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WATER! - 『Sugar なキモチ 第32回』

2019-05-10

テーマ:Sugarなキモチ

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私が歌のレッスンをしている生徒さんが「今までで1番良い声が出ています!!」と興奮している様子を見て、たまらなく嬉しいSugarです。

私がこんなに嬉しい気持ちになるのなら、ヘレン・ケラーが物に名前がある事に気付き、指文字の“WATER“を理解した時のアン・サリバンはどれだけ嬉しかったのだろう...と想像します。

『奇跡の人』の物語を知ったのは子供の頃でした。視覚と聴覚に複数の障害を持っていた少女に、名前という概念を伝えることに成功した井戸のシーンに激しく感動した記憶が鮮明に残っています。

(Wikipediaより画像引用)

大人になった今わかることは、この『奇跡の人』の原題が”The Miracle Worker”であり、それはヘレンの家庭教師であったアン・サリバンのことを指していたことです。ヘレンももちろん奇跡の体現者ですが、その彼女に寄り添ったアン・サリバンが起こしたMiracleだったのです。

「全力を尽くし、結果を待つ」と彼女が語った言葉が残っているように、ヘレンに対し悪戦苦闘しながらもあらゆる方法で向き合った彼女の姿勢に、今とても勇気付けられます。

講師として生徒さんにいつも伝えたいのは、歌は喉だけで歌うのではなく全身で、特に下半身にあるインナーマッスルに支えられて歌うのだということです。呼吸をしたり、地球の重力・重みに耐えて生きる為のこの筋力が、歌うことにもとても重要な役割を果たしています。
しかし、下半身が歌に関係していることを感覚として理解するのは難しく、どうやってそれを伝えればいいか迷っていました。

声がなかなか前に出ない20代の男の子を指導している時です。
今までにも重心を下げ、インナーマッスルに力が入っていることを意識するために、ベースなどの重たい楽器をぶら下げたまま歌う練習をしていたのですが、他の人にみられるような効果が彼にはなかなか出ませんでした。それは、彼が腕や肩の力だけでその重量を十分に持ち上げられるだけの筋力を持ち合わせているからだと、ある時ハッと気付き、もっと重たいアンプを思い切って持ってもらいました。

その時、本人も思いもしない声が出たのか「先生、自分史上初めての声です!今までで1番良い声が出ています!!」と言ってくれたのです。自分の体に起きた変化をしっかり観察してもらい、それ以後の彼の声は劇的に力強いものになりました。彼の中で、”体で歌う“という新しい概念がはっきりと生まれた瞬間が遂に訪れたのでした。

その時のベースアンプ

必ず伝わるはずだと信じ抜くことが“WATER”の瞬間に立ち会う唯一の道だと思います。
私も生徒さんにとっての“The Miracle Worker”であれるように、あらゆる方法を尽くしたいと思います。

Sugar

シンガーソングライター、コラムニスト、ボーカル講師、パン作り講師、京都の町のイベントプロデュースに携わるなど、現在活動は多岐にわたる。慶應義塾大学在学時から活動し、TV番組等にも出演。2017年秋からはSugar.songwriterとして京都を中心とした音楽活動を開始。大の愛犬家。2018年には日韓国際結婚。
website https://sugarmusic.theblog.me
instagram sugar.songwriter

 
 
 
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