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ダイレクトスイッチの配線について

2025-08-02

Theme:Guitars

こんにちは。
最近冷やし中華にハマっている者です。
冷やし中華って一人分作るのが面倒なイメージだったので、昨年までは年に一回お店で食べるか食べないかくらいのものだったのですが、最近は暑い日が続きますし、どうしても食べたくなって作ってみたらとっても美味しいじゃないですか!!
イロイロな具材で作れて楽しいし、作るのも意外と手間だと感じなかったのでハマっている訳なんです。
そしてあることに気がついた私。
「冷やし中華は冷やせば冷やすほど美味しい!!」
体に良いか悪いかは別にして、キンキンに冷えた冷やし中華は実に美味しいのです!!
ってことでキンキンの限界に挑戦すべく、休日に朝から冷やし中華を作り、ガッツリ冷蔵庫で冷しその後冷凍庫で固まる手前まで冷して食してみました。
結果はなんと!!冷たすぎて味がよくわかりませんでした。
ん〜やっぱり、なんでもやりすぎは良くありませんね。
その失敗を踏まえて、麺とタレだけキンキンにして常温の具材を乗せて食べてみると、凄く美味しかったりして、ん〜じつに不思議です。
作るたびにイロイロな発見があって当分は熱が冷めそうにありません。

さて今回はダイレクトスイッチの配線についての内容となっております。
ダイレクトスイッチと言えば80年代ヘビーメタル系のギターでは定番の改造でしたが、近頃はあまり見なくなった印象です。
ご存じ無い方にダイレクトスイッチの機能についてについて説明致しますと、【ボリュームをバイパスしてPUの信号を出力する。】それだけです!!
なんともマッチョで男らしい機能ですよね。
厳密にいうとボリュームに付随したトーン回路もバイパスするので、一概にボリュームをバイパスという表現は適切でないかもしれませんが、イメージ的にはそんな感じです。
数年前にはダイレクトスイッチの改良版のようなリアダイレクトスイッチも一部界隈で流行しましたが、これも最近ではあまり見かけなくなった印象ですね。
まぁボリュームをバイパスするだけのスイッチですので、タップなどに比べたら汎用性は低いのかなぁ?といった感じですが、個人的には結構好きな機能です。
これから配線をいじってみたいなという方にも、スイッチの構造などを理解するのに良いかなと思いますので、最後まで読んでいただければ幸いです。

○ スイッチの仕組み

ダイレクトスイッチっていうのは、ボリュームをバイパスするだけなんですよ。
と言われても配線ビギナーの方は何が何やらだと思いますので、まずバイパスするのに必要なスイッチについてです。
一言にスイッチと言っても沢山の種類があり、見た目が同じでも機能が異なるものなんかも存在します。
ですので、ここでは多くのメーカーでダイレクトスイッチに使用されているスイッチ、ミニトグルスイッチについて説明させて頂きます。
基本的にダイレクトスイッチでは下記の商品のようなon-onミニトグルスイッチを使用します。

ESP ( イーエスピー ) / MINI SW ON-ON Black Nickel

ESP ( イーエスピー ) / MINI SW ON-ON Black Nickel

これは端子が6本で2回路2接点のスイッチになっています。
ギター関連だと6Pin on-onミニトグルスイッチと表示されていることが多いですが、一般的には2極双投やDTDPと表示されていることの方が多いです。
呼び方が異なるだけで機能的にはどれも同じですので、パーツ選びの際に参考にしてください。
急にon-onミニトグルだの2極双投だの言われても意味が分からないと思いますので、構造について図で見てみましょう。

こんな感じでスイッチの2.5番端子がコモン端子となっていて、レバーを動かすと2つのコモン端子が同時に動いて上か下にくっつく仕組みになっています。
ですが、これでもちょっとわかりづらいと思いますので、こちら

これでだいぶわかりやすくなったのではないかと思います。
要はレバーを倒した方向と逆の端子が真ん中の端子とつながるといった感じですね。

○ ダイレクトスイッチ配線の仕組み

使用するスイッチについてはご理解いただけたかと思いますので、次はダイレクトスイッチ配線の仕組みについてです。
on-onミニトグルを使ってボリュームをバイパスすると以下のようになります。

こんな具合でスイッチを使って、電気が上の道を通るか下の道を通るかを決めているだけなんです。
とっても単純ですよね。
実際に配線するスイッチ部分の図がこちら

これでレバーを下方向に倒したときはセレクターからの信号がボリュームポットを経由して出力されて、上方向に倒したときはスイッチの繋がっている部分を電気が通って出力される。
つまりボリュームポットをバイパスするわけです。
思わず笑いが出るくらい簡単ですね。
こんな感じでダイレクトスイッチは配線されています。

〇 ダイレクトスイッチの配線

こちらはおまけみたいなものですが、実際に配線をするとどんな感じになるのかやってみました。
実際に配線すると配線材の取り回しだったり、コールドをグランドのどの部分に落とすかだったり、色々あるかと思いますので、少しでも参考になればと思います。
前回のブログで紹介したものを使用します。

ダイレクトスイッチの配線後がこちらです。

今回はジャック、セレクター部分の一芯線のホットを延長して配線を行いましたので、収縮チューブ多めで見た目的にはあまり良くないですが、こんな感じになるのね、くらいの感覚で見ていただければと思います。

〇で囲っている部分が延長した部分です。
この部分はイチから配線材を用意するより延長した方が手間が少ないので、見た目を気にしないのであればこっちの方が楽でいいんじゃないかなと思います。

スイッチのバイパス部分の配線は私自身あまりこだわりがないので、ダイオードの足を適当につけています。
この部分はつながっていれば良いのでリード線を短く切ったものなど、なんでも大丈夫です。

スイッチ部分の配線は、配線材を端子の前後につけると配線材どうしが干渉しないで作業しやすいです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
ダイレクト配線については弊社のホームページに同じ内容のものが乗っていますのでわざわざブログにしたところで感はあるんですけどね。

⇒ サウンドハウス虎の巻!「ギター改造講座(配線編)」

もう少し回路やスイッチの仕組みについて理解できた方が作業するときに楽しいんじゃないかなと思い、少し付け足す感じでブログにしてみました。
それはそうと、今回一番お伝えしたいことは皆さんも冷やし中華食べてくださいね!
夏はあっという間に終わっちゃいますよ!
それではまたサウンドハウススタッフブログで会いましょう。
さようなら。

keisuke noda

20歳でギタークラフトの専門学校に入学、卒業後は国内楽器メーカーに入社、国内のギター製造工場で組込み部として知識と腕を磨きました。ギター工場退社後は音楽関係とは異なる職に就きながらもミュージックスクールのサポートとして演奏や音響機器の取り扱い、イベントの設営などを行い積極的に音楽にかかわってきました。サウンドハウスでは主に出荷時の検品やピックアップ、ギター本体の配線、ネック周りの修理サポートも行っています。

ESP / MINI SW ON-ON Black Nickel

ESP

MINI SW ON-ON Black Nickel

¥1,680(incl. tax)

Mini switch, 6pin, on - on, black nickel

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