RCA 44BXを忠実に再現した現代版リボンマイク。
双指向性で豊かな低域・中域と柔らかい高域でビンテージ感ある暖かい音が特徴のこちらの製品を試していきたいと思います。
見た目のカッコよさと重量感。

初めてのリボンマイクなので、扱い方が不安だったのですが、48Vが流れているプリアンプでも大丈夫とのこと、風に弱いとのことなので、エアコンの風が当たらないよう保管時は付属のカバーをかけておく必要があります。
重量があるので、しっかりとしたスタンドを使用することをお勧めします。
サックス
まず最初は、サックスを収録してみます。
ゲインが低いので、Warm Lifterを使用してハイブーストを入れています。
本来のWA-44の音質よりサックスの輪郭が聞こえるようになります。
中域が甘く聞こえてとてもいいです。
耳障りなところはなく、特にビブラートをかけた時の倍音が心地よいです。
接近効果が強いので、狙った音質があれば、マイクの位置で調整することができます。
グランドピアノ
ピアノのアンビとして収録したものです。
反響版の音が跳ね返る位置を狙いました。
ピアノが古いのでパワフルな印象ですが、中域が柔らかく取れるので、ステレオマイクと合わせた時にいい役割になります。
パーカッション
コンデンサーで録ると硬くなりがちな音も馴染みのいいバランスになってくれます。
もしかしたら、もう少し10cmマイクから離すと良かったかもしれません。
ドラム
こちらはゲインが大きそうなので、Warm Lifterは使用しておりません。
キックのヘッドの音とシンバルのグワンとうねる音が上手く録れました。
キックの上あたりからスネアを狙うマイキングも好きなのですが、ライドシンバルの低域が思ったよりも入ってしまったため今回は掲載していませんが、ヒップホップなどの少しクランチさせた音作りにはかなり合いそうでした。
正直アンビに立てるマイクにこだわりがなかったのですが、WA-44は全体に混ぜた時に一気にスタジオの空気感がプラスさてれて、自分のスタジオのカラーをより出せる製品だと思いました。
scary pocketsやvulfpeckのスタジオの空気感を混ぜる音像が好きな自分としては早く導入したい商品です!
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