いまや日本を代表するヘヴィメタル・アーティストになったと言っても過言ではないBABYMETAL。
しかしながら、昨年2018年はBABYMETALにとって苦しい期間だったのではないでしょうか。2017年の暮れよりスクリーム、ダンス担当のYUIMETALが体調を崩し公演に不参加。2018年からは「ダークサイド」のストーリーと位置づけ(BABYMETALの楽曲・公演は「メタルレジスタンス」と呼ばれる一連のストーリー仕立てで演出される)、ビジュアルイメージを一新。衣装はそれまでのゴスロリ風のスカートを基調としたものから、フリフリ抑えめのワンピース+パンツのような衣装に。また体調不良のYUIMETALの穴を埋めるためにサポートダンサーが投入され、4人ないし7人のフォーメーションとなりました。ファンの間でも賛否が分かれた期間と言えます。
そんな中、同年10月、体調不良などを理由にYUIMETALが脱退。BABYMETALはSU-METAL、MOAMETALの2人体制として活動を続けることがアナウンスされました。
そして2019年に始まったのが「メタルレジスタンス」第8章。お披露目まで半年もの間、沈黙を保ったこの新章で、新体制BABYMETALはYUIMETALの脱退を跳ね退けるかのごとく衝撃的なスタートを切ります。
■ PA PA YA!!(feat. F.HERO)
「メタルレジスタンス」第8章 その最初の公演となった6月28日横浜アリーナでアナウンスされたのは、第8章では、「アベンジャーズ」と呼ばれる3人から公演ごとに日替わりで1人が選出されサポートダンサーを務めるというもの!
この「アベンジャーズ」のメンバーについては、公式では伏せられているのと、私以上に詳しい方がいると思うので詳細は省きます。それよりもベビメタファンとしては「3人体制のBABYMETAL」が復活したことが印象的な幕開けでした。
さて、ここまで前置きが長くなりましたが、新体制を鮮烈にスタートさせた今だからこそ、メタラー/非メタラー問わず聴いてほしいBABYMETAL楽曲を紹介します!
■ Distortion
2018年「ダークサイド」の開幕と同時に配信・公開された楽曲。モダンなサウンドとキャッチーなメロディが特徴のメタルコア風な楽曲で、新しいBABYMETALの方向性を提示するのにふさわしい楽曲だと感じます。10月に発売予定のアルバムに収録されるバージョンには、Alissa White-Gluz(Arch Enemy)が参加するとのことで、よりアグレッシブなサウンドに期待です。個人的にはライブの振り付きで見た方が、かわいさ大盛りトッピングされるのでおすすめ。
■ Elevator Girl
2019年5月に配信シングルとしてリリースされた楽曲。楽曲自体は2018年からライブで披露されていました。電子音楽風なアレンジを導入したとてもポップなナンバーです。同じような方向性の楽曲としてはこれまでも「ギミチョコ!!」や「あわだまフィーバー」などがありましたが、それらが「あどけないかわいさ」だとしたら「Elevator Girl」は「大人っぽさの中のかわいさ」という印象。この曲も、これからのBABYMETALの方向性を示す楽曲と言えるのではないでしょうか。
■ Shanti Shanti Shanti
インド風のオリエンタルなメロディが印象的な楽曲。メタルとインド風音階の相性の良さは周知の事実ですが、ここにかわいいをミックスするとここまで中毒的になるのかと思わされます。さらにワールドワイドに活動を押し進めるにあたって、こういった雰囲気の楽曲は強い武器になるのかなとも感じる1曲です。1分頃からの、手で仰ぐような振りをする推し(MOAMETAL)がかわい過ぎるんで全世界に見てもらいたい映像。
というわけで、「いまの」BABYMETALのおすすめ楽曲たちでした。
新しい楽曲たちは、以前よりもさらに幅が広がり、メタル要素もモダンなテイストが増えているように感じます。もしこの機会にBABYMETALを気に入ったという方がいたら、ぜひ以前の楽曲も聴いてみて、どのように進化しているのか感じてみてください!