早速ですが、みなさん、エモい曲、聴いてますか。
こんにちは、新人の西田です。音楽を聴きながら泣く、そういう人と友達になりたいと思いながら日々過ごしています。
エモい、と聞くとみなさんはどのようなことを想像するでしょうか。ネット上で「エモい」と検索すると、「英語の『emotional』を由来とした、『感情が動かされた状態』、『感情が高まって強く訴えかける心の動き』などを意味する日本語の形容詞。」(Wikipedia)と出てきます。 つまり私たちの感情が最高点に達することを指すそうです。私の知り合いのバンドマンが、とにかくよく使う言葉でした。
そうです。バンドマンはよく「エモい」を使います。僕はとりあえず使ってしまいます。先に言います。このブログは「エモい」のオンパレードです。
ニュージャズって?
ニュージャズ(Nu Jazz, Nu-Jazz, NuJazz)とは、1990年代後半に新たにつくられた包括的な用語で、ジャズをもとにしてファンクやヒップホップ、ポストロック、エレクトロニカ、フリー・インプロヴィゼーションのような他の音楽スタイルがブレンドされた音楽のことを指している。とWikipedia様が言ってます。実際ディグって見ると、かなりロックやエレクトロニカの要素が強くあるように感じますね。
日本でももちろん盛んに活動が行われており、様々なアーティストによって演奏されるジャンルになります。
今回は、個人的に大注目している邦楽シーンで活躍するニュージャズ・アーティストを見ていきましょう♪
1. fox capture plan

公式サイト:https://www.foxcaptureplan.com/
僕がニュージャズというジャンルにハマるきっかけになった、2011年に結成した”現代ジャズ・ロック”をコンセプトにしたバンドです。最近は、TBSドラマ”カルテット”やフジテレビ系ドラマ”コンフィデンスマンJP”などの劇伴を担当。これからますます邁進するバンドと言えるでしょう。
初めて聞いたのは、とあるショッピングセンターの雑貨屋さん。店頭で猛プッシュしていたのがこの曲。「Butterfly Effect」です。
バイオリンの音が煌びやかに響きつつ、疾走感溢れるサウンドに、つい足を止めて見続けてしまいました。転調に次ぐ転調によって高揚感があることも特徴です。そしてなにより、エモいです。
PVも印象的ですよね。主人公らしき女性1人を除いて、通行人や車が全て逆再生で動いています。場所は恐らく渋谷でしょうか。PV内に登場するレコーディング・スタジオは新宿にあるStudio GREENBIRDさんですね。このスタジオではスタインウェイのレンタルもできるとのことで、ピアニストとしてはワクワクします。
さて、このPV、録音の様子をそのまま使っているような作風になっています。そうです、機材が気になるのがサウンドハウススタッフ。見た目判断でわかる機材を一点ご紹介!
私が注目したのはドラムの椅子!!
ROC-N-SOC (ロックンソック) / MSSO-O-G
ROC-N-SOC (ロックンソック) / MS-BSO
ROC-N-SOCという米国発の楽器椅子専門メーカーです。シートやスローンを組み合わせて自分好みの椅子を組み立てられます。このドラム椅子、一度使ってみてください。今までの椅子の常識を全てぶち壊すほど座り心地、最高です。私を含め、弊社新人も何人か座りましたが、ドラマー以外でも座った瞬間に感嘆の声が上がるほどの衝撃です。長時間座っても疲れ知らずの椅子で、背もたれも付けられるため、自腹で買ってオフィス用に導入を検討しています(笑)
2. bohemianvoodoo

公式サイト:http://bohemianvoodoo.jp/
2008年結成のバンドです。大学時代のサークルの先輩が好きだったことで自分も好きになってしまいました。代表曲”Adria Blue”のMVはYouTubeの公式チャンネルにて330万回以上再生され、まだまだ伸び続けています。イントロで流れるソロギターは、曲の世界にどっぷり浸かるためのオシャレスパイスです。どこかノスタルジックに感じながらも、3拍子で流れるように演奏されるクラシックギターの音色が、なんともエモいのです。8ミリ映画の試写会のような映像の荒さと、物悲しい曲調が見事に融合しています。時折フラッシュ的に挿入される文字が、エモさを更に加える一要因になっているような気がします。
2019年2月16日に公開された新曲である”石の教会”も最高です。ぜひ聴いてください。”Adria Blue”と比べるとかなり明るい曲調ですが、夕暮れを思わせる不思議な魅力があります。bohemianvoodooは私の郷愁を感じさせる部分に的確に音を入れてくれるのでしょうね。サビに入る前に少しだけドラムが加速する所など、曲として聞き飽きない工夫と、それによる展開の解決を作るセンスに脱帽します。
さて、お待ちかねの機材紹介のコーナーです!
ピアノ担当の木村イオリさんの機材について書こうと思います。”Adria Blue”の中で使用されているキーボードは見た目的におそらくYAMAHA / NP-30。すでに生産完了品ですが後継機があります。
YAMAHA (ヤマハ) / NP-32B 電子ピアノ
軽量スリムなコンパクトボディ、しかしその音はリアル!さすがYAMAHA!!今なら専用スタンドも付属します。以前に小さな箱でソロピアノ演奏に使った際、内蔵スピーカーから音を出してステージパフォーマンスをしましたが音量も十分でした。お勧めです!!
3. toconoma

