こんにちは
sukuta takafumi(@sukutakafumi)です。
Twitter: https://twitter.com/sukutakafumi
本日はRockmanのXPRというラック式のエフェクターを紹介いたします。
今回もYoutubeでトーク動画を作成しました。チャンネル登録いただけますと、嬉しいです。
RockmanはBOSTONのギターリストであるTom Scholz(トム・ショルツ)が開発したブランドです。
現在は残念ながら、買収されRockmanというブランドは存在はしません。
80年代、90年代に活躍したエフェクターですが、現在でもその特徴的なサウンドにはファンが多く、 日本ではB'zのギターリストの松本孝弘さんが使用していたことで有名です。
○ Rockmanの特徴
- ミドルに特徴があり何もしなくても鼻が少し詰まったようなサウンド
このRockmanのミドルの出方が好きな方はすごいハマると思います。
また、このミドルはアンプから出てくるようなミドルではなく、エフェクトなどで加工された後のサウンドでRockmanでしか出せないサウンドです。 - タイトでギターに必要な部分のみを再生してくれるようなイメージです。
低域は現代のアンプのような重厚なサウンドは出ないですが、必要性もそこまで感じることもなくMuteでコードを刻むと気持ちの良いサウンドが得られます。 - 歪みの質感が大粒でザラザラしてる。
聴くとザラザラしてるようなサウンドで機械的にも聴こえなくないのですが、弾いてみるとスムーズでむしろ弾きやすいです。
○ XPRの機能
XPRはマルチエフェクターの様な印象で、以下のセクションに分かれています。
- コンプレッサー
- プリディストーションイコライザー
- クリーン・ディストーションレンジ
- エフェクトループ
- ステレオコーラス
- ステレオエコー・リバーブ
- 出力イコライザー、ボリューム
○ XPRのサウンドの作り方
コンプレッサーと、ディストーションレンジで、歪みの深さやサステインを決め、イコライザーで補正し歪みサウンドを決定します。
またクリーンサウンドに設定、ステレオコーラスエコー、リバーブをかけるとB'zのRUNで聴ける様なクリーンサウンドがまんま飛び出してきます。
ですが、基本的にエコー・リバーブはおまけの様な雰囲気で、他のユニット使った方が良い気もします。
エコーは、タイムがすごい短くプレートや、ショートディレィの様なイメージです。
おそらくRockmanやXPRを買う人はB'zの松本さんのサウンドを出したいとイメージして買う方が多いかと思われますが、XPRに関しては大方似た様なキャラクターのサウンドは出ますが、全く同じサウンドを得られると期待はしない方が良いかと思います。
○ SustainorやDistortion Generatorとの違い
同時期に三機種を所有したことがないため、はっきりと言うことは出来ませんが、Distortion Generatorはエフェクターのような歪みサウンドで、音のオープン具合が狭いイメージです。
これがSustainorになると逆にすごい音がオープンになります。
ですが、サラッと弾いてイメージするRockmanのミドルサウンドを簡単に出せるのはDistortion Generatorだと思います。
Sustainorだと音がオープンで弾いていて気持ちが良いのですが、Distortion Generatorよりミドルが弱く感じ、イコライザーが別に欲しくなります。
これがXPRになると、両者の美味しいとこどりができ、サウンドもオーディオライクになりもう一つレベルが変わる様なイメージです。
○ 筆者総評
XPRは現代においても非常に面白いサウンドが得られます。
また面白いだけでなく、弾き手次第で弾き手の温度に呼応してくれるため非常に音楽的でもあるなと思いました。
Rockmanは誰が弾いても、どのギターでも同じ音がすると言われますが、そうでもないかなと思います。
全ては弾き手次第だなと改めて思いました。
また設定はギターや弾き手によって非常に変わるため、必ず自身の耳と手で設定をした方が良いと思います。
XPRはB'zの松本さんのイメージが非常に強いですが、松本さんのファンだけでなくそれ以外のギターリストも触ってみると面白いと思います。
▼レビュー動画では以下の機材を使用してます。
ギター:Kanji Guitar レスポールタイプ (https://twitter.com/KanjiKawabata)
エフェクター:Rockman XPR
スピーカーシミュレーター:Two notes
また私、sukuta takafumiはレビュー動画、記事作成のため、機材をお貸しいただけるメーカーさん、個人ビルダーの方問わず募集しております。
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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