この度、ベースユーザーの皆さん、そしてクラフトマンの皆さんに超おすすめしたい新製品が発売されました。
サウンドハウスのオリジナルブランドPLAYTECHより、ベース用ピックアップフェンス「PPF40」「PPF50」です!
この手のパーツは高価なイメージがあるかもしれませんが、「PPF40」「PPF50」は学生でも余裕で買える超プチプライス!それなのに箱に入っているし、取り付けネジも付属しているし、プチプチとワックスペーパーで優しく包まれています。丁寧~!!
今回は、そんなピックアップフェンス(以下PUフェンス)を素人が開封、技術者による取付けで、その魅力を徹底的にお届けします!
01 PUフェンスの役割って?
このパーツの主な役割は、ズバリ「守る」と「サポートする」の二つです。
- ① ピックアップの保護:
- PPF40は、主にベースのピックアップ(音を拾う部品)を覆う金属製のカバーです。演奏中や持ち運び中にピックアップが物に当たったり、埃が付くのを防ぎ、大切な部品を保護します。
- ② 演奏時のサポート:
- 演奏時の指置きや、スラップ奏法(チョッパー)をする際の手首の支え(手首置き)として利用されます。PUフェンスがあることで、より安定した演奏フォームを保つ助けになります。
そして何よりも、ベースのルックスが一気にクラシックで無骨な雰囲気に変わるのが最大の魅力です!
02 いざ、開封の儀
梱包がすでに「お値段以上」~!この価格帯のパーツなので簡易包装かと思いますよね。箱の中で製品がプチプチとワックスペーパーに包まれています。高級ブランド品のような守られっぷり!

出してみると、某有名ブランドと比べても全く遜色ない光沢感があります。この美しいクロームメッキは、ベースを確実にアップグレードしてくれるでしょう…!
03 取り付けてみよう!
せっかくなのでショールームに展示しているベースに取り付けてみることにしました。


取り付けてくれたのは、弊社技術部門の曽根さんです。取り付けている様子を観察してみます!
① 準備
まず弦を外します。完全に取り除くのではなく、ブリッジ付近でまとめておけばOKみたいです。そして、取り付け位置周辺と、PUフェンスにマスキングテープを貼って準備完了!

② 中心出し作業
ピックアップとPUフェンスのサイズをそれぞれ定規で測り、マスキングテープの上に印をつけながら縦横の中心を確認していました。L型定規があると便利そうです!


③ 穴あけの準備
中心が出たら、PUフェンスをベースに当てたままネジ穴の中心に印をつけ(目打ちでマスキングテープに穴をあけるイメージ)、PUフェンスをどかします。その後、印をつけた穴の中心に目打ちを金づちで軽く叩き、ドリルの刃が滑らないように下穴のガイドを作っていました。


④ 穴あけと取付け
下穴のガイドを元にドリルでピックガードとボディに穴をあけ、マスキングテープを剥がして弦を張り直し、最後にPUフェンスをネジで固定して完成です!




Before


After


取り付け作業は、主に「印をつける→穴をあける→ネジで固定する」というシンプルな流れでしたが、いかに「ズレなく正確に印をつけるか」が鍵だと分かりました!
04 正直レビュー
今回取り付けを行ってくれた曽根さんにもインタビューしてみました。
-
第一印象(製品を手に取って)どう思いましたか?
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これけっこうちゃんとしたやつだ、と思いました。過去、低価格なPUフェンスでは強度が足りずたわんでしまったり、傷だらけだったり…といった経験もありましたが、今回は良い意味で裏切られました。
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精度はどうでしょうか?
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問題ないと思います。計測して取り付けるまで、特に気になる大きなズレ等の問題もありませんでした。
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自分で取り付ける方にアドバイスはありますか?
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「印をつける→穴をあける→ネジで固定する」を難しく考えずきっちりやること、ピックアップフェンスが付いているベースの画像を色々見てイメージを明確に持つ、に尽きます。それさえできてしまえば、ビス2本で止まっているだけのパーツですからそう大きなミスはしないかと思います。あと工具の扱いにはご注意を…!Good luck!
05 PUフェンスおすすめする理由
やはり「ヴィンテージな見た目」を再現するのに最適です。実は、1951年に登場したFenderのプレシジョンベースには、このPUフェンスがデフォルトで付属していました。そのためPUフェンスがついていると一気に「当時の雰囲気」が出るんですよね。
そして、やっぱりベーシストなら一度は憧れるのが、マーカス・ミラーのスラップ!彼はPUフェンスに手首を乗せて演奏しています。本当にカッコいいですよね!
見た目の豪華さが格段に増すだけでなく、演奏の安定感もサポートしてくれるPUフェンスは、単なる飾りではない、実戦的なパーツなのです。
06 穴あけが怖い人への裏技
私のように「取り付けなんて無理...!」「ベースに穴を開けたくない!」と思っている方もご安心ください。
- ① プロに頼む
- 楽器店やリペアショップに持ち込めば、今回ご紹介した手順で取り付けしてもらえます。工賃もそんなに高くないと思いますよ!
- ② 【自己責任】両面テープでくっつける
- どうしても穴を開けたくない方は、(自己責任で)強力な両面テープを貼って仮止めする、という手もあります。特にピックガードとボディに穴を開ける作業は後戻りできませんが、両面テープなら後で「やっぱりいらないな」と思ったときにパッと外せます。(※ただし、演奏中に外れないよう強度にはご注意を!)
- ③ 交換用ピックガードの活用!
- 「ピックガードに穴を開けるのは嫌だけど、PUフェンスは付けたい」という方には、交換用ピックガードの製作をおすすめします! サウンドハウスでは、ピックガード用の平板も販売しています。こちらを加工してくれる業者さんにお願いすれば、穴あけ加工済みのピックガードを製作できます。
なんか着せ替えみたいで面白いですよね。
07 まとめ
今回の「開封の儀」と「プロの組み込み観察」を通じて感じたのは、PUフェンスは見た目に憧れがある人にとって、最高のチャレンジアイテムだということです。このクオリティのPUフェンスが、超安価で手に入るなんて素晴らしい!
自分の楽器をカスタムするのって、それだけで楽器に愛着が湧きますし、万が一失敗したとしても、それもまた貴重な経験です。
ちなみに、「演奏しにくい」という意見もありますが、実際に取り付けてみたら想像していたよりも遥かにかっこよくなりました!かっこよくなったら、演奏のしにくさなんて後回しです。慣れればいいんです!
ぜひこの機会に、サウンドハウス自慢の「PPF40」「PPF50」ベース用ピックアップフェンスを手に取ってみてください!









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