると表面が毛羽立って、見た目が悪くなりますので、撫でるよう擦る程度で汚れは落ちます。
ベロアの内側はウレタンフォームなので、軽く揉むようにして内側の汚れを吐き出させるような感覚で円形の全体を万遍なく洗います。
その後すすぎを複数回行います。
2-3回程度である程度洗剤の成分は落ちるので、様子をみながら適度にすすぎしてください。
この際も洗いの時と同じように、表面を軽くこするウレタン部分を軽く揉むようにしてすすいでいきます。
< すすぎ作業 >
最後に乾いたタオルの上で、軽く叩くようにして水気を取っていきます。
< タオルでしっかり水気とります >
ウレタンフォームは十分水分を吸っているので、軽く押すようにして水分を吐き出させます。あまりつよく押したりして脱水すると、形状が変形したりするので力加減は常にやさしくやりましょう。
ある程度タオルで乾かせたら、あとは直射日光のあたらない場所で乾かしていきます。
< 乾かします >
ウレタンの内側まで完全に乾くには時間がかなりかかります。
自然乾燥だけでは十分に乾かない場合もあるので、浴室乾燥を使用したり、ドライヤーを遠目から充てたりすることでしっかり乾燥させられます。今回自然乾燥だけではしっかり乾かなかったため、最終的に浴室乾燥で乾燥は仕上げました。
見た目もにおいも清潔にして、長く使用していきましょう。参考になりましたら幸いです。