お疲れ様です!
BABY BABYというアコースティックユニットのギタリスト兼、作業療法士のフジオカタクトと申します。
いつも目を通してくださりありがとうございます!
今回は新シリーズ!
「ギターヒーロー姿勢分析」ということで世界中に名を轟かせているギターヒーローの姿勢を分析してギタリストの姿勢について考えていく!というシリーズになります。笑
少し話が脱線しますが僕が中学生の頃ELLEGARDENというバンドが流行っていて、当時の僕はギタリストの生形真一さんに憧れてエピフォンのセミアコを買いギターを始めました。
当時は右も左もわからない状態でしたので、少しでも生形さんのようにかっこよく弾きたい!という思いで弾き方(姿勢)を鏡の前で徹底的に真似しました。
ギターの練習からではなく、形から入ったのです。笑
ライブDVDを何回も見てギターの位置やネックの握り方や運指、ストロークの角度、体でのリズムの取り方、どっちの足に体重をかけているか、などなど、、、映像から得られる情報は全て吸収しました。そのときは周りからも「ギターの弾き方、生形さんみたいやね」と言ってもらえるほどに完コピしていました。笑
最近のギター界隈はテクニックや知識が優先されているように感じるのですが、見た目(姿勢)に対する教養もギタリストとして大切な要素だと思います。
姿勢からは見た目のかっこよさ以外にも上記したような沢山のことを発見し、学ぶことができます。
僕もまだまだ勉強中ですが、この機会を通して弾き方(姿勢)にも興味を持ってくださる方が増えれば嬉しいなと思います。
さて!
第一回の今回はギタリストならみんな大好き(?)「Jimi Hendrix」の姿勢を分析していこうと思います!
参考にさせていただいた映像はYoutubeで公開されている「The Jimi Hendrix Experience Live Stockholm, Sweden, 1969 First Show」というライブ映像です。


横から見るとこんな感じ。
スタイルいいですね~!身長は180cm程あったみたいです。

ギターの位置はだいたいベルトラインよりちょっと下くらいでしょうか。

手も大きい!基本シェイクハンドでがっつりネックを握りこんでますね。ピッキングの仕方も少し癖があるように見えます。

独特な佇まいでインパクトのある、まさに史上最高のロックギタリスト!
第一印象は、、、めっちゃ猫背!!!
そんな彼の姿勢には大きな特徴が2つあります。
① 頭頸部前方突出
② 骨盤後傾位
ざっくりですが頭蓋骨、背骨(脊柱)、骨盤の位置を描いてみました。

人の体は端から端まで繋がっているので1カ所姿勢が変わるとバランスをとるため他の部位にも影響が出ます。
ジミヘンの場合、こんな感じの現象が起きています。
骨盤の後傾 → 腰椎後弯の増加 → 胸椎後弯の増加 → 頚椎前弯の増加 → 円背(猫背)になり頭頸部が前方突出する
これと同時にバランスを取るために膝と足部が曲がっています。
ちょっと専門的になってきましたが、誤解を恐れず言うとお年寄り(高齢者)のような姿勢になっています!笑
普段からこんな姿勢だったのでしょうか?
ぜひ一度みなさんもこのような姿勢で立ってギターを弾いてみてください。
慣れない姿勢だからということもありますが、めちゃくちゃしんどいです。。。
ジミヘンも相当首や腰や足に負担がかかっていたのではないかと思います。
こんな姿勢を続けていたら、例えばジミヘンが80歳まで生きていたら、腰の曲がった腰痛持ちのおじいちゃんになっていたかもしれませんね。(あくまで想像ですが笑)
しかし、ジミヘンの演奏シーンを見ていて体の硬さというか、ぎこちなさのようなものは一切感じませんでした。
常に全身でリズムを取り、演奏中エフェクターを踏むために移動することもありますがとても安定していてミスもなく、身体の動きも滑らかだと思いました。
彼にとってはバランスが取れた良い姿勢だったのでしょう。
身長が高いことも何か影響している可能性はありますね。
今回わかったことは
ジミヘンはおじいちゃんみたいな姿勢だったということです。笑
またこのことから言えることは、ギターを弾くのに正しい姿勢というものはないということです。
決まったスタイルはなく、自由だということです。
そして改めて思ったのが、見た目(姿勢)が音楽に与える影響というものもやはり大きいですね。
だってジミヘンがピシッと背筋を正してギターを弾いていても「コレジャナイ感」がすごいと思いませんか?
演奏、音色、弾き方、ファッション、姿勢、、、全て合わせて「ジミヘン」なんだ!ということです。
姿勢もギターヒーローの重要なファクターなのです。
目を閉じて音楽を聴いてもその人の姿が浮かんでくる、また音楽が聞こえなくてもその人を見れば音が聴こえてくる。
これがギターヒーローの絶対条件ですね!(異論は認めます)
いかがでしょうか?
これを機に自分の好きなアーティストの姿勢も意識してみてください!
きっと何か新しい気付きがあるはずです。
それではまた次回!