皆様、音作りは捗っていますでしょうか。
今回は、Positive Gridから登場した注目の新製品、「Spark PEDAL」をご紹介します!
Positive Gridといえば、人気のギターアンプ「Spark」シリーズ。そんなSparkが、なんとペダル型のマルチエフェクターになりました!
筆者自身、アプリの「BIAS FX」を長く使っており、Positive Gridのアンプサウンドには安心感すら覚えます。あのサウンドをそのまま大音量で使えるということで、さっそく見ていきましょう。

基本の特徴のおさらい
まずはSpark PEDALの機能を確認しておきましょう。
- アンプモデル: 33種(キャビネットシミュレーター ON/OFF 可能)
- エフェクト:43種
- ルーパー内蔵 (60秒)
- オンボードプリセット: 最大6つまで本体に保存可能
- 内蔵機能:チューナー搭載
- 豊富な出力対応: ギターアンプ、PAシステム、FRFRスピーカー、USBオーディオ出力
- 拡張性: エクスプレッションペダル入力、MIDI IN/OUT、Spark Control X接続対応
- Spark アプリ対応
今回、アンプシリーズの「Spark」からマルチエフェクターへと進化を遂げたことで、鍵となるのが「キャビネットシミュレーター ON/OFF 可能」ではないでしょうか。

↑本体中央の「VOL」ノブをダブルクリックすることで、キャビネットシミュレーターをオン/オフできます。
これまでのSparkシリーズは、アンプからスピーカーまでを含めて音作りが完結するモデリングアンプとして設計されており、スピーカーやヘッドホンからは、いわば「マイキングされた音」がそのまま出力されます。エフェクターからアンプ、キャビネットまでを含めた完成度の高いサウンドも、Sparkシリーズが高く評価されてきた理由のひとつです。
しかし今回マルチエフェクターになることで、「別のアンプに繋ぐ」というSparkシリーズとしては新たな挑戦になっています。ヘッドアンプまでのシミュレーターを内蔵し、キャビネットシミュレーターを個別に、かつ簡単にオン/オフ可能にした点は、プレイヤーの視点をよく理解しているPositive Gridならではの仕様だと思います。
コンパクトなボディに3つのフットスイッチ!

本体は非常に小型で軽量。コンパクトエフェクターと比べてもこのサイズ感です。適度な重さがあり、本体はずっしりとしている印象。表面の質感もSpark GOなどに似た高級感のある素材でした。


↑本体サイズは175mm × 104mm。重さは560gです。

↑ギグバッグのポケットに入れて持ち運んでみましたが、むしろ小さすぎて本当にマルチエフェクターが入っているのか心配になるレベルです。

↑本体裏にはラバー素材の滑り止めがついており、足でスイッチを操作しても滑ることはありませんでした。
3つのフットスイッチは、それぞれアサインされたプリセットの呼び出しが可能です。3プリセット×2バンクの合計6プリセットを本体に保存しておくことができます。
ここも個人的推しポイントです。
近年マルチエフェクターの小型化は飛ぶ鳥を落とす勢いで進んでいますが、フットスイッチが多くても2つのものが多いです。実際曲を演奏してみると、クリーン→バッキング→ソロなど、3つ目の音色が必要なことがとても多く、フットスイッチが2つのマルチエフェクターでは対応しきれないケースが出てきます。Spark PEDALではこのコンパクトなサイズを実現しながら、実用的な3スイッチを実現しているわけです。
Spark アプリを接続してみよう!
Sparkシリーズの特徴の一つと言えるエディットアプリ「Spark App」に、本機もしっかりと対応しています。今回は、ユーザー間で共有される100,000以上のプリセットライブラリ「ToneCloud」と、AIがテキストから音作りをするトーン生成機能「Spark AI」を使ってみました。
● 「ToneCloud」
ユーザーが作ったプリセットを共有し、実際に使うことができる機能です。Spark Appでは実際にそのプリセットを選ぶ前に試奏がしやすい点もオススメポイントです。
今回個人的に音作りの難易度が高かったバンド名で検索してみましたが、どちらのプリセットも完成度が高いです。この手軽さで(かつ無料で)このサウンドが入手でき、しかもエフェクターとして使えてしまうとは…恐ろしいです。


↑「なるほど、そういう設定だったのか」とすら思わせてくれるプリセットたち。
● 「Spark AI」
AIトーン生成は初めて使いました。アンプは徐々に増えてきていますが、AIによるトーン生成機能をエフェクターとして活用できる製品は、まだそれほど多くないのではないでしょうか。
まず、アプリ内が英語だったため英語で入力しようかと思いましたが、日本語で通じました。ただし音の解説は英語で返ってきますので、適宜翻訳サービスなどを使用してください。

↑音の解説とともに3つのプリセットを作成してくれます。
「▷」マークをタップすることで試奏できます。
感想としては、活用のしがいがあると感じました。今回テンポの速いリフのサウンドをリクエストしましたが、提案されたいずれのプリセットも歪みはややゲインが低め、また本来いらない空間系エフェクトがかかっていました。
ただ、これについては音についての注文を詳細に入れたり、使用するエフェクトを指定したりすることで精度が上がると思います。特にコピーバンドがメインの学生などには、まずここで音のポイントをつかんでもらい、その先はより理想を求めて設定を触る、という良い土台作りになりそうです。

↑ベース用のエフェクトも作ることができました。
まとめ
Positive Grid期待のニューフェイス「Spark PEDAL」、いかがでしょうか!
Spark GOやSpark NEOといった、プレイヤーの需要にダイレクトに応えてヒットしてきたPositive Gridですが、Spark PEDALもその期待に応える、さすがの仕上がりになっていると思います。エフェクトチェーンの自由さや高度なエフェクト切り替え機能はあえて持たず、手軽に高品質なサウンドをどこでも試せる、そしてその範囲がついにステージへと至るというSparkシリーズの着実な進化の系譜を強く感じることができました。
初めての1台に、コンパクトなボードの中核に、遠征のお供に、幅広いシーンで活躍する一台です。ぜひチェックしてみてください!
それではまた!







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