こんにちは、Cheenaです。今回は某超多弦ベーシストも愛用するピックアクセサリ、Pykmax Universal Picking Platform、通称Pykmaxをレビューしていきます。
Pykmax ( ピックマックス ) / Pykmax Universal
ピックを固定し、ホルダー部を握りこんで使う演奏補助具の一種です。 正しいピッキングフォームを身に着けられることが売りになっており、一般的なフォームでの演奏なら演奏を阻害せず、音への影響もほとんどありません。
実際に使用してみる

ジャズピック、ティアドロップピックの99%のピックを固定できるそうなので、私の持っている中でいくつかを試してみたところ、
● John Petrucci Jazz III、Jazz III XL
持ちやすさを維持したまま演奏できるが、ホルダーを含めて重さが増すので速弾きが少々難しくなるかもしれない。 ゴムカバーでピックを覆ってしまうのでピック本体のすべり止めは使えなくなる。
本体が滑りやすく、また透明で落として失くしがちだったのが改善される。 ピックだけで2mmほどあるのでしっかり握って使うものになる。
の2つが優秀でした。
逆に使いづらさが目立ったのは、
● ティアドロップ、ジャズピックのうち、ピッキングに使う一端以外が尖ったもの
これは演奏性というより、ゴムカバーが切れないか耐久性が心配になるもの。
カバーはジャズピック用に1枚とティアドロップ用に1枚しか入っておらず、しかも別売りもしていないので破損してしまうとまずい。
● 本体が分厚く、親指や人差し指の当たる部分にくぼみが付いているもの
カバーにはめられることははめられるものの、くぼみの部分でぶかぶかになっていて気になる。
体感的には密着部が少なくずれてしまう感覚があった。
など、ピック本体の形状に工夫されているものが大半でした。 商品キャッチコピーにもある通り、「99%のティアドロップ・ジャズピックに適合する」というのは間違いではなさそうです。
いわゆる「普通のピック」には十分に使えます。
本体の作りに関して
ホルダー本体は樹脂製です。 ホルダーの白い三日月型の部分は取り外してサイズを3種類変更できます。

Sサイズのホルダー。親指付け根から人差し指まで約36mm。

Mサイズのホルダー。親指付け根から人差し指まで約39mm。

Lサイズのホルダー。親指付け根から人差し指まで約42mm。

ピックのゴムカバーは2種類、ティアドロップ用(左:幅27mm×深さ18mm)とジャズ用(右:幅25mm×深さ16mm)が入っています。 カバーにぴったり又は少しピックが大きいぐらいがちょうど固定されます。
また、ホルダーとゴムカバーをつなぐヒンジ型のパーツが1つ付いています。
だいたいのパーツは堅牢に作られていますが、ヒンジだけは非常に小さく、また強度もそこまで高くなく、折れてしまいそうに思えます。
また、付属品の取り外しピンは少々使いづらいため、先端が1mm程度のマイナスドライバーを使うことをお勧めします。
ホルダーのサイズに関しては、初期ではMサイズが付いています。
かなり手が大きい(手首から中指の先端まで20cm)私でもLサイズは大きかったので、おそらくMのままかSサイズが使いやすいと考えられます。

総じて、使う人を選び、現状でもハマる人にはハマるが、改善の余地はあるという感じでしょうか。
Pykmaxにもこのユニバーサルモデルや専用ピックを使うものなどいくつかのレパートリーがあり、それぞれマイナーチェンジを繰り返したりしているようなのでこれからに期待するアクセサリの一つかもしれません。