ドラマーの皆さん。シンバル重ねていますか?重ねシンバル自体は、ドラムセッティングにおける1つのテクニックとして、大昔から行われているようですが、最近になって特に流行っているような気がします。
ただし、シンバルは実際に重ねてみないと、どんな音がするか分からない!私もとにかく自分が持っているシンバルをいろいろ組合せて、重ねては叩き、うーんこれは違うなぁと試行錯誤してきました。
こういう音が出したいなぁと頭の中にイメージはあるけれど、どのシンバルを買えばいいか分からない!そんなドラマーのために、実際にいろいろなシンバルを重ねては叩き、これはいい!という組合せをご紹介します。(あくまでも私が“いい”と思った組合せです!!)今まで重ねシンバルに興味がなかったそこのあなたも、この記事を読み終わる頃には、きっとシンバルを重ねてみたくなりますよー。
■そもそも重ねシンバルとは
重ねシンバルは、シンバルスタックとも呼ばれ、スタンドにセッティングしたシンバルの上から、さらにシンバルを重ねて置くテクニックです。その名の通りですね。
重ねるシンバルの枚数は2~3枚のことが多いと思います。重ねる枚数に正解はありませんが、それ以上はシンバルのサイズ次第で物理的な限界がありますね。
使用するシンバルにも厳密な決まりはありません。よく目にするパターンとしては、スプラッシュ同士を重ねたり、クラッシュの下にスプラッシュを忍ばせたり、穴あきのクラッシュ同士を重ねたりなどでしょうか。ドラマーの発想力次第で、可能性は無限大です。
ちなみに、重ねシンバル用にデザインされたシンバルも存在します。
ZILDJIAN / FX SPIRAL STACKER 10
ZILDJIAN / FX SPIRAL STACKER 12
■実際に重ねてみた
様々なシンバルを重ねてみましたので、音を聴いてみましょう。使用したシンバルは、ZENNブランドで統一しました。どのモデルもお手頃価格で手に入りますので、気になった組合せは是非実際に試してみてください。
目の覚めるようなトラッシュサウンドが特徴的。軽快なアタック音は、一瞬で雰囲気を変える力があります。
上:ZENN / ZDL8
下:ZENN / ZCH10 THINCRASH
サステインは長め。音量も十分。チャイナシンバルのような感覚は、曲中のアクセントに使用できそうです。
上:ZENN / ZCE8 SPLASH
下:ZENN / ZCB10
サステインが短く、ハイハットの代わりとして刻みに使用できそうです。いかにもテクニカルなフレーズに重宝されそうなサウンドです。
上:ZENN / ZCB10
下:ZENN / ZRB10 SPLASH
次回は、これらの重ねシンバルをドラムセットに組み込み、実際に演奏してみたいと思います。乞うご期待!