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【日本初開催】Marshallラウンドテーブル潜入レポート~最新スピーカー「Middleton II」の魅力~

2025-08-15

Theme:sound&person, Audio equipment

7月下旬、Marshall Group(マーシャルグループ)による日本初のラウンドテーブルが東京・赤坂にて開催されました。製品担当者が登壇し、ブランドの歴史や製品へのこだわりが語られる貴重なひとときに。

この記事では、ラウンドテーブルの模様に加え、2025年7月25日に新登場したポータブルスピーカー「Middleton II(ミドルトン2)」の実機レビューもあわせてお届けします。

クラシカルなデザインに惹かれるMarshallのスピーカー

会場の展示スペースには、Marshallのスピーカーやヘッドフォンなどがずらりと並び、その世界観を体感できる空間となっていました。

ギタリストには、“Marshallのカラー=黒と金”というイメージがすっかり定着しています。

一方、スピーカーに目を向けてみると、伝統的なMarshallカラーとは異なり、落ち着いた色合いとクラシカルな雰囲気をまとったモデルが多いことに気付きます。ギターアンプとは違った美しさが感じられ、インテリアに自然と溶け込むようなデザインが印象的です。

ラウンドテーブルで語られたMarshallの“これまで”と“これから”

左から、熊沢さん(完実電気株式会社)、牛澤さん(Marshall Group)、飯村さん(Marshall Group)

ラウンドテーブルには、Marshall Groupから牛澤さんと飯村さん、Marshall国内正規輸入代理店の完実電気株式会社からは熊沢さんの3名が登壇。牛澤さんと飯村さんは、開発秘話や最新モデルに込めた想いを語り、熊沢さんは質疑応答や個別対応を通じて、製品の魅力をアピールしてくれました。

“Marshall愛”が止まらない!牛澤さんの実体験に基づくエピソード

牛澤さんは、“Marshall Blog”の執筆を手がけるほか、数々のアーティストの機材担当や企業の新人研修の講師としても活躍されている方です。ラウンドテーブルでは、Marshallの歴史やギターアンプの魅力を解説。ギタリストの視点から、Marshallアンプの歴史やアーティストのライブ機材事情、アンプの設計まで、貴重なお話を惜しみなく披露してくれました。

Marshallの創業者 ジム・マーシャル氏がアンプを作り始めたきっかけは、The Whoのギタリスト、ピート・タウンゼント氏からの「世の中の音楽が変わってきた。新しい音楽に合うリーズナブルなギターアンプを作れないか?」というリクエストだったそう。“人気のフェンダーアンプが輸入品でとても高価だった”という当時の背景もMarshallアンプ誕生に一役買っていたようです。

その後、Marshallアンプのデモバンドとして活動していたDeep Purpleをはじめとする、“Marshallアンプだからこそ表現できる音楽”を作り上げたアーティストたちの登場により、Marshallは瞬く間にギターアンプ市場を席巻し、世界的ブランドへと成長していきました。

ちなみに、Marshallアンプをアメリカではじめて使ったのは、「Oh, Pretty Woman」でおなじみのロイ・オービソン氏だったそうです。

気さくな口調で語られる、実体験に基づいたエピソードの数々。小ネタから大ネタまで交えながら展開される牛澤さんの話に、聞き入ってしまいました。

製品の進化を“サウンド”で体感させた、飯村さんの解説

飯村さんは、Marshall Groupの現状や展望、そして最新モデル「Middleton II」の紹介を担当。

Marshallがワイヤレスヘッドフォンやスピーカーといった、“ライフスタイルプロダクト”事業をスタートしたのは、スウェーデンのZound Industries(ザウンドインドストリーズ)とライセンス契約をした2010年のこと。その後、2023年には両社が合併。Marshall Groupとしてワンブランドでの事業展開が始まり、今に至ります。

飯村さんは、「Marshall Groupとしての歴史はまだ浅い」としながらも、「ミュージック、カルチャー、ライフスタイルといったところでリーダーシップを発揮していく」と意気込みを語りました。

現在、Marshall Groupは多角的な事業を展開しています。売上比率を見てみると、ギターアンプ事業は全体の約7%なのに対し、ライフスタイルプロダクト事業が90%以上を占めています。この数字は、“今のMarshall”を表すものだと言えるでしょう。

続いて、「Middleton II」のサウンドがどのように進化しているのかを、前身モデル「Middleton」と比較しながら解説してくれました。

結果からお伝えすると、「Middleton II」は全体的にバランスの取れたサウンドに仕上がっています。

試聴用に用意された洋楽バンドの曲を大音量で再生してみたところ、Middletonはシンバル類の音が目立ち、ややシャカシャカと賑やかな音が前面に出ていました。一方、Middleton IIは、低音がしっかりと出ており、ボーカルと楽器がひとつにまとまった心地よい音楽として耳に届きます。独自の全方位サウンドによるものか、音の広がりも素晴らしかったです。

高く評価されていたMiddletonの音質が、一聴しただけでわかるほどに進化したことにまず驚きましたが、それ以上に「こんなに良い音をどこででも楽しめるってすごい!」と素直に感動しました。

最新機種に触れてわかったMarshallスピーカーの魅力

ラウンドテーブル終了後には、展示されていた製品を実際に体験させていただきました。

どのモデルも、同価格帯の中ではトップクラスの音質で、思わず音楽を聴くのが楽しくなるほど。スマートフォンの専用アプリと連携することで操作性が向上するのは、現代の製品ならではの仕様ですよね。

操作をしていて個人的にテンションが上がったのは、「Acton III」と「KILBURN III」。Marshallアンプに近い操作性でとても親しみやすく、スマートフォンではなく、あえて手で操作したくなるスピーカーでした。ノブを回すアナログ感がたまりません。

「Middleton II」の音質については先に紹介しましたが、やはり気になるのは操作性。Middleton IIは、前身モデルと同様、本体上部に操作ボタンが配置されています。大きな変更点は、ボタンに電源とBluetoothのマークが刻まれているところ。これにより、ボタンの役割がひと目でわかるようになり、より直感的な操作ができるようになりました。

また、バッテリー性能も大きく向上し、最大30時間のポータブル再生が可能に。バッテリーが無くなったときでも、わずか20分の充電で最大5時間使用できます。

そのほか、ポータブル充電器として使用できたり、内臓マイクでハンズフリー通話ができたりと、単なるポータブルスピーカーにとどまらない機能を有しているのも、Middleton IIの見逃せないポイントです。

ー サウンド・機能・見た目 ー 三拍子揃ったMarshallのライフスタイルプロダクト

今回のラウンドテーブルを通して、Marshallのライフスタイルプロダクトが持つ魅力を改めて実感しました。なかでも、スピーカーに関しては、音の良さはもちろん、機能性やデザイン性にも優れていて、思わず手元に置きたくなる魅力が詰まっています。

みなさんもぜひ、Marshallのライフスタイルプロダクトに触れて、その魅力を体験してみてください。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Toru Ohashi

食べ歩きと地方散策が好きなギターのお兄さん。最近になってエフェクターの魅力に目覚めました。ライブハウス最高!ロックギターをピロピロ弾いています。
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