
配信者やクリエイターの間で定番の人気デバイスである Elgato (エルガト) の 『Stream Deck (ストリームデック)』。アプリの起動やシーンの切り替えなど様々な動作をボタン1つで実現できる便利なアイテムですが、「種類が多くてどれを選べばいいか分からない」と迷うこともあるかと思います。
今回は、定番の 「Stream Deck MK.2」 やダイヤル付きの 「Stream Deck +」 など、現行モデルのスペック比較とそれぞれの特徴をまとめ、失敗しない選び方を整理しました。ぜひ購入前の参考にしてみてください!
1. Stream Deckとは?何ができる?
Stream Deckとは、PC上の様々な動作を1つのボタンで実現できる、非常に便利なアイテムです。
例えば、配信中にカメラの映像からゲーム画面に切り替えたい時、いちいちOBSを開いてシーンの切り替えをするのは手間ですよね。配信を見ている人たちを待たせてしまうことになりますし、マウスを動かしてクリックする動作そのものを面倒に感じる方も多いはず。
そんな時に、Stream Deckがあればボタン1つで瞬時に画面を切り替えることができます。
■ 具体的な活用方法 (用途別の動作例)
配信・ゲーム実況での動作例
- OBS Studioのシーン切替 (ゲーム画面⇔雑談画面)
- 咳やくしゃみが配信に載るのを防ぐためのマイクミュート
- 配信を盛り上げる効果音やBGMの再生
- チャット欄への固定アナウンスの(SNSリンク等)の自動連投
クリエイティブ制作
- 「Ctrl+Alt+S」などの複雑なショートカットのワンタップ化
- カット(レーザーツール)⇔選択ツールのノータイム切替
- よく使うエフェクトやトランジションの自動適用マクロ
- イラスト制作時のブラシサイズや不透明度調整
ビジネス・普段使いでの動作例
- 朝の仕事開始時によく使うWEBサイトや社内ツールの一発同時起動
- リモート会議ソフト(Zoom/Teams)での「挙手」「ミュート」「画面共有」
- 「お世話になっております」などの良く使う定型文のワンタップ入力
- PC全体の音量調整や、マイクの物理的ミュート
また、他のElgato製品と組み合わせることで真価を発揮します。
マイク (Waveシリーズ)
専用ミキサーソフト「Wave Link」と完璧に連動。特に「Stream Deck +」のコントロールノブを使えば、ゲーム音やBGM、Discordの音量を手元で直感的にミキシングできます。
照明 (Key Light)
Wi-Fi対応ライトの電源ON/OFF、明るさ、色温度の微調整に対応。画面を開かずに配信中の顔映りをベストに保てます。
USBカメラ (Facecamシリーズ)
管理ソフト「Camera Hub」をコントロールし、ズームイン・ズームアウトや、コントラスト・露出の微調整、お気に入りのアングル登録がキー1つで発動します。
2. 現行8モデル スペック・基本仕様の徹底比較
【比較表】
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | Stream Deck + XL | Stream Deck + | Stream Deck XL | Stream Deck Scissor Keys | Stream Deck | Stream Deck Neo | Stream Deck Mini | Stream Deck Pedal |
| カラー | - | ブラック / ホワイト | - | - | ブラック / ホワイト | ブラック / ホワイト | - | - |
| コントロールキー | 36 | 8 | 32 | 15 | 15 | 8 | 6 | 3 (ペダル) |
| キータイプ | クラシック | クラシック | クラシック | シザーキー | クラシック | クラシック | クラシック | - |
| コントロールノブ | 6 | 4 | - | - | - | - | - | - |
| 液晶パネル | 〇 | 〇 | - | - | - | 〇 | - | - |
| スタンド | 一体型 | 一体型 | 取り外し | 取り外し | 取り外し | 一体型 | 一体型 | - |
| 重量 | 1,085 g | 465g | 690 g | 270 g | 270 g | 210g | 160 g | 960 g |
| サイズ | 205 × 147 × 175 mm | 140 × 138 × 110 mm | 34 × 182 × 112 mm | 118 × 84 × 25 mm | 118 × 84 × 25 mm | 107 × 78 × 26 mm | 84 × 60 × 58 mm | 244 × 175 × 49 mm |
| 付属ケーブル | 1.5 m | 1.5 m | 1.5 m | 1.5 m | 1.5 m | 0.9 m | 1.5 m | 2.5 m |
| 接続端子 | USB 3.0 Type-C | USB 3.0 Type-C | USB 3.0 Type-C | USB 2.0 Type-C | USB 2.0 Type-C | USB 2.0 Type-C | USB 2.0 Type-C | USB 2.0 Type-C |
