はじめまして、BABY BABYというアコースティックユニットでギターを弾いているフジオカタクトと申します。
前回はピックの持ち方について書かせて頂き思っていたより沢山の人に「記事読んだよ!」って声をかけてもらえてとっても嬉しかったです!
これからもちょっとずつですが音楽がより楽しくなる話を共有していければと思います!

第2回目となる今回はストロークについてカラダの構造を踏まえてみていきたいと思います!
リズミカルで滑らかなストロークはギタリストにとって永遠の課題ですよね。
語られることの多いストロークですがよく耳にするのは、
「肘を支点にして、手首は柔らかく、肩の力を抜く」とか
「手を洗って水を切る時のように振る」
のような例えではないでしょうか。
実際動いている場所はどこか、肘なのか、手首なのか、、、意外と曖昧な表現だとは思いませんか?
肘を支点に動いている部分はどこでしょうか?
水を切る時、手の動きはどうなっているのでしょうか?
特にギター初心者は肘や手首の動きに目がいっているように思います。
実際、僕もギターを始めた頃はそうでした。ストロークをする時大事な働きをしているのが「前腕」と言われる部分です!
まずは前腕部の構造を見てみましょう!

肘から手首にかけての部分を「前腕」といいます。
ここには橈骨(指でいうと親指側に通っている骨)と、尺骨(こちらは小指側)という2本の骨から成り立っています。
そして、手のひらをクルクル回す時、この尺骨を軸にして橈骨がねじれるように移動します。
この動きを「回内」「回外」といいます。

ぜひ一度手首あたりを反対の手で握って、クルクル手首を回してみてください!尺骨を軸に橈骨が動いていていることがなんとなーくわかるかと思います。
手のひらが回転するように見えるのは、こういった関節の運動があるからなのです。この回内、回外の動きがストロークの際に生じる大切な動きになります!
ストロークで手を振るとき、肘を支点に前腕の回内外が生じています。よく「あの人は手首が柔らかい」と、ストロークの滑らかさにフォーカスした際に手首の柔軟さが重要視されやすいですが、肘や手首の脱力だけでストロークすることは不可能です!
しかしこの回内、回外の動きだけを意識し、強調してストロークしても意味はありません。
肘の動き、前腕の動き、手首の動きこの3点が滑らかに、連動して動く感覚を身につけてください。
ストロークがぎこちない方は前腕の動きを固定してしまっている可能性が高いです!
こうして関節の構造と動きを知ると、最初に言っていた
「肘を支点にして、手首は柔らかく、肩の力を抜く」とか
「手を洗って水を切る時のように振る」
という例えがより具体的に感じるようになったと思います!
カラダの構造をなんとなーくでいいので理解することで自分のカラダの動きに意識が向き、動きを感じるようになり、無駄な力や動きを省いていくことができると思います!
ギターの弾き方に正解なんてないと思っています。今回のストロークに関しても、当たり前ですがここに書いたことが全てではありません。ただ、自分の身体は自分でコントロールできた方がより自由な表現につながると僕は思います!
楽しくギターを弾いて楽しい人生を送りましょう!それでは!