■ 目次
「憧れのヴィンテージマイクのサウンドを自分のスタジオで再現したい」
「録音した後に『やっぱり別のマイクで撮ればよかった…』と後悔したくない」
DTMやレコーディングに関わる人なら、誰もが一度は抱くそんな悩みを一挙に解決してくれるのが、Universal Audio(ユニバーサルオーディオ)のモデリングマイク「Sphere DLX」です。今回デモ機をお借りし、実際のヴォーカルや楽器のレコーディング、専用プラグインの各種機能をじっくり検証しました!
1. Universal Audio Sphere DLX とは?
Sphere DLXは、高精度なデュアルカプセル・コンデンサーマイクと専用プラグインを組み合わせることで、世界中の歴史的名機(Neumann U87、U49、RCA 77DXなどのリボンマイク、各種ダイナミックマイクまで)のサウンドを忠実に再現するモデリング・マイクシステムです。
単に「似た音にする」だけではなく、録音した後から指向性、軸(角度)、近接効果、さらには使用マイクの種類まで変更できるという、従来のレコーディングの常識を覆す画期的な仕様を備えています。
2. 実際に使って実感した!Sphere DLX 5つの注目ポイント
ポイント①:部屋のクセを抑える「IsoSphere」機能が秀逸

宅録やホームスタジオで最大の課題となるのが「部屋の音響特性(ルーム鳴り)」や「リフレクションフィルターによる音の変化」です。
Sphere DLXには、主要なリフレクションフィルターや収録環境に合わせた調整ができる「IsoSphere」機能が搭載されています。これにより、環境特有の不要な反射音や籠もり感を補正し、まるでドリームスタジオで録音したかのようなクリアで扱いやすい素材を収音することができます。
ポイント②:録音後でも指向性やマイク角度(Axis)を自由変更

通常のマイクでは、一度録音してしまったら指向性(単一指向性、無指向性、双指向性など)を変更することは不可能です。しかしSphere DLXなら、プラグイン上で後から自由に指向性を選択可能。さらに「AXIS(マイクの軸角度)」つまみを回すことで、オフマイク気味にセットしたような音色の変化まで再現できます。
ポイント③:「まず録って、後から選ぶ」ができる贅沢
一番驚いたのは、「同じテイクのままマイクモデルを切り替えて聞き比べができる」点です。ヴォーカルに歌ってもらった後で、現代的でクリアな「LD-87 Modern」にするか、ウォームで存在感のあるヴィンテージチューブ「LD-49K」にするか、渋いリボンマイクの「RB-77DX Satin」にするかといった比較がワンクリックで行えます。
ポイント④:圧倒的なコストパフォーマンス
Sphere DLXに収録されているマイクモデルには、実機で購入しようとすると1本で数百万円クラスのヴィンテージマイクやハイエンド機材が多数含まれています。Sphere DLX本体+プラグインの価格を考えると、コストパフォーマンスは群を抜いています。
ポイント⑤:デュアルカプセルによる高い拡張性

Sphere DLXはデュアルカプセル(ステレオ出力)設計になっており、マイク1本でのステレオ収録が可能です。さらに、2種類のマイクモデルを混ぜ合わせてオリジナルの音を作る「デュアルモード」や、Ocean Way StudiosやBill Putnamのマイクコレクション(追加拡張プラグイン)にも対応しています。
3. 音質の印象:実機やクローンマイクと比べてどうか?
NEUMANN U87をはじめ、他社製の87クローン・67クローン機、リボンマイクの復刻モデルなどを実際に触ってきた経験から見ても、Sphere DLXの音の色艶や質感の仕上がりは非常にハイレベルです。単体マイクとしての解像度やS/N比が非常に高いため、モデリングプラグインを通した際も実機特有の空気感や太さ、艶やかさがしっかりと再現されます。
4. 収録マイクモデルのインターフェース比較
Sphere DLXのプラグインでは、選択したマイクモデルごとに美しいグラフィックと専用パラメーターが呼び出されます。
※ 以下のタブを切り替えて、今回検証した各マイクモデルのUIと特性をインタラクティブにご確認いただけます。
Condenser Mic
LD-87 Modern
- サウンドキャラクター
- クリア、高解像度、万能、現代的
- おすすめ用途
- ボーカル、アコギ、ナレーション

Vintage Tube Mic
LD-49K
- サウンドキャラクター
- ウォーム、太さ、リッチ、滑らか
- おすすめ用途
- ボーカル、ジャズ、管弦楽器

Ribbon Mic
RB-77DX Satin
- サウンドキャラクター
- シルキー、粘り、角のない高域
- おすすめ用途
- 金管楽器、ギターアンプ、ラジオ声

5. まとめ:こんな人におすすめ!
- ホームスタジオや宅録でプロクオリティのヴォーカル/楽器を録りたい方
- 楽曲やジャンルに合わせて様々なマイクを使い分けたい方
- 録音後のミックス段階で柔軟に音色や指向性を調整したいエンジニア・プロデューサー
- 部屋の音響補正(リフレクションフィルター併用)をスマートに行いたい方
Universal Audio Sphere DLXは、単なる「便利なモデリングマイク」の枠を超え、ワークフローそのものを快適かつクリエイティブに変えてくれる一本です。マイク選びに迷っている方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか!







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