

さて、今日は?
そうだ、楽器屋さんに行こう!
え?いきなり?
試奏したい!
なるほど…で、それをコラムのネタにする、と?
そうそう。試奏ってさ、初心者にとってはハードルが高いというか勝手が分からないじゃない?なので経験豊富な僕らが実践してみせよう、というわけ。
これ、サウンドハウスのコラムなんだけどなぁ(苦笑)まぁいいか。行きましょう。
まずは値段をチェック!
大事ですね!とんでもなく高価なオールドを試奏させて下さい!って言ったら引っ込みつかない(笑)
そして、原則的には購入する気持ちがある前提で。
なるほど。試奏してすごく良くても買わないんじゃお店側も、ね…とはいえ、購入前提ではなくても試奏は出来ますからね。気になる楽器があれば気軽に試奏させてもらっていいと思いますよ。
そうだね。あくまでも前提で(笑)じゃあさっそく店員さんに声をかけよう。
消極的なコだと尻込みしてしまいますよね…最初のハードルだ。
大丈夫!ギター好きに悪い人はいない!※傷彦個人の感想です。
ベース好きにも、ね。※ホーリー個人の感想です。
さて、店員さんはどこかな?
試奏したい楽器の周りに店員さんがいないこともけっこうありますよね。
そうだね…お忙しいからね。そんな時はレジのところにいる店員さんに声をかけてもいいと思うよ。じゃあ今日はホーリーに店員さんを演じてもらいましょう。
仕方ないな…
「すみませーん!これ、試奏させていただけますか?」
「いらっしゃいませ。試奏ですね、もちろん大丈夫ですよ。」
「あ、チューニングもしてもらえるんですね。良かった。」
「はい。初心者の方でも安心して弾けるように。初めての方だとチューナーの使い方も分かりませんものね。」
「経験者でもチューニング難しいものもありますよね、フロイドローズとか。」
「そうですね。基本的にはスタッフがチューニングしてお渡ししてます。アンプの希望はございますか?」
う!ここで焦ってはいけない。試奏に関してはギターそのものの音色チェックが主なので、アンプは基本的に歪んでないクリーンさえ出れば良い。なので、こう答えるのさ。
何て?
「今日のメインディッシュに合う方で!」
「お客様?これはワインのセレクトではなく楽器の試奏ですよ?」
「もとい!何でも大丈夫です。」と。
そうですね。もしそのお店に自分が普段使ってたり、もしくは使ったことのあるアンプがあればそれをリクエストしてもいいとは思います。でも初心者であればお任せでいいでしょうね。では戻って…「かしこまりました!つなぎますね。」シールドケーブルも試奏用にお店が用意してくれてますからね。
「ありがとうございます!」いくらなんでも立ったまま試奏はさせないので、椅子を勧められたら座ります。
面接の練習みたい(笑)
さて、セッティングしてもらっていざ弾くぞ!
何を弾きます?
僕は自分の手癖フレーズを…と、その前に全てのフレットで綺麗に音が出るかチェックを。
全フレットですか?意外と丁寧ですね。
意外と…?僕は楽器屋さんでバイトしてたことがあって、そこでギターのネックの反りはもちろん、全フレットチェックしてたのだ。
なるほど。納得です。
それとペグの効きも大事だね。チューニング、ピッチに直結するから。ハーモニクスも綺麗に出る…OK!
そしていよいよフレーズを?
うん!僕はAのマイナーペンタトニックスケールを弾くことが多いかな。チョーキングもまじえて。
おお、意外とギタリストっぽい!
意外と…?(二回目)チョーキングしたあとにチューニングが狂ってないかどうかもチェックだ!
大事ですね。
クリーントーンのコードアルペジオとかも弾いときたい。1弦と5弦の開放弦を使ってのAコード。
Aばっかりやないかい。
手癖ってそんなもんでしょ?
そうですね。手癖となるコードってありますよね。あとは?
あとは…ツマミ類もチェックです!
