皆様こんにちは。
ほぼタイトル通りですが、今回はこんなエフェクターボードを作りました!
ジョンフルシアンテ・リスペクト 巨大ボードを作成!
多くのギタリストが大好きであろう、RED HOT CHILI PEPPERS のJohn Fruscianteを意識した、巨大なエフェクターボードを作成しました。
あくまでリスペクトであり、「それだとジョンの音出ないでしょwww」「ジョンはそんなエフェクター使ってねえよ」なんていう意見は聞いてません!
憧れと自分の好みを存分に詰め込んだエフェクターボードが完成し、最高の気分です。
※筆者本人はハンダ付けが苦手なので、同僚に作成してもらいました。実際にボード作成した同僚は、「もう今年はボード作りたくない」と嘆くほどの大きさです。
実際の完成形がこちら。

ジョンフルシアンテのエフェクターについて
本編とはあまり関係ないですが、少しだけ。
ジョンのエフェクターボードといえば、大きな直列ボード(※)で有名。15個以上のエフェクターを繋いでいる時もあります。
また、ジョンの使用エフェクターは下記が多くのライブで使用されており、その影響でこれらを使用しているギタリストも多いのではないでしょうか。
※実際に直列なのかは謎です。ボード開けて見たことないので。
■ 実際に使用されているエフェクタ―
- BOSS: DS-2、CE-1、Delay
- Ibanez: WH10
- Moogerfooger各種
- Mosrite: Fuzzrite
- MXR: microamp、Phase90
- EHX: BIGMUFF、HOLY GRAIL
- LINE6: DL4、FM4
などなど挙げるときりがない…。
今回のブログは作成したボードのことについて、ボード本体、ケーブル、プラグ、電源周りなど解説していくので、ジョンのことについてはまた改めて考察解説したいですね!
目次
1. エフェクタ―ボードの作成手順
i. サイズを確認
実際にエフェクターボードを作成する際は、まずエフェクターを並べてみて、必要なボードのサイズを確認。
■ どうやって確認すればいい?
⇒ 段ボールを使用する
カットした段ボールの上にエフェクターを並べて、適切なボードサイズを確認します。サイズ確認がしやすい点と、床や机を傷つけない点などの魅力があります。
パッチケーブルが干渉しないスペースがあるかも確認し、少し余裕のあるサイズを選んだ方がいいですね。
ii. エフェクタ―配置決め
エフェクタ―ボードを用意したら、今度はどこにエフェクターを配置するか決めていきます。
注意したい点は下記です。
- 接続順
- 踏みやすさ
接続順と踏みやすさを考慮して、たくさん長考しましょう。
エフェクターボード組み立てで最も重要なパートです!
■ 接続順について
エフェクタ―の接続順は自由ですが、エフェクトのかかり方や効果の相乗効果から、ある程度のセオリーが存在します。
アンプ ← 空間系 ← モジュレーション系 ← 歪み系 ← ピッチ系 ← ギター
エフェクタ―のIN/OUTは、正面から見て右から左に信号が流れる設計のため、ボード内でも歪み系はより右側、空間系は左側へと配置されがちです。
ここを適当にしてしまうと、パッチケーブルが無駄に長くなり、作成難易度が増すため気をつけましょう。

今回の接続順
- チューナー:
TC ELECTRONICS/Polytune - ローパスフィルター:
Lemon&Ginger/myomyomyooon - オートワウ:
MAXON/AF-9 - コンプレッサー:
Jam Pedals/DynassoR - オーバードライブ:
Lemon&Ginger/けんたろう - オーバードライブ:
自作Timmyクローン - ディストーション:
PROCO/RAT x2 ※ABループBOXで管理 - ファズ:
Lemon&Ginger/AMMO nite - ワウペダル:
Ibanez/WH10V3 - プリアンプ:
Lemon&Ginger/CEpre - コーラス/フェイザー:
JAM PEDALS/Ripply Fall - ディレイ:
Digitech/PDS1002、MAXON/AD-9 ※ABループBOXで管理 - リバーブ:
ELECTRO-HARMONIX/OCEANS 12
「WAHは歪みの前後どちらに置く問題」がありますが、実際に試すのが一番です。
より良い方にしましょう。正解なんてないですが、インピーダンスがあーだこーだはあります。
■ 踏みやすさについて
よく踏むエフェクタ―をより手前に。
「筐体の高さが低く、手前にあるエフェクターが邪魔でスイッチを踏みづらい場合」「ほかに手前に置きたいエフェクターがある場合」「スイッチ自体が押しづらい構造の場合」は、ループボックスやスイッチャーを手前に置いて接続することで、ON/OFFの管理が容易になります。
配置を決めたら配線図も作成しておくと後で便利です!

