突然ですが80年代J-POPの楽曲は、好きですか?
バブル期における華やかな音楽が多い印象ですよね。ブラスバンドによるアップテンポな楽曲や、シンセサイザー黎明期を思わせるテクノチックなものまでバリエーションもとても豊かです。
80年代J-POPは現代のシティーポップにも多大な影響を及ぼしており、いわゆるチルアウトな音楽においても秀でていると私は考えています。
そしてなんと、この80年代J-POPは時も国も飛び越えて再度注目されているのです!
タイトルにも掲げましたFuture Funk、なんとも未来っぽい名前ですよね。
Funkと名づけられていますが、実際はFilter HouseやVaporwaveなどに近いジャンルです。むしろWikipediaなどではVaporwaveのサブジャンルとしてFuture Funkが挙げられています。
Vaporwaveとは何かについて話し始めると長くなってしまいますが簡単に説明しますと、「過去に作られたコンテンツの再消費」です。2010年代初頭にWEBコミュニティで生まれた、情報の大量消費に向けた批評とも言われています。インターネットで検索すると、サイケデリックな色に塗られた彫像やPC本体を組み合わせた不思議な画像が見られるはずです。
Future Funkはそれに比べるともう少し大衆的なジャンルに作り変えられているといえます。
前置きが長くなりましたが、まずは実際にお聴きください。
■ Wink / 淋しい熱帯魚 (Night Tempo Showa Groove Mix)
20代の私でも知っている名曲、Winkといえばこれですよね。原曲のダンスは様々な場所でパロディされていたりもしています。
そんな名曲を公式リエディットとして打ち出しているのがこのリミックスです。4つ打ちキックの音以外を殆どダッキングして、グルーヴ感を作っていますね。原曲の時点で踊りやすいアイドルソングでしたが、よりダンサブルに変化していることが分かるかと思います。
またリミックスを行ったNight Tempoは、Future Funkの第一人者としても知られています。なんと日本人ではなく韓国のDJ!
■ Saint Pepsi / Skylar Spence
続いてはこちら。山下達郎の『Love Talkin'(Honey It’s You)』を大胆に使用した楽曲。まだ「夏のタツロー」だった頃の楽曲ですね。クリスマスソングの大定番が生まれるのはもう少し後のお話…。元の楽曲がファンキーではありますが、よりテンポを上げて乗りやすくなっており、原曲にもある独特なスラップベースを面白くリエディットしています。
リミックスを行ったSaint PepsiはNight Tempoと共にFuture Funkを醸成した一人です。曲名であるSkylar Spenceへ改名を行い、海外シティーポップの立役者にもなりました。彼の"Fiona Coyne"という楽曲が個人的にすごく好みです、こちらもぜひ。
■ Night Tempo / Plastic Love
竹内まりやの代表曲『Plastic Love』を大胆アレンジ!原曲はいわゆるミドルテンポのバラードといった印象ですが、また違った印象を受けます。こちらもかなりサイドチェインを強めにかけており、上に乗せたプラックシンセが元の雰囲気を綺麗に残しています。
『Plastic Love』は海外にてFuture Funkを通した80年代J-POPフィーチャーブームの火付け役となった楽曲でもあり、Night Tempo以外にも多くのプロデューサーによってRemixが行われています。日本でもシティーポップの先駆者として山下達郎とともに非常に有名ですよね。同じ竹内まりやの『Tell me, tell me』のリエディット版も製作しており、しっとりとしたラブソングを今風なシティーポップへしっかりと昇華している技量はさすがNight Tempo。
■ 1986 Omega Tribe / 君は1000% (Night Tempo Showa Groove Mix)
オメガトライブは80年代の夏ソングとして、外すことが出来ないグループ。『君のハートはマリンブルー』といったヒット曲を数々生み出したVo. 杉山清貴からVo. カルロス・トシキに交代し、1986オメガトライブとして再デビューした最初のシングルが『この君は1000%』です。原曲とそこまでテンポに差はなく、4つ打ちのキックになるだけでだいぶ雰囲気が変わりますよね。そして変わらず夏っぽさを感じつつ、元より少し夕暮れのような印象に生まれ変わっているように感じます。
さて足早に4曲ご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?世代ではない方もお楽しみいただけましたら幸いです。
懐かしい音楽に耳を傾けると、この時代で既にこんなテクニカルな曲があったんだ!と発見の連続です。
良い音楽には良いヘッドホン、というわけで今回ご紹介するのはこちら!

サウンドハウスが正規輸入代理店を勤めるAIAIAIのTMAシリーズは、自分だけのヘッドホンを作ることができるブランド。ケーブルの色を変えて「ワタシ風!」というわけではありませんよ?「スピーカーユニット」、「イヤーパッド」、「ヘッドバンド」、「ケーブル」の4種類を組み合わせることができます!たとえば各パーツが5種類(実際にはさらに豊富です)として、製作可能な組み合わせは5×5×5×5=625通り、どんなヘッドホンに仕上げるか悩んでしまいますね(笑)
リスニングにも向いているワイヤレス(Bluetooth)仕様のヘッドバンドや、iOS製品に直接接続できるLightningコネクタ仕様のケーブルなど、用途別にもお好きな組み合わせで使用可能です。
もちろん、優柔不断なアナタも安心。音楽ジャンルや利用シーンに合わせて最適な組み合わせになっているプリセットも用意されております。ここから自分の好みに合わせて改造していく、というのも良いかもしれませんね。
以下のページにTMAシリーズの製品が掲載されていますので、ぜひ一度夢のヘッドホンを妄想してみてください(笑) いつのまにかカートに一式揃っていること間違いなしです。
AIAIAIは他にもシンプルなデザインのイヤホンを販売していますので、こちらも要チェックですよ!
というわけで今回はこの辺で!
…そろそろケーブルを派手にしようかな。