公式サイト:https://toconoma.xii.jp/
私の今一番!激推しのニュージャズバンドになります!!fox capture planとほぼ同時期に、たまたま同期が推してきたバンド。ズブズブと沼にはまり込んでしまいました。エモいですよ。本当に。
2008年結成、メンバーの何人かはメロコア経験者という異色のバンド。しかしながらその曲調は自然と踊りだしたくなるほどノリノリなダンスミュージック風。全員がフルタイムの仕事をしながらバンド活動を行っていることも特筆すべき点です。さて、早速聴いていただきましょう。toconomaの最推し曲、”relive”です。
いきなりイントロから突っ込まれるカッティングギターで、脳を揺さぶられるような衝撃を受けませんか?再生ボタンを押して、最初の音を聴いた瞬間に惚れてしまうほどの特大インパクト。最高にエモいです。この曲をマスターするためだけに、昔買ったギターを持ち出してきて練習を始めたほどです(まだ弾けません)。MVはメンバー4人が演奏している様をただ撮っているだけです。そこに映像のループや、4人の向きを変えるなどして、しっかりオシャレMVとして成立させています。
せっかくなのでもう一曲ご紹介!”Vermelho do sol”という曲で、reliveとは打って変わりラテン調です。
全体の曲調は激しいのですが、どこかオシャレでエモいのが特徴と言えます。ギターイントロはしっとりとした様子で始まり、一気に盛り上げてから入るサビ。楽曲の世界に引き込まれてしまいます。アウトロでギター1人淡々とイントロフレーズを弾きこなし、残りメンバーはただ立っているだけという所が更にカッコいいですよね。MVは、メンバーの演奏に合わせて、素足のダンサーが踊るという簡単な構図になっています。
それでは恒例となりました機材コーナー!!toconomaはバンドのアーティスト画像にも機材を載せています。
キーボードはNORD ELECTRO 3の61鍵盤モデルですね。現在は残念ながら生産完了になってしまいました。後継機はもちろんサウンドハウスにて取り扱いがありますよ!!
NORD (ノード) / NORD ELECTRO 6D 61 ステージピアノ
NORDは1983年にスウェーデンで設立された鍵盤楽器メーカーです。スウェーデンと言えば某家具メーカーが思い浮かびますね。もちろん、デザインセンスがずば抜けています。見て分かるほど美しい赤色!惚れ惚れしますねえ…。
パネルについたボタンは、日本産のキーボードに慣れていると少し驚きます。とても軽いんです。そのため「ライブ中の一瞬の切り替えでボタンが重くて押せない」といったことを防ぐことができます!アコースティック・ピアノの音源はYAMAHAなどの国内メーカーと比べると少し硬く、パリっとした音が特徴です。Vermelho do solで使われています。ぜひ聴いてみてください。さらに、ELECTROは実際のオルガンのようにドローバーを使ってオルガンの音を作り上げることが出来ます。

reliveで使用されているギターは、Freedom Custom Guitar ResearchさんのPepperシリーズを使っています。ホールが片方だけ開いているというのが、なんともお洒落で格好いいですよね。
弊社代理店のギターの中でこういったギターはないかなあと探してみたら…、ありました!!BILT GUITARSのS.S.ZAFTIGシリーズです!
BILT GUITARS (ビルトギターズ) / S.S.ZAFTIG Gun Metal Blue Metallic
BLIT GUITARSは、アメリカ合衆国アイオワ州にあるリペアショップで、二人の職人によって作られるハンドメイドギターです。特にこのS.S.ZAFTIGシリーズは、セミホロウボディモデル。ボディはアルダー、ネックはメイプル、指板はローズウッドと、様々な木が組み合わさっていることも特徴の一つです。
そしてベースですね!
FENDER (フェンダー) / 099-0683-000
こちらは”Vermelho do sol”のMVで使用しているストラップです。フェンダーと書かれた白と黄色の柄は、青色のベースを強調しているようですね♪昔からある定番タイプのようで、自分もギター用に買おうかなと思いました。
そして肝心の竿モノですが、ベース担当である矢向怜さんの使っているベースはFender Custom Shopの製品。なかなか価格的に手が届きにくいんですよ…。
というわけで、似たようなベースを作るならと思い、色々調べてみました!
FENDER (フェンダー) / American Professional Jazz Bass Sonic Gray
60'sのジャズベースですね。ピックアップに何を使っているか見た目では分からないので、そこだけは再現しきれないとは思いますが、こちら見た目も色も非常に近いため、かなり再現度も高いのではないでしょうか。
ピックガードが鼈甲柄のため、実際にメンバーが使用されているベースと少し異なります。気になる方は、ピックガードも交換してしまいましょう!
FENDER (フェンダー) / 11-Hole American Vintage '60s Jazz Bass Pickguard
ニュージャズについて熱く語ってしまいましたが、今回ご紹介しているバンドはほんの一部に過ぎません。他にも数多くのニュージャズバンドがいます。ぜひ調べてみてください!
また、今回特集しているバンドはキーボードがメインのパートになるなど、大きく活躍しています。サウンドハウスのスタッフブログには、キーボードがかっこいいバンドについて書かれたブログもありますので、併せてご覧ください。それでは!