| 対応OS | Windows, macOS | Windows, macOS | Windows, macOS | Windows, macOS | Windows, macOS | Windows, macOS | Windows, macOS | Windows, macOS |
| アクセサリー | ・ Network Dock | ・ Network Dock ・ USB HUB ・ XLR Dock |
・ Network Dock | ・ Network Dock | ・ Network Dock | ・ Network Dock | ・ Network Dock | ・ Network Dock (DHCPのみ対応) |
※最新の動作環境については各メーカー商品ページをご確認ください。
3. 各機種の特徴とおすすめの人
Stream Deck MK.2
【定番】 迷ったらこれ!あらゆるPC作業を効率化するスタンダードモデル
Elgato Stream Deckの顔とも言える、15個のキーを搭載した標準モデル。配信やゲームはもちろん、動画編集やDAWでのミックス作業など、あらゆるPC作業全般を効率化します。フォルダー機能を使うことで、ページを切り替えて実質無限にキーを登録可能。コンパクトなサイズ感ながら、スペック以上の高い満足度を誇る大定番です。
おすすめ
左手デバイスの初心者、ゲーム配信・実況、普段のPC作業(Excelやブラウザ操作)を効率化したい人
Stream Deck XL
【サウンドハウス人気1位】膨大なショートカットを一括管理できるプロ仕様
15キーのMK.2じゃ全然足りない、というユーザー向けの上位モデル。Stream Deckシリーズで、サウンドハウス人気No.1がこの『XL』です。ボタン数が32個と圧倒的に多いため、ページを切り替える手間なく、膨大な数のショートカット、マクロ、音源の切り替え(キースイッチ)を1画面にすべて配置できます。
おすすめ
多くのプラグインや音源を扱う音楽制作(DTM)ユーザー、動画編集者(Premiere/DaVinci等)、多数のシーンを一瞬で切り替えたいストリーマー
Stream Deck +
【直感的な音声コントロール】 ダイヤルとタッチパネルを搭載した次世代モデル
コントロールキーが8個に減った代わりに、4つのノブと細長いタッチパネルが搭載された画期的なモデル。最大の特徴は、『+シリーズ』にのみ搭載されているノブ。ゲーム音、Discordの通話音、BGMの音量を、ノブをひねるだけで直感的にコントロール可能です。また、ページをめくるようにタッチパネルをスワイプして操作を切り替えることもできます。
おすすめ
配信中の音量バランス(ミキシング)を手元で細かく調整したいストリーマー、PC全体の音量や動画のタイムラインを直感的に操作したいクリエイター
Stream Deck + XL
【最新のフラッグシップモデル】 多機能ボタンと物理ダイヤルを融合した究極の一台
XL以上のボタン数と、+のダイヤル&タッチパネルの利便性を一つに融合させた、現行のフラッグシップモデルです。ショートカットのワンタップ起動と、音量やエフェクトの無段階調整がすべて1台のトップパネルで完結。デスクの上に機材を複数並べる必要がなくなり、作業環境を劇的にスマート化します。
おすすめ
機材に一切の妥協をしたくないプロ、膨大なプラグインと音量ミキシングを同時に処理したい配信者やクリエイター
Stream Deck Scissor Keys
【洗練された打鍵感】 タイピングの快適性を追求したパンタグラフ式モデル
従来のコントロールキーとは異なり、ノートPCのような浅く心地よい打鍵感を持つ「シザースイッチ(パンタグラフ式)」をキー構造に採用したモデルです。ボタンをカチッとしっかり押し込む感覚が好みの方や、キーボードのタイピング感覚を崩さずにブラインドタッチで操作したい方に最適。液晶ディスプレイによる視認性の高さはそのままに、実用的な押し心地を追求しています。
おすすめ
ノートパソコンの打鍵感が好みの方、ダイヤルやパネルを必要としない方
Stream Deck Mini
【ミニマル&コンパクト】 デスクのスペースを圧迫しない省スペースモデル
コントロールキーを6個に凝縮した、シリーズの中で最もコンパクトなモデルです。機能自体は上位機種と全く同じなので、フォルダー機能を使ってボタンの中にさらにアクションを格納していけば、6個以上の操作も問題なく実行可能。スペースが限られたデスクや、外出先への持ち運び用のサブ機としても優秀です。
おすすめ
予算を最小限に抑えてStream Deckを試してみたい方、デスクの上を極力ものを置きたくない方、特定のアクション(マイクミュート等)しか使わない方
Stream Deck Neo
【モダンデザイン】 オフィスや白デスク環境に美しく馴染むモデル
洗練されたデザインが特徴の最新エントリーモデルです。カスタマイズ可能な8つの液晶キーに加え、日付や現在のモードを表示できる「InfoBar(インフォバー)」と、ページを切り替えるためのタッチセンサーを左右に搭載。これまでのガジェット感とは一線を画す、オフィスやインテリアにも馴染む美しいデザインです。
おすすめ
デザインにこだわりたい方、普段のPC作業(WEBブラウジングやビジネスツール操作)をスマートに効率化したい方
Stream Deck Pedal
