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    ヘッドセットマイク、どれを選ぶ? No.2

    2010/08/03

    ■COUNTRYMAN「ヘッドセットマイク


    指向性の選択
     ヘッドセットマイクは使用する環境に応じて、通常、単一または無指向性のカプセルを選択します。使用環境に関して押さえておきたいポイントは、スピーカーの位置、フィードバックを抑える機材がPAに導入されているか、周囲の音圧レベルの3点です。専属のエンジニアがおらず、ボランティアを募ってPAを依頼するような時は、無指向性カプセルの方が良いとされています。「無指向性のカプセルはハンドリングノイズや湿度にも強いので、できれば無指向性のカプセルを使った方が良いですね。」DPA社のモルテン・ステーブ氏はこのようにアドバイスしています。「単一指向性の方が、フィードバックし始める限界までゲインを上げる事が出来るのですが、常に正しい位置にマイクが向いている必要があります。」 単一指向性のカプセルはフィードバックに強く、高いゲインが得られることから、高い音圧レベルが必要な場合や、スピーカーの位置が悪くてハウリングを起こしやすい時に使うと良い、という声もありますが、音源に対して正しく向けられていないと、音をうまく拾うことができない事があります。無指向性はその点を気にする必要がなく、プロのエンジニアでなくても、簡単に扱う事が出来ると言われています。
    「無指向性マイクはとてもナチュラルで、フラットな周波数特性を持っているので、単一指向性より扱いやすいと思います。ヘッドセットマイクの場合、ラベリアマイクと比べると10dB-12dB、ヘッドルームにゆとりがあるので、教会に限らず、様々な環境に柔軟に対応する事が出来るのです。」カントリーマン氏もこのように語っています。
     ただ無指向性がいつもベストな選択肢かと言うと、そうではありません。「単一指向性の場合、無指向性に比べて更に3-6dBヘッドルームに余裕があるので、フロアモニターを使用している場合でも、牧師達にとって大切な言葉に輪郭を持たせることができます。しかし、感度が高すぎる為に風やケーブルの擦れ音などの雑音を拾いやすく、しかも口元から逸れてしまうと、低音が失われ、物足りない音質となってしまいます。また、全方向からの音のかぶりを均一に防ぐ事が出来るわけではありません。結論として、単一指向性のマイクを使う場合は、設置されているスピーカーに対してマイクがどの方向を向くかを、事前に確認しておくと良いでしょう。」
     教会でヘッドセットマイクを使用する際、スピーカーの配置は重要なポイントとなります。フィードバックへの配慮に欠けたPAシステムでは、いかなるマイクであっても、ハウリングを起こしやすく、牧師達の自由な動きを束縛するからです。単一指向性カプセルの使用でフィードバックに対応することもできますが、完全な解決にはなりません。しかし、ラベリアマイクを使用するのに慣れた牧師であれば、必要以上にフィードバックの問題を心配する必要はないかもしれません。通常、ヘッドセットマイクはラベリアマイクに比べて音源、つまり口元に近く、フィードバックする前に充分なゲインを得ることが出来るからです。ラベリアでは取り付け方が悪いとすぐにフィードバックの原因となります。
     ステーブ氏は以下のように語っています。「結論として、フラットな周波数特性を持つ良いPAシステムと、高品質なマイクがあれば、フィードバックに悩まされることなく、より高いゲインを得ることが出来るということです。フィードバックが気になる場合は、PAにパラメトリックイコライザーを導入して、無指向性のヘッドセットマイクを試してみてください。大体の場合は、これでフィードバックの問題を解決することができます。


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