どうもどうも。めっちゃ久しぶりですね。ご無沙汰してます、さくです。
記事を書くモチベーションが著しく低下していましたがなんか戻ってきたので一気にたくさん書きました。たくさん会えますね、ふふふ。
今回はエフェクターボードを組む上で絶対に役に立つであろうシミュレーターを2つ紹介します。
では参りましょう!
Pedalboard Planner

まずはこちら。すのこ型エフェクターボードで有名なpedaltrainが用意している、pedaltrainのためのシミュレーターです。

そのため選択できるボードはpetaltrainのみ。ARMORやPULSEといったケース型や、Warwickなど他社製のすのこ型はシミュレートできません。
とはいえ、逆に言えばpedaltrainで組むつもりなら間違いのないシミュレーターです。
これだけ聞くとどことなく物足りなく感じますが、このシミュレーターはその他の点において結構ユーザーフレンドリーです。そう感じるポイントをいくつか挙げてみます。

これはボードに追加するペダルを検索する画面なのですが、モデル名だけでなく、メーカーで絞るのはもちろん、エフェクトタイプで絞ることもできちゃいます。
逆に言えば、エフェクトタイプだけで検索をかければ知らないエフェクターと出会うこともできます。
リバーブペダルが欲しいけど、あまり知らないんだよな…ってときなどに、ここで探すことができるのです。

他にもこんな感じで注釈を入れるための付箋を追加できたり、すのこならではの裏側のレイアウトが考えられたり、オブジェクトの複数選択ができたりします。
裏側考えられるのは無敵にも程があります。さすがすのこのパイオニア、pedaltrainです。
そしてスクリーンショットではなく、スナップショット機能としてボードの外観を保存できるのも便利です。
いちいち自分で切り取らなくて良いのはストレスフリーですね。
Pedal Playground

続いてはこちら。先ほどとは違って会社が用意したもの、ではなく個人が用意しているものらしいです。すげーです。
そのためボードの選択肢も幅広く、Fenderのボードが3サイズあったり、WarwickのRockboardも全サイズ揃っていたりと数がすごいです。
ただ、海外向けっぽさが拭えないのでARMORやPULSEは用意されていません。
ですがご安心を。
左側に見えると思うのですが、サイズさえ指定すればカスタムでボードを追加できます。

試しに700x370mmのボードを追加してみました。ちゃんと外枠がデザインされているのが嬉しいですね。
またカスタム追加できるのはボードだけではなく、エフェクターも。
もちろん全てのエフェクターを運営側で用意できるわけないので、国産エフェクターやハンドメイド系はユーザー自身の手で用意できるようになっています。
先ほど紹介したpedaltrainの方は、用意されているものだけで構築せねばならず、用意されていなければサイズが近しいもので代用するほかありませんでした。
痒い所に手が届く、というのはこういうことなのでしょうね。
ただこちらは検索時にしっかりモデル名がわかっていないと出てきません。メーカー名で調べることは可能ですが、ジャンル検索はありません。
使い勝手という意味ではpedaltrainに軍配ですが、完全に目標を定めた状態で配置を検討するような場合にはこちらがおすすめかもしれないです。
個人的にですが、こっちの方がエフェクターの画質がいいような……。
あと、キャンバスのスケール調整が自由なので大きいボードでも小さいボードでも画面をしっかり使ってシミュレートできます。ここの使い勝手は結構いいです。
ここまでシミュレーターを2つご紹介してきました。
ではここからは、シミュレーターを使ってボードを考える際に気をつけると良いことを何点か。
1. みっちみちにしない
はい、読んで字の如くです。シミュレーションでは余裕があるように見えても、いざ実機で組んでいくとあれ入らなくない……?ってなったら悲しすぎます。
もちろんしっかりとスケールを合わせてシミュレートできてはいますが、寸分違わずきっちりと全機種用意されているとも限りません。
誤差を考慮して少し余裕を持って配置するのが良いでしょう。
例えば、ソルダーレスケーブルのようにプラグが小さいのであれば詰めてもなんとかなりますが、半田付け前提でしっかりパッチケーブルを用意する場合のように、プラグが大きくなる場合は予想よりも結構大きめに幅を作るのが良いです。

これは私がシミュレートした上で実際に組んだボードですが、ここまできっちり組めるとかなり気持ちいいです。
なので少しの余裕は残しつつ、ケーブルが通る幅を考慮した上で詰めていくとこんな風に組むのも夢ではありません。
2. 組み換える余裕を残す
結局余白の話が続くのですが、エフェクターは入れ替わりが激しいもの。
新しいエフェクターを買ったときにサイズ違いで組み込めない!ってなったら悲しいです。
1cmの違いでも結構響きます。3台並んだ真ん中を入れ替えるたびに両隣もずらさなければならない、となれば非常に手間です…。

これは私の現行のボードなのですが、意外と余白多めに見えると思います。
MIDIケーブルのプラグが大きいため、というのもありますが、当初はここまで大きいとは思っておらず一瞬冷や汗でしたが、余白を残していたので無事に組めました。
また、気分で左端のCALLIONをJan Rayに入れ替えたりしていたのですが、スペース余裕があるのでストレスなく行えていました。
AMPEROの上も当初は空白スペースの予定でしたが、見ての通り電源系を綺麗にまとめることに成功しました。
初めからここにも何かを入れるつもりでいたら、ボードを広げるたびに複数の電源を抜き差しして、撤収時にはケーブルを纏めなければなりませんでした……。しかしこれなら電源タップだけ触れば良いので、時間の節約にも一役買っています。
仮にもう一個エフェクターを入れるとなっても融通が効くぐらいの余裕があると、後々安心できますよ。
3. バランスよく妥協する
妥協しないのも苦しいですが、妥協しすぎると後が苦しいです。
これはこうじゃなきゃダメだ!!と思っているせいで、適切なサイズのボードがなかったり、これはこうでもいいやと思っているせいで、踏みにくいボードになったり。
程よい塩梅で一個一個精査していくと、自ずと全体的に良い仕上がりになっていきます。
もちろんエフェクター単体は入れ替える前提くらいのほうが気は楽です。だからと言って、初手で妥協するのはおすすめしません。結局買い替えの手間や、売りに出すにしても元値がそのまま戻ってくるわけではありません。
なので、その時々で最高のチョイスをしながら、時間をかけて最高を更新していくのが、結局一番後悔しなくて済むんじゃないかなと思います。
というわけで、色々考えることは多いですが、組むつもりはなくとも、こんなボードが組めたらおもしろいだろうな、という好奇心だけでいじるシミュレーターも中々に楽しいです。
最大サイズのボードに詰め込んでみたり、逆に最小サイズに詰め込んでみたり。
ボード作りに対する姿勢も変わってくるような気がするので、ぜひ一度お試しあれ。
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