お疲れ様です!
ギタリスト×作業療法士の二足の草鞋を履く男、、、フジオカタクトと申します。
いつもは姿勢についての話をさせていただいているのですが、今回は姿勢とは全く関係のない、(笑)
フレットエッジの処理を自分でやってみたいと思います!
突然ですが、みなさんはギターを買うときに何を判断基準とされますか?
「同じギターでもなんでこんなに値段が違うの?」と思われる方もいるかもしれません。使用している木材やパーツの質、値段の違いもありますが、それと同じくらいに「仕上げの質」というものもあるかと思います。
高価なギターと安価なギターでは仕上げにかける技術や時間、手間の違いがどうしても生じてしまうのです。これはある程度仕方のない事だと思います。
「フレットエッジの処理」もそのひとつです。
ちょっと手間のかかる作業ですが、このご時世、自宅にいる時間が増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?隙間時間を見つけて、ギターDIYの第一歩として、フレットエッジの処理をやってみるのはいかがでしょうか!
前置きはこれくらいにして、、、実際に作業していきます!

今回作業していくのはこちらのギター。
Journey Instruments OF420というトラベルギターです。まだまだ日本では知名度は低いですがネックとボディが取り外せる面白い構造のギターです。
(ちなみに僕は作業するときジョイントマットの上でやるようにしています。
これなら床が汚れたり傷がついたりするのを防げますし、水洗いできるものなら掃除も楽チンです。)
使用する道具は
・マスキングテープ
・ダイヤモンドやすり(今回は半円状のものを使用)
・紙やすり(#1500と#2000)とコンパウンド
今回は専用の道具は使っておりません。どれもホームセンターなどで購入できるものです。


サウンドハウスさんは専用の工具も取り扱っているので一度チェックしてみてください。
やっぱり専用の工具を使った方が作業効率も仕上がりも上だとは思います。


これが作業前のフレットエッジです。スマホで撮ったので絵が歪んでいますがご了承ください。。。
フレット端をよく見てみると、頂点に近い部分は丸く丸めてありますが、両脇の部分はエッジが立っており、ここが指にあたりチクチクする原因になっています。ここをやすりで削っていきます。
(ちなみに指板が乾燥したりするとフレット自体が飛び出してくることもあるので、そんなときはバリ取りという作業を行う必要があります。)

作業するフレットの周りをマスキングします。
作業の邪魔にならないように弦はあらかじめ外すか緩めてずらしておきます。

一度にたくさん削るのではなく、少しずつ数回に分けてなるべく左右対象になるように削っていきます。
削りすぎると後戻りできませんので慎重に!

こんな感じで両脇の角をとるような感じで削りました。
この時点でネックを持ってみてフレットエッジの引っ掛かりがないか確認しましょう。まだちょっと引っかかるようでしたらもう一度焦らず削っていきましょう。

その後、目の細かい紙やすり(#1500-#2000)でフレットについた傷をとり、仕上げにコンパウントで磨いていきます。

これで完成です!


最初の状態と見比べてみてください。
正面から見るとまだエッジが残っているようにも見えますが、サイドから見るとエッジがまるまった事がわかるかと思います。触った感触は全く引っ掛かりを感じません。仕上がりも、さすがにプロ並みとは到底言えませんが必要十分です( ^ω^ )
ただこの作業を22フレット分、両サイドやると44回やるのは本当に骨が折れます。。。笑
一気にやると疲れちゃうので時間に余裕があるときにコツコツやるのがオススメです。
今までギターDIYをした事がなかった人も、ギター以外に趣味が欲しいと考えられてる方も、是非これを機にギターDIY・メンテにチャレンジしてみてください!一緒にギター沼に浸かりましょう)^o^(
それでは〜!