iii. 組み立て
基本的にはパッチケーブルの作成とDCケーブルの作成、またはそれらの既製品を使用して、接続していきます。今回は「すのこ型ボード」で、パワーサプライがボード裏にあるため、配線難易度が高いです。下記順序が全体的な流れです。
■ 順序
- プラグのみエフェクターに取り付け (プラグが干渉しないか再確認)
- エフェクタ―の仮固定
- パッチケーブルの作成、テスト
- DCケーブルの作成、テスト
- 各ケーブルの接続、エフェクターの固定
- ケーブルの固定
■ 今回のボード作成におけるポイント
- プラグは縦に3つエフェクターを配置することを考慮し、パンケーキ型プラグを採用。
- さらにエフェクターのジャック間を考慮して、横幅が干渉しないサイズを選択。

- 横幅がどうしても干渉してしまうエフェクターにはストレートプラグを採用。これも奥行を考慮して、なるべく小さいプラグを採用。

- ケーブル配線時は実際の導線を意識して、セロテープで仮固定。固定前にケーブルの長さを調整可能に。
- 間違えないよう特殊な電源の仕様は本体に付箋メモ。

- DCケーブルとパッチケーブルはどちらも、台座を用意して、結束バンドで固定。
- 最終段のリバーブはOUTジャックがエフェクター上側についているため、フォン仕様のレセプタクルジャックをボードに取り付け、OUTジャックを増設。(画像中央、右側)
- ポ〇モンシール。勝手に貼られました。なぜか3匹ともげっ歯類ポケ〇ン。

といったように作成しました。皆さんが大型ボードを作成する際に、このブログが少しでも参考になればいいなと思います。
最後に今回使用した機材を感想含めご紹介します。
それではまた!
2. 使用機材
i. エフェクターボード
FENDER / PEDALBOARD W/BAG, LARGE
下で紹介する、同メーカー製パワーサプライを、ボード裏面にマウントできる仕様。
横幅81.3cm、奥行き40.6cmとかなり大きい。
ボード上の穴の位置と各エフェクターのジャックの位置がうまく合わない点が玉に瑕。
・寸法:81.3cm x 40.6cm x 7.5cm
ii. パワーサプライ
FENDER / Engine Room LVL12 Power Supply, 100V JPN
FENDERボードとの互換性が完璧なためこちらを採用。アイソレートタイプで、LVL8/LVL5とは電源ケーブルでリンクが可能。コンセント口1つでも多量のエフェクターに電源供給が可能です。
※お手持ちのエフェクターの消費電流にお気を付けください。
iii. パッチケーブル
縦横ともに幅が小さく省スペース化にもってこいのプラグです。「当企画のためにサウンドハウスでも取扱いを始めた」と言って過言ではありません。
エフェクターボードをきれいに作る海外発のショート動画でもよく目にします。
■サイズ
・縦: 28.4mm
・幅: 17.3mm
・対応ケーブル径: 4.0 - 4.6mm
上記プラグのケーブル対応径が最大4.6mmのため、4.0mm径の当ケーブルを使用。今回20本近く配線しましたが、ノイズなどは特に気になりませんでした。多少の硬さはありますが、細くて取り回ししやすいケーブルです。
DCケーブル
今回はDCケーブルも自作しました。コストが低く、自分で長さ調整できる点が何よりGoodです。パワーサプライ付属のケーブルよりもノイズは少ないと感じました。
DCプラグは市販のモノを購入。
iv. その他アクセサリー類
増設したIN/OUT、レセプタクルフォンジャック
FENDERボードに加工なしで取り付け可能です。ケーブルが抜けないように、ロック機構がある点も優秀です。
INPUT用も併せて2つ用意すれば、IN/OUTをボード右側で統一なんてことも可能に。
マジックテープ
粘着力が高く、オスメス同士の仲の良さもかなり熱いマジックテープです。
手軽でコスパよく、且つ安心感のあるボード組むならコレです!!!
(あの大村孝佳(本人)様からも★5レビュー投稿いただいています。)