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楽器を傷つけない!ステッカーの綺麗な剥がし方

2025-10-31

Theme:sound&person, sound

ギターやベース、ペダルボードなどに、お気に入りのバンドロゴやブランドのステッカーを貼っている方は多いのではないでしょうか。

自分の楽器をカスタマイズして個性を出すのは、とても楽しい作業です。ライブ会場やイベントでもらったステッカーを貼ると、そのときの思い出が蘇ったりもしますよね。
しかし、いざ「元の状態に戻したい」と思ったとき、思ったように綺麗に剥がせず困った経験がある方も多いはずです。

ステッカーを無理に剥がすと、塗装面を傷つけたり、ベタベタとした糊跡が残ったりしてしまいます。特に、ラッカー塗装のようなデリケートな表面では取り返しのつかないダメージにつながることも。

シール跡が残ると見た目も悪くなる

この記事では、ステッカーをできるだけ綺麗に、そして安全に剥がす方法を順を追って紹介していきます。
また、今後ステッカーを貼る際に「跡が残りにくくする工夫」についても触れますので、最後までぜひ読んでみてください。

1. ドライヤーで温める

まず最も基本的な方法が「ドライヤーを使って温める」ことです。
ステッカーの粘着剤は、熱を加えることで柔らかくなり、剥がしやすくなります。
使うのは家庭用の普通のドライヤーで構いませんが、クルクルドライヤーのような縦長タイプが扱いやすく、作業性が良いです。

ノズル部分が細いので、ピンポイントで熱を当てられるのがポイントです。

ただし注意点もあります。
あまり長時間温風を当て続けると、塗装面をいためることがあります。
また、熱くなったステッカーを素手で触ると火傷する危険も。
「一気に剥がそう」とせず、少し温めては少し剥がす、というサイクルを何度か繰り返しましょう。
剥がす際は、爪や柔らかいプラスチック製のヘラなどを使うと安全です。

2. オレンジオイル・レモンオイルを使う

ドライヤーで温めながら剥がしても、糊が残ってしまうことがあります。そんなときに役立つのがオレンジオイルレモンオイルです。

Freedom Custom Guitar ( フリーダムカスタムギターリサーチ ) / SP-P-11 Lemon Oil

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HOWARD ( ハワード ) / Orange Oil

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オイルをステッカー跡に少量垂らし、数分ほど置いてから拭き取ると、粘着剤が柔らかくなりスルッと取れることがあります。
これらのオイルはラッカー塗装のようなデリケートな表面にも比較的安全です。

また、香りも爽やかで、作業後のベタつきも少ないのが嬉しいところ。
爪や柔らかいプラスチック製のヘラで軽くこすりながら、少しずつ丁寧に剥がしていくのがコツです。

なお、オイルを使った後は、必ず表面をしっかり拭き上げるようにしましょう。
油分が残るとホコリが付きやすくなるため、最後にポリッシュで仕上げるのがおすすめです。

KEN SMITH ( ケンスミス ) / PRO FORMULA POLISH 楽器用ポリッシュ

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3. ガムテープで残りを除去する

ステッカーの粘着跡がどうしても残ってしまった場合、布製のガムテープが強い味方になります。
ガムテープを、シール跡にペタペタと繰り返し当てていくと、粘着部分が少しずつ取れていきます。
この方法は単純ですが非常に効果的で、ドライヤーやオイルを使っても取れない微細な粘着跡を綺麗に仕上げることができます。

ただし注意点があります。
紙製のガムテープだと粘着力が弱くあまり粘着跡が取れません。
逆に粘着力の強すぎるガムテープを使うと、塗装まで一緒に剥がれてしまうことがあります。
特に経年劣化した塗装では要注意です。
必ず目立たない箇所で試してから、作業に移るようにしましょう。

やってはいけないこと

① 剥離剤を使う

市販の「シール剥がし剤」や「ラベルリムーバー」は確かに強力ですが、楽器には不向きです。
とくにラッカー塗装のギターでは、剥離剤の溶剤成分によって塗装そのものが溶けてしまう危険性があります。

どうしても使いたい場合は、ポリウレタン塗装などの強い塗膜であることを確認したうえで、目立たない箇所でテストしてからにしましょう。

② カッターや金属スクレーパーを使う

一見便利そうですが、刃物類でステッカーを剥がすのは厳禁です。
わずかな力加減のミスで塗装を傷つけるほか、手を切るなどの事故にもつながります。
どうしてもヘラを使いたい場合は、プラスチック製などの柔らかい素材を選びましょう。

ステッカードレスアップを長く楽しむために

せっかくお気に入りのステッカーを貼るなら、剥がすときのことも考えて貼るのがおすすめです。
いくつか簡単な工夫で、跡を残さず綺麗に楽しむことができます。

① 貼る前に下地を作る

ステッカーを直接貼るのではなく、マスキングテープや養生テープを下地として貼っておくと、後で剥がすのが格段に楽になります。
好きなステッカーをその上に貼り、下地ごとカットすれば、見た目も自然で実用的です。

② 繰り返し貼れるステッカーを選ぶ

最近では、再剥離タイプのステッカーや静電気で貼り付くタイプもあります。
ライブごとに気分で貼り替えたい方や、コレクション的に使いたい方は、そうしたタイプを選ぶと安心です。

③ 定期的に剥がす

長期間貼りっぱなしにしておくと、粘着剤が劣化し、剥がしにくくなります。
また、シールの形に沿って日焼け跡が残ってしまうこともあります。特に窓際に楽器を置いている場合は要注意です。
定期的に貼り替えることで、見た目も新鮮に保てます。

まとめ

ステッカーを貼るのは、楽器や機材に「自分らしさ」をプラスする楽しいカスタマイズのひとつです。
しかし、剥がし方を間違えると塗装を痛めたり、跡が残ったりしてせっかくの愛機を台無しにしてしまうことも。
今回紹介したように、

  • ドライヤーで温める
  • オレンジ/レモンオイルを使う
  • ガムテープで残りを取る

という3ステップを順番に行えば、ほとんどのステッカーは安全に綺麗に剥がすことができます。
また、「貼る段階」で少し工夫をしておくと、将来的にメンテナンスがぐっと楽になります。
ぜひお試しあれ!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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kouhei

千葉県出身。ギタリスト兼ベーシストとしてロックを中心に様々なジャンルを演奏するマルチプレイヤー。またDTMにも精通しており、ドラムプログラミングやBGM制作、カラオケ音源制作なども手掛ける。
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