【ハンズフリー操作】 両手を止めずに足元でタスクを実行できる3フットペダル
足元でPCを操作するための、3つのタフなペダルを備えたユニークなモデルです。ゲームのプレイ中や、楽器の演奏中など、両手がタイピングやマウス操作で完全に塞がっている瞬間でも、足で踏むだけで指定のアクションを実行可能。手の動きを止めずに、裏で別の作業を動かすことができます。
おすすめ
ゲームのボイスチャット(Discord)のミュートを足元で切り替えたいゲーマー、ギターやキーボードを演奏しながら「録音のスタート/ストップ」を操作したい音楽系ユーザー
【補足】 アクセサリー
・ XLR Dock MK.2 for Stream Deck +
→ 「Stream Deck +」の背面にカチッと合体させられる、オーディオインターフェース基盤です。デスクの場所を取らずにマイク(XLR端子)を接続できるようになり、Wave Linkソフトとの連携でコンパクトなオーディオ環境が完成します。
・ Network Dock for Stream Deck
→ 「ネットワーク(有線LAN)」経由でPCに接続するための拡張ドックです。オフィス内の別室、スタジオの副調整室(サブコン)、あるいはイベント会場のオペレート席など、PC本体からどれだけ物理的に離れた場所であっても、LANケーブル1本で繋がっていれば手元でPCを遠隔コントロールできるようになります。
・ USB HUB
→ PCのUSBポートを圧迫しがちなElgato製品(マイク、ライト、カメラ等)をまとめて接続できる、電力供給の安定した純正USBハブです。デバイスの認識エラーや電力不足による瞬断を防ぎます。
・ USB 3.2 C to C cable
→ Stream Deckのポテンシャルを100%引き出す、高速データ転送と安定した給電に対応した高品質なType-C to Cケーブルです。
4. 迷ったらここを見る!失敗しない選び方
ここまで全機種の特徴を見てきましたが、「まだ自分に合う1台が決められない…」という方は、以下の3つの基準で選んでみてください!
① 「ボタンの数」で選ぶ(作業のボリュームで決める)
登録したいショートカットや操作がどれくらいあるかで選びます。
- 「まずは定番から始めたい」「普段のPC作業の効率化がメイン」
- 15個のキーでバランスが良く、フォルダー機能で無限に拡張できる Stream Deck MK.2 がおすすめです。
- 「DTMや動画編集で、とにかく大量のショートカットを並べたい」
- ページ切り替えのタイムラグをゼロにできる32キーの Stream Deck XL がおすすめ。サウンドハウスでも大人気のモデルです。
- 「特定の操作(マイクミュートや画面切替)しか使わない」
- 省スペースで予算も抑えられる6キーの Stream Deck Mini や、スマートな8キーの Stream Deck Neo がおすすめです。
② 「操作のしやすさ(物理コントロール)」で選ぶ
ボタンを押すだけでなく、「音量」や「タイムライン」の微調整を直感的に行いたいかで決めます。
- 「ゲーム音やBGM、Discordの音量を手元でひねって調整したい」
- 4つの物理ダイヤル(つまみ)とタッチパネルを搭載した Stream Deck + を選べば、オーディオミキサー感覚で快適に操作できます。
- 「ダイヤル操作も欲しいし、ショートカットボタンも大量に欲しい」
- 現行最強のフラッグシップモデル Stream Deck + XL なら、妥協のない完璧な環境が手に入ります。
- 「キーボードのようなノートPCらしい打鍵感、確実なクリック感がほしい」
- 液晶キーとシザースイッチが融合した Stream Deck Scissor Keys がおすすめです。
③ おすすめのセット買い
Stream Deck + / XLR Dock MK.2
Stream Deck +の背面に、インターフェースのXLR Dock MK.2をカチッと合体させる省スペースな組み合わせ。デスク上の配線を増やさずに、「SHURE / SM7dB」や「audio technical / AT2020」などの定番配信マイクを接続できるようになります。
Stream Deck Neo / Key Light Neo
洗練されたホワイトデザインのNeoシリーズで統一する組み合わせ。Stream Deck Neoのボタンをポチッと押すだけで、連動させたLED照明Key Light Neoの電源ON・OFFや、明るさ・色温度の微調整はKey Light Neo本体のダイヤルを回すだけで直感的にコントロールできます。Web会議や動画配信での見栄えをスマートに改善したい方におすすめです。
Stream Deckは、配信のクオリティを上げるだけでなく、動画編集や音楽制作(DTM)、日々のPC作業の時間を劇的に短縮してくれる画期的なデバイスです。
「設定が難しそう…」と思うかもしれませんが、専用の無料アプリを使って直感的にアイコンを配置していくだけなので、初めての方でも驚くほど簡単にセットアップできます。画面をポチポチ操作するストレスから解放され、手元で流れるように作業が進む快適さを、ぜひあなたのデスクでも体感してみてください!
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