ツマミ、大事ですね。
そうそう、酒も大事だけど、ツマミも大事!傷彦はついついフライドポテトとか子供っぽいものを頼んじゃいますね!
子供っぽいって…「傷彦ってカワイイ!」狙ってません?(笑)それに、ここは居酒屋じゃなくて楽器屋!
もとい!ボリュームとかトーンとかのツマミの効きをチェック!
機種によってはボリュームカーブ、トーンカーブの違いで効き具合が変わってきますもんね。でも、初心者の方はどれがどういうツマミか?が分かればいいと思いますよ。
だね!あ、ところでピックはなるべく普段使いのを持参した方がいいよ!
お店でも貸してくれるところが多いですけど、普段決まって使ってるピックがあれば持参したほうがいいですね。因みに、我々は普段からポケットにピックを忍ばせております。いつでも試奏出来る様に!
で、試奏中の楽器は当然お店のモノなので…
まだ自分のモノじゃないので?
キズをつけないように気をつけて弾くこと!
はい!保護シートを貼ってくれるお店もありますけどね。
丁重に扱いましょう。
大事なマナーですね。特にフロントジップとか大きめのボタンが付いてる上着を着てる時は気を付けたほうがいいですね。あまり乱暴に扱うと傷つけちゃうことに…楽器屋によっては試奏する前に脱ぐようお願いされることもありますからね。アクセサリーとかも、ね。
さて、クリーントーンでひとしきり弾いたぞ。アンプのリバーブを効かせると弾いてて気分良いけどギター自体の音色がボヤけることもあるのでほどほどにね。
ね。アンプで作り込むよりは、まずは素直な音で試しましょうね。
そしてアンプにドライブチャンネルがあれば試してみよう。ぽちっとな。
な。
ジャーン!歪んだ音でリードギターっぽいフレーズも弾きます!音量はほどほどで!
「ある程度の音量でないと分からない面もありますが、あまり大きな音量だと他のお客さんやスタッフさんの迷惑にもなりますからね。ほどほど大事。店員さんが最初にセッティングしてくれた音量から極端に上げないほうがいいですね。」
僕は自分で作った曲「夕焼けサンドビーチ」のイントロを弾くことが多いなあ。
自分好きですもんね!
おう!
気持ち良い返事!定番のフレーズでチェックするのも大事。そういえば、以前のコラムでもお店での試奏に触れてましたね。
関連記事『バンドを組んでライブをしよう ~楽器を買ってみよう~(2021.3.30.)』
ここでも言ってるように、事前に試奏で弾くフレーズを決めておくといいですよ。コードじゃかじゃか、でもいいし。
あとは歪んだ音のコードストローク。歪んだ中でどれだけ弦一本一本のキラキラが聞こえるか、も確かめるね。
へえ。
けっこうギターによって違うんだよ。
なるほど。意外とギタリストっぽい!(二回目)
では試奏は以上!満足じゃ!さて、ギターを返却しよう。あれ?店員さんどこー?
最初にギターを持って来てくれた店員さんがずっとそばにいてくれるとは限りません!お忙しいからね。というか、ずっと店員さんが側にいると弾きにくい…(苦笑)
だね。違う店員さんでもいいから、こちらに気づいてくれないかなあ…。この時、大事なのは自分でアンプをオフにしたり、シールドを抜いたりしないこと!
ですね、そこは店員さんに任せましょう!
ギターのボリュームをゼロにしたり、アンプのボリュームをゼロにしたり、はやっておいても良いね。
はい。
でもだいたい試奏の音がやむと、店員さんがこちらを気にしてくれるはず…あ、こっち向いた!「すみませーん!試奏終わりました!」
「はい、ギター受け取りますねー。アンプもオフにして、と。いかがでした?」
「弾いててとても気持ち良いギターですね!弾いてて楽しかったです、購入に関してはもう少し検討させてください。ありがとうございました!」
「はい!よろしくお願いしますね。」
そう、すべては?
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